
第17回田島直人記念陸上が、サトウ食品日本グランプリシリーズ山口大会として10月18日、山口市の維新みらいふスタジアムにおいて開催されました。穏やかな秋晴れとなったこともあり、多くの種目で大会新記録が誕生。女子300mでは、青山聖佳選手(大阪成蹊AC)が、37秒08の日本新記録を樹立し、2017年に自身がマークしていた37秒76の日本記録を大幅に更新して優勝を果たしています。
青山選手は、10月24日には、地元・大阪で開催される木南記念(サトウ食品日本グランプリシリーズ大阪大会)で400mに出場の予定。今季は7月に400mでも52秒38の自己新記録(日本歴代2位)をマークしているだけに、日本人女子2人目となる51秒台突入、そして、2008年以来更新されていない51秒75の日本記録(丹野麻美、ナチュリル=当時)更新も期待できそうです。
以下、日本記録を更新した青山選手のコメントをご紹介します。

◎女子300m
青山聖佳(大阪成蹊AC) 優勝 37秒08 =日本新
この種目では、37秒76の日本記録(2017年4月、出雲陸上において樹立)を持っていたので、その記録を更新することを目標にやってきた。練習でも、ベストに近い記録は出せるかなとは思っていたが、こんなに大幅に更新できるとは思っていなかった。コンディションに恵まれたというのもあると思うが、とても嬉しく思う。
(10月2日に決勝が行われ、53秒55で優勝した)日本選手権で、スタートでの課題がすごく明確になっていたので、この大会に向けては、そこをしっかり修正しようと思って臨んでいた。具体的には、スタートして1歩目の部分。足だけを出してしまう感じで、身体自体が乗り込めていない感じがあったので、そこを1歩目からしっかりと乗り込むことを意識した。スタートした瞬間にすごくいい感覚だったので、あとはしっかり流れさえつくれば記録は出るなと思いながら走った。課題だったスタートで、しっかりとうまくスピードに乗ることができたので、最後まで大きく失速することなく走りきることができた。
(フィニッシュしたときの速報記録で)37秒0(台)と出たので、そのときは「ホントなのかな?」と驚きの気持ちがあったが、正式に記録が出たときは「嬉しい」という思いが一番に来た。まず、課題としていたスタートの部分が、試合でしっかりと発揮できたのは、とても大きなことだし、今日の300mはまだ余力もあったので、これを400m(のレース)のなかの300mに結びつけることができれば、(400mの)記録も期待できるのではないかと思う。(400mのレース時に)今日のこのタイムくらいで(300mを)通過できたら、日本記録も見えてくる。その流れをしっかりと意識していきたい。流れさえつくることができれば、最後の100mも走りきれる。今日の感覚を忘れずに取り組んでいきたい。
今シーズンは、このあと10月24日の木南記念で400mに出場する。今日の300mですごくいい感触をつかむことができたので、木南記念では自己ベスト(400m自己記録:52秒38)更新を目指して頑張りたい。
文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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