2023.10.01(日)選手

【杭州2022アジア大会】DAY2ハイライト:大混戦の男子400m、キャプテン佐藤拳が銀メダル!男子10000mは田澤・塩尻が4・5位



中国・杭州で行われている第19回アジア競技大会陸上競技第2日となる9月30日は、現地時間の9時から1時間弱で予選種目を中心に行われるモーニングセッションと、19時からの約3時間で決勝種目が多く行われるイブニングセッションの二部構成というタイムテーブル。この日から七種競技の第1日がスタートしたほか、7種目で決勝が行われ、そのうち日本勢は4種目に出場。「あと一歩」に苦しむ戦いとなりました。

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【イブニングセッション】

■男子400m 決勝



男子400mには、昨日の予選を全体1・2位で通過していた佐藤風雅(ミズノ)選手と佐藤拳太郎選手(富士通)の44秒台コンビが登場。佐藤拳選手が6レーン、佐藤風選手は8レーンに入って、現地時間の20時にスタートしました。レースは、佐藤風雅選手が序盤から飛ばし、佐藤拳太郎選手はやや抑えめに入るという対照的な展開となりました。最終コーナーを佐藤風雅選手が3番手、佐藤拳太郎選手が4番手で抜けたところで佐藤拳太郎選手が佐藤風雅選手の前に出て、2人はともに前を行く2選手との差を詰めていきました。佐藤拳選手は、ラストでYusuf Ali ABBAS選手(バーレーン)をかわしてフィニッシュラインに飛び込んだものの、アジア記録(43秒93)を2015年にマークしているベテランのYoussef Ahmed MASRAHI選手(サウジアラビア)には僅か0.02秒届かず、45秒57・2位でフィニッシュ。佐藤風雅選手は、3位のABBAS選手と0.05秒差の45秒70・4位でのフィニッシュとなりました。


■男子100m 準決勝



男子100mは、イブニングセッション最初のトラック種目として19時30分から決勝が行われたあとに、最終種目として21時55分に決勝が配置されるタイムテーブル。準決勝は、3組2着+2の決勝進出条件で行われ、第1組に桐生祥秀選手(日本生命)が、第3組に小池祐貴選手(住友電工)が出場しました。桐生選手は、スタートは反応よく飛び出すことができたものの中盤以降で抜けだすことができず、10秒23(+2.0)・4着でのフィニッシュ。2組を終えた段階ではプラスでの決勝進出の可能性を残していましたが、最終3組目の3着が10秒1台だったことで、準決勝での敗退が確定。その3組目に出場していた小池選手も、スタート直後にバランスを崩したことが響いて10秒22(+2.0)で5着にとどまり、決勝進出は叶いませんでした。
追い風2.4mの条件下で行われた決勝を制したのは、準決勝で10秒03のシーズンベストをマークしていた中国のXIE Zhenye選手。追い風参考記録ながら9秒97での勝利となりました。また、これに続いたのが17歳のPuripol BOONSON選手(タイ)。昨年のU20世界選手権100mで4位に入賞している選手ですが、準決勝で10秒06(+1.4)の自己新記録をマーク。決勝は10秒02と、3位(10秒11)以下を突き放し、XIE選手に迫る好走を見せました。


■男子10000m 決勝



男子10000mは、女子と同様に一発決勝で行われ、15名が出場。日本からは塩尻和也選手(富士通)と田澤廉選手(トヨタ自動車)の2人が臨みました。2人は序盤から先頭集団に位置し、2000m以降は先頭に立ち、3000mを8分37秒95(塩尻選手)、5000mを14分16秒31(田澤選手)とレースを牽引していきます。7選手によるこの先頭争いは8000mを過ぎたあたりまで続きましたが、残り3周を切ったところで、Dawit Fikadu ADMASU選手(バーレーン)が転倒。これに巻き込まれる形となって塩尻選手も転んでしまうアクシデントが起こります。ここでレースが動く形となり、上位争いは転倒後すぐに集団に戻ったADMASU選手とBirhanu Yemataw BALEW選手のバーレーン勢、インドの2選手、そして田澤選手の5人に絞られました。勝負は、ラスト1周でのスパート合戦に持ち込まれ、残り200mでトップに立ったBALEW選手が28分13秒62で金メダルを獲得しました。自己新記録をマークしたインドの2選手が2・3位となり、ラストでADMASU選手をかわした田澤選手は、銅メダルまでわずか1秒45差となる4位・28分18秒66でフィニッシュしました。塩尻選手は、28分35秒02で6番手でレースを終えていましたが、その後、先着したADMASU選手が妨害行為により失格となったため、5位に繰り上がりました。


