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2021.08.05(木)

【東京オリンピック】池田向希・山西利和が男子20km競歩で日本人初のメダル獲得!~7日目アフタヌーンセッション選手コメント~



8月5日(木)陸上競技7日目の午後は、16時30分から北海道札幌市で男子20km競歩決勝が行われました。日本からは2019年ドーハ世界選手権金メダリストの山西利和選手(愛知製鋼)、池田向希選手(旭化成)、高橋英輝選手(富士通)の3選手が出場。猛暑の中で懸命にレースを進め、池田選手が銀メダル、山西選手が銅メダルを獲得、今大会陸上競技初のメダリストが誕生いたしました。競技終了後のコメントをご紹介いたします。




◎池田向希(旭化成)

男子20km競歩 決勝 2位 1時間21秒14秒

(ガッツポーズでのフィニッシュだったが、の問いに)嬉しさが出て(ガッツポーズした)、2位ではあったが、メダルを1つの目標にして、ここまでずっとやってきたので、達成できて嬉しい気持ちでいっぱいだった。
(序盤で中国の王選手が出たときは)まだ序盤なので慌てるところではないなと、落ち着いて様子をうかがっていた。徐々に差が縮まっていくのがわかったので、思った通りだなと思い、あとはラスト5kmに余裕をもたせることを考えて歩いていた。
(17kmでの山西選手のペースアップについたが、の問いに)山西さんは強くて、ずっと負け続けてきたのだが、そのスピードやスパートへの対策に取り組んできた。この大舞台で対応することができて、今までの(練習の)成果がやっと(発揮することが)できたかなと思っている。
(これまでの取り組みを振り返って思うことは、の問いに)東洋大学に入学した当初は、ここまで自分が成長できるとは思ってもいなかった。(酒井)瑞穂コーチと酒井(俊幸)監督に出会って、毎日指導していただいて、大学を卒業して所属が変わっても、変わらず指導していただいている。そういった方々への感謝の気持ちが力に変わり、ラストで粘ることができたと思っている。

▼男子20km競歩 日本人初の銀メダル! 池田向希選手(旭化成)からのメッセージ







◎山西利和(愛知製鋼)

男子20km競歩 決勝 3位 1時間21秒28秒

(開催)延期の期間も含めて、ここで「金(メダル)」を取るためにやってきたし、また、競歩という種目は、日本陸連のゴールドターゲットとして、さまざまな強化や支援をしていただいていたので、個人としても、日本競歩チームとしても、ここで「金」を取れなかったことを残念に思う。
ランキング1位とか、メダル候補とか言ってはいただいていたが、自分自身は、あくまで1チャレンジャーとして、初めてのオリンピック、初めてのオリンピックチャンピオンというところを目指してやってきたし、守りに入ったつもりもなかった。しかし、この結果ということは、準備の段階、ここまでの取り組みの段階で、何かしら甘さがあったのだろうと思う。
17kmのペースアップは、本当はあそこで後ろを(振り)払って、最後まで逃げきるところまでをイメージしていた。しかし、自分の余力の部分がなくなりすぎていた。ラストはもちろん苦しかったが、それまでのレースの運び方の部分で、あまりにも下手な部分が多すぎたなと感じている。そういう技術面というか、ちょっとした立ち回りの部分の反省点はあるが、でも、やっぱりあの展開をしても勝ちきるだけの強さがなければいけない。これまでの取り組み、準備、そういったものすべてを洗い出して、見直していきたいなと思う。
今回は、目標としていた金メダルを取ることができなかったので、もう一度、心技体すべて見直して、もう一度この舞台に戻ってきたい。次は「金」を取りに帰ってきたい。

▼男子20km競歩 銅メダル獲得!山西利和選手からのメッセージ







◎高橋英輝(富士通)

男子20km競歩 決勝 32位 1時間27分29秒

メダルを目指してずっとやってきて、いい準備ができていたのだが、最後のところで調子を崩してしまった。レース1週間前くらいのことで、千歳(での最終合宿)に入ってから歩きに力が入らなくなってしまい、思うように歩けなくなった。周りの人たちにも相談して、そこからなんとか調子を上げようと取り組んだ。
「自分にはこれまでの積み重ねがある、絶対に戦えるだろう」と信じてスタートしたのだが、やはりうまく力が入らず、苦しいレースになってしまった。本当に沢山の周りの人たちに支えられて、一緒にメダルを目指してやってきただけに、申し訳ない思いでいっぱいである。
(調子を崩すまでは)かなりいい練習ができていて、本気でメダルを目指していた。また、気持ちの面でも周りの人たちに支えられて「強い自分」でスタートラインに立てると思ってやってきた。最後に調子を崩してしまったのは、メダルを目指してやってきた取り組みに対しての、自分の見積りに甘さがあったからなのかなとも思う。
自分はずっと国際大会で結果を残せずに、それが本当に苦しくて、この大会こそは結果を残そうと思っていた。特にこの1年は本当に周りの人たちに支えられて、ここまでやってくることができた。結果は残せなかったけれど、特にこの1年は本当に幸せな日々だった。
(ゴールへ向かっているときは)結果を残せなくて悔しい思いでいっぱいだったが、それと同時に周りの人たちへの感謝の思いもいっぱいだった。最後まで歩ききれたのは、支えてくれた人たちがいたからだと思う。これから、その「ありがとう」という思いを、機会をつくってお世話になった人たちに伝えたい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト


▶【東京オリンピック】池田・銀!山西・銅!男子20km競歩で今大会初のメダル獲得!~7日目アフタヌーンセッション・イブニングセッションハイライト~
https://www.jaaf.or.jp/olympic/tokyo2020/news/article/15416/

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