2016.01.01(金)その他

2016年 年頭にあたって


 新年、明けましておめでとうございます。2016年の年頭に当たりご挨拶を申し上げます。


 昨年の日本陸上競技界は、到達の年でもあり、また、出発の年でもありました。


 2015年3月8日、日本陸上競技連盟は90周年の節目を迎えました。1925年の創立以来、陸上競技に携わる多くの方々の永年にわたるご尽力、ご支援のたまものであると深く感謝申し上げます。100周年という更なる大きな節目に向けて、なお一層の努力を傾注してまいる所存でございます。


 本年は、第31回オリンピック競技大会・第15回パラリンピック競技大会がブラジル・リオデジャネイロで開催されます。2013年、第32回オリンピック競技大会・第16回パラリンピック競技大会が、国際オリンピック委員会総会において“TOKYO”のコールで決定してから、2020年の開催まで5年を切りました。その前哨戦となるリオデジャネイロオリンピックでは、日本全国で盛り上がるスポーツの機運を東京オリンピックに向けて昇華させるために、日本代表選手の活躍が必要であります。本連盟は、これまで以上に競技力の向上に努めてまいります。


 昨年の世界陸上競技選手権大会は、日本代表選手53名のうち30名が初代表選出の布陣で臨み、残念ながらメダル獲得目標には届かなかったものの、競歩種目でオリンピック、世界選手権を通じて初めてのメダルを獲得しました。また、世界ユース陸上競技選手権大会では、金メダル3、銀メダル1、銅メダル1を獲得し、同大会史上最高の成績を収めました。ジュニア・ユース世代の育成・強化が数年来の成果として実を結び始めており、東京での活躍が期待される若い競技者がトップアスリートに成長し、世代交代が進みつつあります。世界の大舞台での活躍を期して各種施策を推し進め、ベテラン勢の円熟味の増大とともに、将来を担う若い芽を育ててまいります。更に、日本が世界の舞台で活躍するためには、競技者のみならず指導者が国際的な経験や指導力を身に付けることが喫緊の課題と考えております。指導者は、陸上競技の裾野の拡大やジュニア・ユース選手の育成、トップレベルの強化など、あらゆる場面で欠かせない存在です。本連盟は、国際的な指導者の養成を目標に掲げ、様々な施策に取り組んでまいります。


 また、少子化が叫ばれている現代において、各種競技大会や講習会の開催などの活動を通じて、スポーツの基本である「走・跳・投」の陸上競技の普及育成活動に努めてまいりますとともに、子供たちが陸上競技に対して興味や関心を持ち、気軽に陸上競技を始めることが出来る環境を作りたいと考えております。そして、2020年以降も陸上競技界が発展するように育成の土壌を育んでまいります。


 スポーツ界を取り巻く環境は、社会経済とも密接に関係しており、変化や進化を続けております。本連盟は、世の中の流れに対応し、陸上競技界を牽引する役割を果たしてまいります。私自身、昨年8月、国際陸上競技連盟カウンシルメンバーに就任し、引き続き国際的なポジションを獲得できたことで2020年に向けて、世界の最新情報がいち早く継続して日本に届くことになります。国際陸上競技連盟とともに本連盟の組織力を更に充実させていき、スポーツの振興はもとより、競技者も含めた多くの関係者とともに歩み、環境保全や社会貢献への積極的な取り組みも続けてまいりたいと思います。


 今一層、皆様のご理解、ご支援をお願いいたしましてご挨拶といたします。

公益財団法人日本陸上競技連盟
会長 横川 浩

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