
限られた日程や開催場所であるにもかかわらず、長距離コアファンを掴んで離さないホクレン・ディスタンスチャレンジ。今年は大会テーマでもある「ここ(北海道)にいるすべての人のチャレンジだ」の元、新たなチャレンジとして強化スタッフ・自治体職員さん以外の「支えるひと」へもインタビューを実施いたします。大会を通してホクレンファミリーであるという一体感を生み出すことや、今後大会を創るうえでも「支えるひと」の存在を知ってもらう機会に繋げます。
第2回はライブ配信実況として大会を盛り上げてくださっている、M高史さんのインタビューです。

M高史(EMU Takashi)
1984年生まれ。中学で陸上を始め、駒澤大学陸上競技部ではマネージャー(駅伝主務)。
卒業後は福祉の仕事を経て、ものまねアスリート芸人に転身。川内優輝選手のモノマネで話題に。テレビ・ラジオ出演のほか、マラソン大会のゲストランナーやMC、部活訪問、保育園・福祉施設訪問を中心に活動。
大学スポーツWEBサイト4years.の連載、日本陸連の陸ジョブナビなど執筆活動もおこなっている。ホクレン・ディスタンスチャレンジや東日本実業団選手権ではライブ配信の実況も務める。自身のネットラジオ「M高史のラジオ」を配信中。
2023年より「現状打破応援隊長」として活動の幅を広げる。
マラソン2時間39分18秒(紀州口熊野マラソン2024)
東日本実業団選手権シニア1500m10位
全日本実業団ハーフマラソン出場
※X (Twitter): @m_takashi_run
※Instagram: @mtakashi24034
※M高史のラジオ:https://stand.fm/channels/5e8ffe5d86a7f40577962700
【M高史さんとホクレン・ディスタンスチャレンジの関わり方は?】
――Mさんが初めてホクレン・ディスタンスチャレンジ(以下、ホクレンDC)に携わったのは2年前だとか…。大会との関わり方をお聞かせいただけますか?M高史:ホクレンDCではライブ配信の実況を務めさせていただいております。解説の河野匡さん、ブラインド種目では安田享平さんのお隣で勉強させていただいてます。時には外国人選手が優勝した時の通訳としてインタビュアーをすることもあります。(笑)
――今となっては「ホクレンDCの実況と言えばMさん、Mさんと言えばホクレンDCの実況」と言っても大げさではないくらい(?)、ホクレンファミリーにもお馴染みの存在になっています。ホクレンDCに初めて参加した頃と現在を比べてみて、ご自身での心境の変化を教えてください
M高史:学生時代、マネージャーとして選手のエントリーをさせていただく立場から約20年を経て、実況を務めさせていただくことになり、感謝の気持ちでいっぱいです。最初に伺った時はスポット的な形だったのですが、たくさんの方の応援や支えがあって、毎年5戦全てで実況をさせていただけるようになりました。本当にありがとうございます。1戦1戦すべてが一期一会であり、2度と同じレースはないですので、選手の皆さん現状打破されている姿を画面を通して、心を込めて実況できるように務めさせていただいています!

(前回大会での外国人選手の優勝インタビューにて、通訳する様子。)
【気になる!M高史さんのレース実況について】
――ホクレンDCは北海道5都市を駆け回るため、各大会ごとにそれぞれの特徴があったり(気温や風向きの傾向など)、選手のレベルも一括りにするのが難しいような印象です。容易ではない条件の中で、どういった点を準備されているのかお伺いできますか?M高史:ホクレンDCは高校生、大学生、社会人と様々なカテゴリーの選手が出場しますので、日頃からリザルトを確認したり、各チームのSNSをフォローしたりしています。「M高史の部活訪問」という活動や取材で、実際に高校や大学の時に一緒に練習したことのある選手もいるので、レース展開や場面に応じて当時のエピソードも少しだけ盛り込んだりもします。ただ、あくまでもレース実況の支障がないように、選手のバックボーンをお伝えするようなイメージでお話しています。今シーズンの主な成績を調べたり、直近の記録会の情報などもお伝えします。ホクレンDCを連戦している場合は前回のレース結果、今後の出場予定などもお伝えします。また、同世代が指導者をしているチームも多く、親交のある監督さんやコーチの方から注目選手などを教えていただくこともあります。
――日頃からリザルトを確認…!Mさんのデータベースの中を覗いてみたいです…!こういった日頃からの積み重ねが、ホクレンファミリーの皆さんからもラブコールを受けている秘訣なのだと思います。では、Mさんの実況について、ご自身が考えるイチオシポイントを教えてください。
M高史:駒澤大学の主務出身ということもあって「とにかく人のタイムを計るのが大好き!」というのがあるかもしれません(笑)。学生時代から複数のストップウォッチを使いこなす習慣がありましたので、ホクレンDCですごく生きているのを実感します。恩師・大八木弘明総監督に感謝ですね!ライブ配信は、ファンの皆さん、選手のチームメイト、選手の恩師やご家族がご視聴されていたりします。レース展開や離れてしまった選手などカメラではどうしても追いきれない場合があるので、画面に映っていなくても通過タイムを読み上げたりして、皆さんにとって推しの選手の情報が少しでも伝われば嬉しいです。あとは、なるべくナンバーを見なくても選手名がわかればと思って、遠くから見てもフォームでわかるようにしたいです。サングラスをかける選手も多いので顔だけでは判断できません(笑)。フィニッシュ地点に駆け込む場合、特に瞬間的に実況したいですよね。とはいえ、間違った情報はお伝えできないので、そこは気をつけています。なので、毎年、毎レースごとに僕も現状打破と思っています!

(レース実況のみならず、食レポまで触感が伝わるように努めるM高史さん。)
【今後について】
――ここまで、貴重なお話をありがとうございます。では、Mさんの今後の目標を教えてください。M高史:駒澤大学のチームスローガンに必ず「原点」という言葉が入っているのですが、まさに初心を忘れずに、感謝の気持ちを込めて、現状打破していきたいです。大好きな陸上競技に恩返ししていきたいですし、現役で活躍している選手も、これからの未来あるこどもたちも、競技は引退されて指導者になったり、あるいは応援する側になっていただいている方もいらっしゃるので、おこがましいですが皆さんを全力で応援する存在になれたら嬉しいです。
――最後の最後に(笑)、今大会でチャレンジしてみたいことをどうぞ!
M高史:今年もホクレンDC以外の日にちでは部活訪問で北海道の学校やクラブチームに伺って、練習に参加させていただき、生徒さんたちと現状打破したいです。
ライブ配信では毎回アップデートして、よりご視聴いただく皆さんが推しの選手を応援しやすい実況ができるように現状打破します!

(地元のホクレンマネージャーの学生とも積極的に交流する様子。)
【ホクレンDC2025 特設サイト】
https://www.jaaf.or.jp/distance/

【大会概要】
主催:日本陸上競技連盟共催:日本実業団陸上競技連合、深川市、士別市、千歳市、北見市、網走市
後援:北海道新聞社、北海道文化放送、読売新聞社
主管:空知陸上競技協会、道北陸上競技協会、道央陸上競技協会、オホーツク陸上競技協会
協賛:ホクレン農業協同組合連合会
特別協賛:プーマジャパン株式会社、西日本電信電話株式会社、雪印メグミルク株式会社
協力:韓国実業陸上連盟
運営協力:ディスタンスチャレンジ実行委員会