6/12(金)~14(日)「第110回日本選手権」
名古屋で開催!
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2026.06.07(日)選手

【記録と数字で楽しむ第110回日本選手権】男子100m「アジア大会代表の切符を争い、ミクロの戦いを制するのは誰だ?」(1)自己ベスト9秒9台3名+10秒0台6名のハイレベル



競技場での現地観戦、あるいはテレビやライブ配信での観戦のお供に、「記録と数字で楽しむ第110回日本選手権」をお届けする。

【記録と数字で楽しむ第110回日本選手権】男子100m記事一覧

▼(1)自己ベスト9秒9台3名+10秒0台6名のハイレベル
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23468/
▼(2)2012年以降の連覇は坂井隆一郎のみ
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23469/
▼(3)自己ベスト10秒09以内の現役11選手と22&23&24&25年ファイナリストの日本選手権での成績
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23470/
▼(4)日本選手権・決勝での「着順別最高記録」(2025年まで)
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23471/
▼(5)世界記録と日本記録のお話。日本選手権での日本新は過去7回
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23472/
▼(6)番外編/9秒95の日本新をデータから分析
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23473/


・記録は、日本選手権参加資格記録の有効期限の5月24日現在(一部、それ以降の情報も含む)。
・その他の情報は5月25日時点でのものによる。
・現役選手については敬称略をご容赦いただきたい。


自己ベスト9秒台が3名、10秒0台6名がアジア大会代表の切符を争う。ミクロの戦いを制するのは誰だ?

・予選/6月12日 15:35 7組3着+3
・準決/6月12日 20:25 3組2着+2
・決勝/6月13日 18:30


自己ベスト9秒9台3名+10秒0台6名のハイレベル

タイトルにある通り自己ベスト記録では9秒台3名、10秒0台6名でここまでで9名。2025年1月1日から26年5月24日が有効期限のエントリー記録では、10秒19以内が19名。

過去の10秒19以内の人数は、21・22・23年が9名、24年が15名、25年21名。

なお、日本人で9秒台で走った歴代4名のうちサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は申込資格記録の10秒30に0秒01及ばずエントリーできなかった。


自己ベスト10秒09以内の出場者は9名

自己ベスト10秒09以内の9名の日本歴代順位とエントリー記録の順位は以下の通り。
日本歴代の順位氏名年月日エントリー記録
1)9.95(+2.0)山縣亮太2021.06.066)10.08
3)9.98(+1.8)桐生祥秀2017.09.091) 9.99
3)9.98(+0.5)小池祐貴2019.07.205)10.06
5)10.00(+1.7)清水空跳2025.07.262)10.00
5)10.00(+1.3)守祐陽2025.08.032)10.00
9)10.01(+2.0)多田修平2021.06.068)10.10
15)10.08(+1.9)飯塚翔太2017.06.0421)10.18
15)10.08(+0.3)小室歩久斗2026.05.056)10.08
17)10.09(+1.4)宇野勝翔2024.09.2234)10.23
上記のとおりで、日本歴代の上位がずらりと並ぶ。歴代10位以内のうち6名が集結した。

10秒02以内の歴代選手のうちここに名前がないのは、2位・9秒96のサニブラウン、5位・10秒00の伊東浩司さんと栁田大輝、10位・10秒02の朝原宣治さん、10位の10秒02の坂井隆一郎。伊東さんと朝原さんは1990年代から2000年代に日本の短距離を牽引してきた方だ。


出場者は史上最速の10秒29まで

今回の日本選手権の申込資格記録は「10秒30」。ターゲットナンバー(上限人数)が「56名」。
つまり「10秒30」をクリアしていても57位以下の選手は出場できない。「56番目」は10秒29。
10秒29に同タイムで5名いて計60名。10秒30の2名は残念ながら無念の涙を呑むことになった。

参考までに、21・22・23・24・25年もターゲットナンバーは「56名」だった。
申込資格記録は21・22年が「10秒45」。21年は10秒45以内の52名が、22年は10秒41以内の63名出場可能だった。
申込資格記録が10秒39にアップした23年は10秒35以内の59名が出場可能に。
24・25年は、申込資格記録が23年の10秒39から0秒05のアップで10秒34に。
そして26年は10秒30に引き上げられ、実際に出場可能なボーダーラインは24年10秒32、25年10秒31、26年10秒29となった。

オールドファンには懐かしい名前であろうが、かつての日本記録保持者で五輪代表だった飯島秀雄さん(茨城県庁/10秒34=68年)も不破弘樹さん(法大/10秒33=87年)も青戸慎司さん(中京大/10秒28=88年)も当時の日本記録をもってしても今回の日本選手権のスタートラインに立つことができなかったことになる。うち、飯島さんと不破さんは、申込資格記録に及ばずエントリーもできなかった訳である。

飯島さんは1964年東京五輪と68年メキシコ五輪で準決勝に進出。メキシコの準決勝でマークした10秒34は当時のアジア記録だった。
不破さんは84年ロサンゼルス五輪に群馬・東農大二高の時に出場。不破さんの当時のベストも飯島さんと並ぶ10秒34でその後、法大時代に10秒33に日本記録を縮めた。
飯島さんは、スタートダッシュが素晴らしくメキシコ五輪の準決勝では70~80m付近までトップを走った。
また、不破さんは後半が強く終盤に一気に抜け出してくるタイプだった。

60~40年あまり前に圧倒的な強さを示した飯島さんと不破さんが今では日本選手権にエントリーも出場できないというのは、その頃を知るオールドファンにとっては感慨深いものがあることだろう。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)




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