2022.08.15(月)大会

【オレゴン世界選手権 DAY1】激闘の10日間を振り返る!~男子20km競歩で山西が金・池田が銀のW表彰台の快挙!~



2022年7月15日(金)から24日(日)までの10日間、アメリカ・オレゴン州ユージーンで開催された「オレゴン2022世界選手権」。総勢68名ものエントリーがかなったチームジャパンは、陸上競技全種目が実施される世界大会としては、2019年ドーハ選手権以来、3年ぶりの渡航を伴う遠征に臨み、東京2020オリンピックでは叶わなかった有観客のスタジアムで、熱い戦いを繰り広げた。

ここでは、その激闘の10日間をプレイバックしていこう。

【DAY 1】7月15日(金)

チームジャパンは、初日から好スタートを切った。まずモーニングセッションで、男子走高跳予選A組に臨んだ真野友博(九電工)が勝負所となった2m28を1回で成功して同組5位に。全体では6位となり、この種目で日本人初となる決勝進出を確定させた。

ヘイワードフィールドでのセッション終盤にかかる時間帯からは、ロード種目の会場となるオーツェンスタジアム周辺で男女20km競歩が実施された。まず、女子20km競歩で藤井菜々子(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)が厳しい暑さのなか、徐々に順位を上げていく冷静なレースを展開。最後の周回を5位で回ったものの、ラストで劉紅(中国)の猛攻を受けてかわされ、1秒差の1時間29分01秒でフィニッシュ。しかし、日本勢としては世界選手権過去最高タイ、藤井自身の世界選手権最高成績となる6位で、チームジャパン今大会入賞第1号となった。

続いて行われた男子20km競歩では、さらに大きな打ち上げ花火が上がる結果となった。前回覇者の山西利和(愛知製鋼)が序盤からレースを支配。終盤では、昨年の東京オリンピックでその山西を制して銀メダルを獲得した池田向希(旭化成)とのマッチレースとなったが、最後に山西が池田を突き放して1時間19分07秒で2連覇を達成したのだ。池田が1時間19分14秒で続き、世界選手権で自身最高順位となる銀メダルを獲得した。日本勢の「ワンツー・フィニッシュ」は史上初の快挙だった。また、今回が初の世界選手権出場だった住所大翔(順天堂大)も、序盤から果敢な展開を見せて、1時間20分39秒で8位入賞を果たした。

夕刻からスタートしたイブニングセッションでは、まず男子3000m障害物予選が行われた。日本は、昨年の東京オリンピックに続いてフルエントリーを達成。そのなかでも東京オリンピックで入賞を果たしている三浦龍司(順天堂大学)への期待が集まったが、8分21秒80・5着でのフィニッシュとなり、タイムで拾われるプラス6番目の記録にわずか0.74秒及ばず、あと一歩のところで決勝進出を逃す結果となった。

続いて行われた女子1500m予選には、今大会、800m・1500m・5000mの3種目にエントリーが実現した田中希実(豊田自動織機)が登場。田中は、今季日本最高となる4分05秒30のシーズンベストをマークして7着でフィニッシュ。着順での通過(6着まで)は叶わなかったものの、タイムで拾われるプラスの2番目の記録で予選を突破した。世界選手権におけるこの種目での準決勝進出は史上初となる。

フィールド種目では、男子走幅跳予選が行われ、男子主将を務める橋岡優輝(富士通、ダイヤモンドアスリート修了生)と山川夏輝(佐賀スポ協)がA組とB組に分かれて出場した。A組に臨んだ橋岡は、1回目をファウルで入ったものの、2回目に8m18(+0.4)をマークして、8m15の予選通過記録をあっさりとクリア。A・B組を通してトップ記録で決勝に駒を進めた。

7組上位3着+3の進出条件で行われた男子100m予選では、予選4組に出場した坂井隆一郎(大阪ガス)が3着(10秒12、+0.2)で準決勝進出を決めると、最終の予選7組に出場したサニブラウンアブデルハキーム(Tumbleweed TC、ダイヤモンドアスリート修了生)は、スタートからリードを奪って他の選手を寄せつけることなく1着でフィニッシュ。自身にとってのセカンドベストで、世界大会では日本史上初の9秒台となる9秒98(-0.3)で準決勝へと駒を進めた。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:アフロスポーツ/フォート・キシモト

DAY1 競技結果

種目氏名 結果
男子走高跳予選真野友博(九電工) A組5位 2m28 =決勝進出
赤松諒一(アワーズ)B組11位 2m21
男女混合4×400mリレー予選日本(中島佑気ジョセフ・松本奈菜子・岩崎立来・小林茉由) 
1組8着 3分17秒31
女子20km競歩決勝藤井菜々子(エディオン) 6位 1時間29分01秒 =入賞
岡田久美子(富士通)   14位 1時間31分53秒
男子20km競歩決勝山西利和(愛知製鋼)   1位 1時間19分07秒 =金メダル
池田向希(旭化成)    2位 1時間19分14秒 =銀メダル
住所大翔(順天堂大学)  8位 1時間20分39秒 =入賞
高橋英輝(富士通)    29位 1時間26分46秒
男子3000m障害物予選山口浩勢(愛三工業)  1組10着 8分30秒92
三浦龍司(順天堂大学) 2組5着 8分21秒80
青木涼真(Honda)   3組11着 8分33秒89
女子1500m予選卜部 蘭(積水化学)  1組14着 4分14秒82
田中希実(豊田自動織機)2組7着 4分05秒30 =準決勝進出
男子走幅跳予選橋岡優輝(富士通)   A組1位 8m18(+0.4) =決勝進出
山川夏輝(佐賀スポ協) B組12位 7m75(+0.5)
男子100m予選坂井隆一郎(大阪ガス)  4組3着 10秒12(+0.2) =準決勝進出
サニブラウンアブデルハキーム(Tumbleweed TC) 
7組1着 9秒98(-0.3)=準決勝進出

▶結果一覧はこちら

DAY1 出場選手コメント

>>【オレゴン世界選手権】1日目モーニングセッションコメント:走高跳・真野友博が日本人初の決勝進出を果たす!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/16801/


>>【オレゴン世界選手権】1日目 男女20km競歩コメント:山西が日本人初の快挙!2大会連続で金メダル獲得、池田は東京五輪に続き銀メダル!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/16800/ 

~男子20km競歩金メダル 山西利和選手 レース後コメント~


~男子20km競歩銀メダル 池田向希選手 レース後コメント~


~男子20km競歩8位入賞 住所大翔選手 レース後コメント~


>>【オレゴン世界選手権】1日目イブニングセッションコメント:男子走幅跳・橋岡が全体トップの記録で決勝へ進出!女子1500m・田中は日本人初の準決勝へ!!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/16803/ 

記録と数字で楽しむ「オレゴン世界選手権」

男子20km競歩 日本人カルテットが「頂点」に挑む
男子走高跳 男子走高跳:史上初の入賞なるか?
男子3000m障害物 東京五輪に続き三浦に入賞の可能性あり
女子1500m 東京五輪に続きに田中・卜部が連続出場。田中は連続入賞なるか?
男子走幅跳 橋岡に「メダル」のチャンスあり
男子100m 90年ぶりの世界大会「ファイナリスト」なるか?!

日本陸連公式Twitterチームカメラ ~選手たちの様子をお届け~












【オレゴン2022世界選手権】特設サイト

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