【男子3000mSC】
山口浩勢(愛三工業)
優勝8分24秒19(PB)
初優勝した喜びと参加標準記録(8分22秒00)を切れなかった悔しさとがごちゃごちゃしているが、悔しさのほうが大きい。それなりの練習はやってきていたので、展開さえよければ(標準記録を切るタイムが)出るかなと思っていたのだが、(オープンで出場していた)チームメイトのフィレモン(・キプラガット、愛三工業)の状態がよくなかったので、途中で自分が前に出る形になった。最後まで行ききればよかったのだが、自分にもまだ力がなかった。そこはこれから練習しなければ…と思う。
今日は、序盤で余裕をもって、最後の1000mで、どれだけ上げきれるかという課題を持って走ったのだが、最後がちょっと上げきれなかった。イメージのなかでは、もっと「パン、パン、パーン」と切り替えてスムーズに行くつもりだったのだが、寒さもあって、脚があまり動かなかったというのはある。
今年は7月に(8分)25秒04の自己ベストをホクレン(ディスタンスチャレンジ)で出して、そのあと9月の全日本実業団でも(8分)25秒台(8分25秒34)と、安定してタイムを出せていたので、今回も自己ベストに近いくらいの記録は出るかなと思っていた。ベストが出せてよかった。
自分の強みは、ラストスパートのスピードだと思っていて、そこで並んだら誰にも負けないという気持ちは持っているのだが、塩尻くん(和也、富士通)なんかは、後半を1人でガンガン押していけるような走力がある。僕もそのへんを見習って、今後、もっと走力をつけて、ペースメーカーがいなくても1人でいけるくらいに練習を積んでいきたい。
2020/12/04 JAAFメディアチーム
■第104回日本陸上競技選手権大会・長距離種目
開催日:2020年12月4日(金)会場:ヤンマースタジアム長居
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