2023.10.18(水)大会

【U1816陸上大会】U18女子展望~国際大会メダリストが出場予定!ハイレベルな覇権争いに注目~



JOCジュニアオリンピックカップ第17回U18/第54回U16陸上競技大会が10月20日(金)から3日間、愛媛県総合運動公園陸上競技場(ニンジニアスタジアム)で開催される。
U18(高3早生まれ以下)とU16(高1早生まれ以下)カテゴリーの全国トップクラスが集結する大会。U18女子には、国内外で活躍する高校生がエントリーした。今回は、U18女子の注目選手を紹介する。

※記録は陸上競技ランキング(ベースボール・マガジン社)参照/10月1日判明分

◆メダリストがエントリーする短・中距離種目

女子100m

U18女子100mには、前回覇者で高1歴代2位&U18日本歴代9位タイとなる11秒65(-0.7)をマークした小針陽葉(富士市立高2年・静岡)がエントリーした。7月末に右太ももを痛め、夏の北海道インターハイは準決勝敗退となったが、どこまで調子を上げてくるか。
U20日本選手権で5位に入り、8月の東アジアユース競技大会(ウランバートル・モンゴル)で銀メダルを獲得した仲埜心葉(市西宮高2年・兵庫)も注目選手。自己ベストはU20日本選手権の予選でマークした11秒83(+0.6)で、9月には200mで24秒55と自己ベストを出した。
U20日本選手権を制した千葉安珠(常盤木学園高2年・宮城)は、インターハイも100mで4位、200mは7位と実績を残している。前回大会U16の150mで3位に入った松本真奈(広島皆実高1年・広島)は、今季11秒80(+1.2)と高1歴代6位タイにランクイン。インターハイ6位の岡田翠(中京大中京高2年・愛知)ら、この種目には実績ある選手が揃う。

女子300m 

300mには東アジアユース400mで金メダルを獲得した瀬田陽菜(東海大相模高3年・神奈川)がエントリーした。インターハイは200mで8位、400mで3位と個人で2種目入賞。300mは38秒50と、10月1日現在では高校歴代7位&U18日本歴代4位に入る。
インターハイ400mで下級生唯一の決勝進出者、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女子高1年・福岡)は、そのインターハイ準決勝で高1歴代2位となる54秒92をマーク。300mでも38秒92と高1歴代2位に入り、日本代表歴のある瀬田に迫る勢いがある。さらにインターハイ2位の赤坂美結(山形中央高3年・山形)も300m自己ベストは前回大会でマークした38秒58(U18日本歴代6位)と歴代10傑入り。レベルの高いレースとなりそうだ。

女子800m

800mには、東アジアユース金メダリストの亀井咲里(東大阪大敬愛高3年・大阪)が出場予定。9月30日から開催された日本グランプリシリーズYogibo Athletics Challenge Cup 2023では2分5秒96と自己ベストを更新した。前回大会は2位、インターハイは3位と実績も残している。
1年生ながらインターハイ1500mで3位に入ったドルーリー朱瑛里(津山高1年・岡山)も注目選手。800mではインターハイ準決勝進出。1500mは4分15秒50と高1歴代最高記録を樹立しており、8月末には和歌山で開催された日・中・韓ジュニア交流競技会の1500mも優勝し、国際大会で強さを見せた。

女子1500m

1500mには、前回2位の穂岐山芽衣(山田高2年・高知)、同4位の林彩夢(岡崎城西高2年・愛知)に加え、U20日本選手権覇者の川西みち(自由ケ丘高2年・福岡)と、こちらも実績ある選手が顔を揃える。9月には岡﨑芽依(岡山操山高2年・岡山)が4分22秒71と自己記録を更新した。コンディションが良ければ、4分20秒切りを狙いたい。

◆インターハイ入賞者を中心に、好記録が期待できるハードル・跳躍種目

女子100mYH

100mYHにはインターハイ4位の木梨光菜(倉敷中央高2年・岡山)、同5位の綾目ひなの(神辺旭高3年・広島)、1年生で同7位の大久保碧(大阪女学院高・大阪)が出場予定。
9月には後藤杏実(鈴鹿高2年・三重)が13秒59(+0.6)をマークしたほか、岸本礼菜(咲くやこの花高2年・大阪)も13秒72(+1.1)と各選手が調子を上げている。さらに今月16日に行われた鹿児島国体の少年女子B100mYHは、坂田涼音(渋谷学園幕張高1年・千葉)が高1歴代2位タイ&U18日本歴代8位タイとなる13秒54(0.0)をマークして優勝した。今季続々と歴代10傑入りを果たしており、この大会でもハイレベルなレースが期待できるだろう。

