男子10000m 3位 27分28秒92 =日本新記録
田村和希(住友電工)
今の感想は、純粋に「負けた」ということだけ。レース内容が完全に力負けしていたので、それに尽きると思っている。
今日は、「行けるところまで行く、最後まで行く」という気持ちで臨んだ。最初は、けっこう前のほうの位置で、大迫さん(傑、Nike,マラソン日本記録保持者)について走っていたが、その段階で、脚の重さを感じていため、想定から変えざるを得ない状況になってしまった。そのなかで、ぎりぎりのところで耐えて、「ここで離れたらダメ」「(前を)捕らえるんだ」という気持ちで走った。少人数になってからも「1番じゃないと意味がないんだ」と自分に言い聞かせて、なんとか粘った。結果的には負けてしまったが、粘りは出せたと思う。
今回、トップの相澤選手(晃、旭化成)が日本記録を大幅に更新して優勝した。日本もかなりレベルが上がってきたと思う。生半可な目標…日本記録を出すとかのレベルではダメで、10000mだったら26分台を、5000mでも12分台を目指していくようでないと、トラックでは勝負できなくなるだろうなということを改めて感じた。今後は、まずは参加標準記録を切って東京オリンピックの出場権を得ることが最低目標となるが、見据える先は26分台。さらに上を目指して取り組んでいきたい。