
男子400mハードル・予選
黒川和樹(住友電工)
2組2着 50秒26 =決勝進出予選は前半から流れをつくって、そこからは決勝でも一緒に走ることになるであろうヘメイダ(バセム・ヘメイダ、カタール)が「どのへんから来るかな」ということを意識して走った。
どのへんから来るのかなということを考えていたせいで、8台目(のハードル)を思いきりぶつけてしまったのだが、あれくらいの感じであれば、もしかしたら逃げきれるかなと思った。
自身の状態は、そんなに良くはない。(ウォーミング)アップのときに下半身と上半身が連動していない感覚がすごくあり、今日(の予選)が前日練習の刺激という位置づけだったので、それは当然といえば当然なのだが、思っていた以上に動かなくて不安があった。ただ、それも想定の範囲内ではある。
決勝は、僕とヘメイラが引っ張って、後半は後藤くん(大樹、洛南高校)がゴリっと攻めてくるはず。サンバ(アブデラマン・サンバ、カタール)が落ちたので、そこを逃げきることができれば優勝も見えてくると思う。後藤くんから逃げきって、ヘメイラからも逃げきって優勝したい。前回の大会が4番でけっこう悔しかったので、今大会はメダルを目標に走りたい。
後藤大樹(洛南高校)※ダイヤモンドアスリート Nextage
3組1着 48秒60 =決勝進出予選は、落ち着いて、ぶつけず、ラストの直線で刺激を入れられたらいいなと考えていたので、いいレース展開だったと思う。調子が良すぎて身体がふわふわしていたので、ラストの直線で刺激を入れて、明日(の決勝)につなげようという気持ちで臨んでいた。
レースの前は、久しぶりに緊張して、招集所でもずっとそわそわして座っていられなかった。それは、初めてのシニアの日本代表ということもあるけれど、自分が今シーズン気持ちを入れているレースなので、失敗できないなという思いがあったからだと思う。
ただ、調子はとてもよくて、気持ちよく走れば48秒台は出るだろうなと思っていたので予定通り。ラストの直線は、「これ、行けるわ」と走っていて気分がよかった。
明日の決勝では、日本記録(47秒89、為末大、2001年)を更新して黒川さん(和樹、住友電工)とワン・ツーをとって、メダルを持って帰りたい。
男子走幅跳・予選
橋岡優輝(富士通)※ダイヤモンドアスリート修了生
A組1位 7m74(-0.8) =決勝進出予選は、決勝につながるよう助走に課題を置いて臨んだ。そうしたら、割と良くできすぎてしまって、踏み切りが詰まり、跳躍にはうまく結びつかなかったのだが、それでも(7m)74で、しっかり通過できるところに記録を残すことができた。決勝に向けての滑りだしはいいのかなと思っている。察している人は察していると思うのだが、8月に肉離れしてしまい、重症ではなかったものの、以降は「アジア大会の舞台に立てるのか」がぎりぎりとなるなかで、ここまで来ることになった。それだけに、まずは決勝にコマを進められたことを本当に嬉しく思っている。予選で跳んだ1本で、助走も跳躍もできたので、明日に向けての不安はなくなった。決勝は、力が出しきれればいいなと思っている。今シーズン集大成の試合となるので、満足してシーズンが終われる跳躍ができるよう頑張りたい。
伊藤陸(スズキ)
B組4位 7m64(-0.6) =決勝進出久しぶりの試合だったので、ふわついていた部分はあったが、及第点のジャンプはできたと思う。試合から遠ざかっていたのは、日本選手権の直前にケガをしたため。日本選手権を欠場し、治るまでに少し時間がかかってしまった。しかし、練習のほうは、夏の真ん中あたりからはアジア大会に向けてしっかり積むことができて、仕上げることができているので、明日はいいジャンプをしたいなと思っている。ケガをしたあとは、しっかり治してアジア大会に合わせようということで、試合には出ずに仕上げてきたので、試合勘がなさ過ぎて少し緊張していたが、今日の予選で吹っ切れて、また身体にもいい刺激を入れることができた。
決勝が行われる明日は、雨の予報が出ているので、記録ももちろん狙いたいけれど、強い選手が勝つのかなと思っている。今日の夜、しっかりイメージをつくって準備をして、明日に備えたい。同じスズキからは、後輩の田中友梨選手(女子七種競技優勝)が素晴らしい出だしを切っているので、それに続くことができるようメダルを目指して頑張りたい。
女子400mハードル・予選
青木穂花(ゼンリン)
1組3着 56秒46 =決勝進出めちゃくちゃ緊張していたのだが、とにかく落ち着いて入れば決勝は行けると思っていたので、その通り走れたかなと思う。決勝は、もう一段階上げて挑戦する気持ちで走りたい。
調子は、(ウォーミング)アップからレースに向けて、徐々に上がってきた。予選で少しいい感覚で走れたかなと思うのだが、周りの選手がけっこう速かったので、少し前に出られていることに焦って、(インターバルが)詰まってしまった箇所があった。決勝はたぶんアウトのレーンになると思うので、落ち着いて自分のレースをしたいと思う。
この大会に向けては、けっこう練習を積んできた。練習をしっかり積んでいるなかで出場した全日本実業団は、(身体が)重いなかで走って、そこで刺激が少し入ったことで身体が軽くなってここへ来ているので、もう少しいいレースがしたいなと思っている。
母は、あまりいろいろ言わないほうなのだが、気にしてくれているようで、「自分がしたいレースをしてきなさい。楽しいから、楽しんでおいで」と言ってくれた。スタジアムに入ったときの歓声が、鳥肌が立つくらいすごくて、そこから緊張が少し「楽しい」に変わったように感じている。
決勝は、「挑戦」する気持ちで、しっかり挑んでいきたい。
梅原紗月(住友電工)
2組5着 56秒59 =決勝進出本当に緊張した。日本選手権の予選だと思って走ったのだが、まるで初めて日本選手権に出たときのような気持ち。「やっぱりひと味雰囲気が違うな」ということを感じた。
走り自体は(100点満点で)60点をあげられるどうかくらい。緊張もあって、思っていたような動きができなかったが、そこまでタイムは悪くなかったと思う。この1本を刺激に、明日はうまく走りたい。スタジアムの歓声を聞いて、東京世界陸上のときに(出場していた)みんなも言っていたように、自分にだけ声援が送られるのは、やはり嬉しいことだなと思った。
1本走ってみて、気持ちがずいぶん変わった。アジア大会というのがこういうものなのだということがやっとわかった。明日は、もう少し集中していけたらと思う。
日本勢は2人とも決勝に進出。(ウォーミング)アップの時は励まし合いながら、でも、決勝になったら「もう負けへんぞ」という気持ち(笑)で頑張りたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
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