日本陸上競技連盟は、2026年5月17日(土)に開催した「セイコーゴールデングランプリ陸上2026」において、熱狂した東京世界陸上の競技運営・競技進行のノウハウを、レガシーとして未来へとつないでいくために「東京2025世界陸上レガシー事業」として、国際基準の競技運営を国内に普及・定着させることを目的とした「競技進行研修」を実施しました。
本研修では、東京2025世界陸上競技選手権大会(東京2025世界陸上)の競技進行ディレクターを務めるクリス・コーヘン氏(ワールドアスレティックス競技進行ディレクター)を講師として招聘。加盟団体の競技運営担当者や競技会ディレクターなどが参加し、講義や現場視察を通じて、国際大会レベルの競技進行に関する実践的なノウハウを学びました。
実施日:2026年5月
▶講師:クリス・コーヘン(WA競技進行ディレクター・東京世界陸上の競技進行ディレクター)
▶参加者:加盟団体の競技運営担当者、競技会ディレクター等
▶研修実施の背景
・東京世界陸上で培われた競技運営ノウハウを国内へ継承
・観客にとって魅力的な「魅せる競技会」の拡充
・国内競技会を担う人材育成
東京世界陸上のノウハウを国内競技会へ
本研修は、東京2025世界陸上で培われる競技運営のノウハウを国内競技会へ継承し、全国各地で「魅せる競技会」を広げていくことを目的に実施したものです。あわせて、今後の国内競技会を担う人材育成の機会としても位置づけています。講義から現場視察まで、実践的に学ぶ
研修では、競技会の規模に関わらず、競技を円滑に進行させること、そして常に選手を最優先に考えることの重要性について学びました。
また、計画段階・準備段階における競技進行計画の考え方についても理解を深めました。会場利用計画や動線計画、審判員・ボランティアの人員配置、タイムテーブルや詳細な進行表、招集所スケジュール、無線計画の立て方などについて、講師が実際にディレクションした大会を例に具体的な説明が行われました。
さらに、大会当日の運営に関しては、選手紹介や演出、映像との連携方法に加え、競技進行ディレクター(CD)として「いつ、誰に、どのような指示を出すか」、また天候や用器具のトラブルなど、さまざまな事象が発生した際に、誰と連絡を取り、どのように情報共有・意思決定を行うかといった点についても学びました。
前日のリハーサルから大会当日までの現場研修では、進行室でのオペレーションを実際に見ながら、随時アドバイスを受ける機会も設けられました。競技終了後の総評では、SEIKOゴールデングランプリ陸上2026の競技会進行について総合的に高い評価を得た一方、無線計画など一部に改善の余地があるとのフィードバックもあり、今後の競技会運営に向けた具体的な課題の共有にもつながりました。
参加者にとって、現場だからこそ得られる学びに
参加者は、実際の国際競技会に近い環境の中で競技進行を学ぶことで、観客体験を重視した運営手法や、関係部署と連携しながら大会を動かしていく考え方への理解を深めました。SEIKOゴールデングランプリ陸上2026という実践の場を活用したことで、座学だけでは得られない経験を積む機会となりました。受講者からは「競技進行を円滑に行うためには、事前の準備段階から細かな計画を積み上げることが重要であると改めて感じました。特に、会場全体を俯瞰しながら、関係者間で情報を共有し、状況に応じて判断していくことの大切さを学ぶことができました。今回の研修で得た知見を、今後の国内競技会の運営に生かしていきたいです」と振り返りました。
