■男子ハンマー投/男子棒高跳 決勝



フィールド種目では、男子ハンマー投と男子棒高跳の決勝が行われました。
男子ハンマー投には、アジア選手権と同じく、福田翔大選手(日本大学大学院)と柏村亮太選手(ヤマダホールディングス)が出場。柏村選手は2回目に70m72を、福田選手は3回目に68m74を投げて、4・5番手でトップエイトに進出しましたが、その後、肉薄はしたものの記録を伸ばすことができずに競技を終了。柏村選手は銅メダルに7cm差の4位、福田選手は6位という結果になりました。

男子棒高跳決勝には、山本聖途選手(トヨタ自動車)が出場しましたが、最初の高さとして臨んだ4m80をクリアすることができず、記録なしの結果に終わっています。この種目を制したのは、今年6mジャンパーの仲間入りを果たし、ブダペスト世界選手権では銀メダルを獲得しているErnest John OBIENA選手(フィリピン)。山本選手が保持していた大会記録(5m70)を更新する5m75を2回目にクリアして優勝を決めると、5m90の高さにバーを上げて、これを1回でクリア。成功はなりませんでしたが、自己記録を2cm上回る6m02のアジア新記録に挑戦する見せ場もつくりました。


■女子七種競技 1日目



前半の4種目が実施された女子七種競技は、モーニングセッションで行われる2種目と、イブニングセッションで行われる2種目の間が7時間近く空いてしまうという国際競技会ならではの日程のなか、全10選手で行われています。山﨑有紀選手(スズキ)と大玉華鈴選手(日体大SMG)が出場した日本勢は、初日を終えた段階で、初日を得意とする大玉選手は第1種目の100mハードルから3番手につけて3353点・3位での折り返しに。また、2日目を得意とする山﨑選手は3275 点で8位からの発進となりました。


【モーニングセッション】

モーニングセッションでは、男子走幅跳、女子100mハードル、男子1500mの予選が行われました。

■男子走幅跳 予選



7m90の予選通過記録通過者を含む記録上位者12名までが決勝進出条件に設定された男子走幅跳では、A組に入った山川夏輝選手(Team SSP)は7m63(-0.6)で組4位となり全体8番手で明日の決勝に進出。B組に出場した城山正太郎選手(ゼンリン)は、3回目の試技がいきなり1.8mの向かい風となる不運もあり、2回目の7m21(+0.5)が最高記録で組6位にとどまり、無念の予選敗退となりました。


■女子100mハードル/男子1500m 予選



2組で行われた女子100mハードル予選には、1組目に青木益未選手(七十七銀行)、2組目に田中佑美選手(富士通)が出場。青木選手は13秒38(+2.0)で、田中は2着のZHANG Bo-Ya選手(チャイニーズタイペイ)と同タイムの13秒10(+2.8)ながら着差ありで、ともに3着でフィニッシュ。3日目のトラック最終種目として行われる決勝に進出しました。

また、男子1500m予選は、全2組上位6着どりという決勝進出条件で行われました。日本からは河村一輝選手(トーエネック)が1組目に登場し、3分54秒11・6着でフィニッシュ。1組目の結果を踏まえてのレースとなった第2組の1着が3分55秒97となったことから、全体でも6番手で、明日行われる決勝に駒を進めています。


大会3日目の10月1日は、七種競技の後半3種目に加えて、日本チームが出場する決勝では、女子100mハードル、男・女1500m、男子走幅跳、男子3000m障害物の5種目が行われます。また、男子200m、男子110mハードル、女子走幅跳といった注目種目の予選も行われる盛りだくさんのタイムテーブル。大会に関する情報は、陸上日本代表オフィシャルサイト( https://www.jaaf.or.jp/teamjapan/ )および日本陸連公式SNSをご参照ください。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォート・キシモト


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