
9月13日(土)から21日(日)までの9日間「東京2025世界陸上競技選手権大会」が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。
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吉田祐也(GMOインターネットグループ)
男子マラソン日本代表
1997年4月23日、埼玉県生まれ。小学生のころから長距離に親しみ、東松山東中学校時代には、2年時には3000mで、3年時には1500mと3000mで全日本中学校選手権に出場。3年時にはチームが4位の成績を収めた全国都道府県男子駅伝の代表に選出され、中学区間(2区17位)に出走した。東京農業大学第三高校では5000mと駅伝に取り組んだが、5000mは3年時の2015年にマークした14分26秒75が自己ベスト。同年には埼玉県大会で4位となり北関東大会まで駒を進めたが、インターハイ出場には届かなかった。2016年に青山学院大学に進学。1年時の冬場からハーフマラソンや10000mに挑戦していくなかで、徐々に長い距離に適性を見せるようになる。2年時の日本学生ハーフマラソンを10位でフィニッシュ。3年の日本インカレには10000mに出場して、日本人トップとなる3位(29分47秒93)の成績を残すと、総合優勝を果たした11月の全日本大学駅伝で5区を走って区間賞を獲得するなどの成果を上げるようになった。

最終学年となった2019年シーズンには、全日本大学駅伝に出走(5区3位)したのちに、11月末には10000mで初の29分切りとなる28分42秒58の自己新記録をマーク。好調を維持して、2・3年時とエントリーメンバーに名前を連ねながら出場が叶わなかった箱根駅伝を迎えると、4区(20.9km)で前年に同学年の相澤晃(当時東洋大。現旭化成。のちの東京オリンピック10000m代表)が樹立していた区間記録を24秒上回る1時間00分30秒をマーク。首位に躍り出る走りで往路優勝、さらには2年ぶり5回目となる総合優勝の立役者となった。

この段階では、大学で競技活動を終える意向を固めており、すでに一般企業への就職も内定していたが、その後、恩師・原晋監督の声かけで急きょ別府大分毎日マラソンに出場することに。1カ月弱の準備期間で臨んだこのレースで、初マラソン歴代2位(当時)の2時間08分30秒をマークして3位の成績を収めたことが契機となり、一般企業への入社を辞退して競技の続行を決意し、2020年シーズンからはGMOインターネットグループの所属で、本格的にマラソンに取り組んでいくこととなった。この年には福岡国際マラソンで日本歴代9位タイ(当時)2時間07分05秒の自己新をマークしてマラソン初優勝を果たす好調な滑りだしを見せている。しかし、その後は、思うように結果を残せない時期が続く。パリオリンピック代表選考レースとなった2023年のマラソングランドチャンピオンシップでは50位と大惨敗。代表入りのラストチャンスとして臨んだ2024年大阪マラソンでは、2時間06分37秒の自己新で4位となったものの代表入りの条件を満たせず、オリンピック出場は叶わなかった。

その後、練習拠点を母校の青山学院大に戻してリスタート。東京世界選手権出場権獲得に向けては、「勝つ」ことを重視して2024年12月の福岡国際マラソン出場を選ぶと、32km以降を独走する圧巻のレースを展開。日本歴代3位の2時間05分16秒で優勝を果たすとともに、東京世界選手権の参加標準記録(2時間06分30秒)もあっさりとクリアし、代表入りに大きく前進。全選考レースを終えた3月の段階で最上位の結果となり、初の日本代表入りとなる世界選手権出場を確定させた。

代表決定以降は、4月の日本選手権10000mで6位に入賞(27分56秒30)、6月には5000m(13分29秒93)とハーフマラソン(1時間01分23秒)の2種目で自己記録を更新するなど、目指す本番に向けて順調な足どりを見せている。
文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:アフロスポーツ
【東京2025世界陸上】男子マラソン スケジュール
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◆決勝:9月15日(月)モーニングセッション 8時00分START
【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催

◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/
▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/
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