2025.08.18(月)選手

【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子やり投 﨑山雄太/2度目の大舞台で日本記録更新を



9月13日(土)から21日(日)までの9日間東京2025世界陸上競技選手権大会が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。

>>世界陸上 チケット購入はこちら!

﨑山雄太(愛媛競技力本部)

男子やり投

1996年4月5日、奈良県生まれ。小学校では野球、中学校ではサッカーに取り組んでいたが、短距離種目で活躍していた姉の影響で、大阪・関西創価高校に進んだ2012年から陸上を始める。最初は走幅跳に取り組んでいたが、授業での経験がきっかけで、やり投を始めることに。1年時は50m82がシーズンベスト。2年の秋には、初の全国大会となる日本ユース選手権に出場して26cm差でトップエイト入りを逃す9位の成績を残し、シーズン最後の試合で60m71の自己新をマークした。61m06の自己新でスタートを切った2014年は、大阪府大会で優勝し、近畿地区大会を4位で通過して山梨インターハイに出場。しかし、セカンドベストの60m92を投げたものの予選で敗退した。専門的な指導を受けていなかったことや腰椎分離症に患っていたことなども影響し、大きく記録を伸ばすことはできなかった。
大器の片鱗を見せたのは、日本大学入学直後の2015年4月に出場した大学の記録会。いきなり自己記録を13m以上更新する74m11をマークして周囲を驚かせたのだ。ここから、トップクラスの逸材が揃う先輩や同期とともに、日本大学OBで、当時、競技をしながら母校のコーチを務めていた2009年ベルリン世界選手権男子やり投銅メダリストの村上幸史の指導を受ける大学生活がスタート。しかし、その後は、右肘の痛みや腰椎分離症の症状が出るなどの故障に苦しみ、思いきり投げることができない状況が続き、さらに、村上が大学を離れた3年時からは指導者不在の状態となる。そのなかでウエイトトレーニングやジャンプトレーニング等で身体つくりを徹底して土台を強化。大学4年時には75m61へと自己記録を更新したほか、日本選手権で初入賞(5位)、日本インカレ2位など、入賞一覧に名前が残るようになった。



大学を卒業した2019年からは、愛媛県の競技力向上対策本部の所属で競技を続けると同時に、今治明徳高校で、村上を筆頭に、投てき種目で数多くのトップ選手を育ててきた濱元一馬コーチに師事することとなる。秋の茨城国体では、初の80m台となる80m14をマークして全国大会初優勝を果たし、東京オリンピック出場が狙える位置まで上がってきたが、そこで再び腰や足首の痛みに悩まされることに。オリンピックへの挑戦が終わった2021年日本選手権後には足首の手術に踏みきった。復帰した2022年には5月に2回目の80mオーバー(80m51)を果たし、2023年シーズンには、5月に日本歴代5位(当時)の83m54を投げて、初の世界大会出場となるブダペスト世界選手権につなげたが、のちに疲労骨折と判明する右脛の痛みの影響で、本番は記録なしで予選敗退に終わる。足の痛みは、その後も尾を引き、2024年は日本選手権で最高順位となる2位の成績を残したが、パリオリンピック出場には届かなかった。



 痛みと折り合いをつけつつ、安定した結果を残すことを意識した鍛錬期を経て迎えた2025年シーズンは、織田記念を82m96で優勝すると、5月末のアジア選手権では最終投てきで83m75の自己新を投げて銅メダルを獲得。そして、日本選手権では、5回目に、日本記録に44cmまで迫る87m16(日本歴代2位)のビッグスローを披露。世界選手権参加標準記録(85m50)を上回り、この種目の内定第1号となった。この記録は今季世界リスト4位にランクされるもの。東京世界選手権では「村上越え」を目標に掲げ、メダルにチャレンジする。




文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:アフロスポーツ


【東京2025世界陸上】男子やり投 スケジュール

>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆予選:9月17日(水)
 イブニングセッション
 グループA:19時10分~/グループB:20時45分~
◆決勝:9月18日(木)
 イブニングセッション 19時23分~


【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催


◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/  

▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/

関連選手

JAAF Official Top Partner

  • アシックス

JAAF Official Major Partner

  • 大塚製薬
  • 日本航空株式会社
  • 株式会社ニシ・スポーツ
  • 積水化学工業株式会社

JAAF Official Supporting companies

  • 株式会社シミズオクト
  • 株式会社セレスポ
  • 近畿日本ツーリスト株式会社
  • JTB
  • 東武トップツアーズ株式会社
  • 日東電工株式会社
  • 伊藤超短波株式会社

PR Partner

  • 株式会社 PR TIMES
  • ハイパフォーマンススポーツセンター
  • JAPAN SPORT COUNCIL 日本スポーツ振興センター
  • スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
  • 公益財団法人 日本体育協会
  • フェアプレイで日本を元気に|日本体育協会
  • 日本アンチ・ドーピング機構
  • JSCとの個人情報の共同利用について