女子走幅跳

走幅跳には、日・中・韓ジュニアで2位、インターハイは走幅跳で優勝、100mは8位、三段跳で4位と3種目入賞を果たした恒石望乃(高知高3年・高知)がエントリーした。走幅跳は今季6m20(+0.5)とU18日本歴代7位タイにランクイン。鹿児島国体の少年女子共通走幅跳も6m27(+3.7)で優勝した。
ほかにもインターハイ3位の宮本里乃亜(東京高3年・東京)や同4位の山﨑りりや(鳴門渦潮高2年・徳島)、U20日本選手権で2位の前西咲良(近大和歌山高3年・和歌山)、同3位の高宮ひかり(大塚高2年・大阪)、日本室内で3位の橋本詩音(静岡雙葉高2年・静岡)、全日中チャンピオンで前回U16覇者の成澤柚日(共愛学園高1年・群馬)と実績ある選手が続々と登場する。


女子棒高跳

棒高跳では、今季4m10(高校歴代4位タイ&U18日本歴代最高)を複数回クリアし、日本選手権で2位、そしてインターハイ覇者となった柳川美空(前橋育英高3年・群馬)が連覇を狙う。エントリー選手で4m以上の記録を持つのは柳川のみ。高校記録(4m16)への挑戦となるか。インターハイ6位の松井愛果(大塚高2年・大阪)、同8位の長谷川永茉(太田女高2年・群馬)は4m以上をクリアしたい。

女子走高跳

走高跳は、インターハイ2位の手島花奈と同7位の千葉玲奈の明星学園高(東京)2年生コンビ、インターハイ7位の高田知佳(関大北陽高2年・大阪)、U20日本選手権5位の佐野奏歩(埼玉栄高2年・埼玉)と全国入賞者がエントリー。出場者でランキングトップは1m74をクリアした高田。前回U16で3位に入った西川雛羽(鹿児島高2年・鹿児島)も1m71をクリアした。1m70以上の優勝争いを繰り広げたい。

女子三段跳

三段跳には高2歴代10位タイの12m50(+1.3)をマークした山中真琴(京都文教高2年・京都)が出場予定。ほかにもインターハイ5位の土屋美潤(成田高2年・千葉)や同7位の菅野穂乃(山形市立商高1年・山形)と実績ある選手が出場する。菅野は前回のU16で12m27(+1.3)と中学記録を樹立。鹿児島国体では12m34(+1.3)と高1歴代最高記録を樹立した。更なる記録更新はあるか。


◆投擲種目:インターハイを制した濵田は全国二冠を目指す

女子円盤投

女子円盤投には、インターハイ覇者の濵田桃子(福大若葉高3年・福岡)が出場予定。全国二冠が懸かる。インターハイ後は日・中・韓ジュニアの日本代表にも選出され、円盤投と砲丸投で共に4位に入った。
ほかにもインターハイ2位の世古櫻紗(松阪商高2年・三重)、同3位の東かれん(八女学院高1年・福岡)、同5位の草野美夕(長崎南高3年・長崎)、U20日本選手権3位の矢野結衣(添上高2年・奈良)、同8位の大竹莉美子(東京高2年・東京)と全国トップクラスの選手が揃ってエントリーした。記録面では濵田も含め、上位陣は40m前半。U18日本歴代10位の46m94、大会記録の47m76といった記録を目指したい。

女子砲丸投

砲丸投は、前回7位の山口嘉夢(生光学園高2年・徳島)、インターハイ8位の野本菜々(花園高2年・京都)が出場予定。野本は今季13m33、山口は昨季13m24と自己記録は拮抗している。昨季の全日中2位、U16で3位に入った川浦もえ(桐生一高1年・群馬)もエントリーしているが、9月の主要大会は欠場している。

女子ハンマー投

ハンマー投は、インターハイで5位に入った澤向美樹(幕別清陵高2年・北海道)が注目選手。中学時代には四種競技にも出場し、昨季の徳島インターハイは走高跳で出場したオールラウンダー。自己ベストは49m70と50m目前。森本実芙柚(松阪商高3年・三重)も自己ベスト49m63と50mを越えたい。


前回大会は4種目の大会記録と、2つのU18日本記録が誕生したU18女子。今大会も新記録の誕生と好勝負から目が離せない。

文:新甫條利子


「第17回U18/第54回U16陸上競技大会」大会概要

開催日:2023年10月20日(金)~22日(日)
開催地:愛媛県総合運動公園陸上競技場
◆大会ページ:https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1766/
◆タイムテーブル:https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1766-3.pdf
◆スタートリスト:https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1766-5.pdf
◆エントリーリスト:https://www.jaaf.or.jp/files/competition/document/1766-4.pdf

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https://www.jaaf.or.jp/news/article/18865/


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