日本陸上競技連盟公式サイト

新年、明けましておめでとうございます。

大きな節目となる2025年

本連盟にとって大きな節目となる2025年の幕開けです。1925年3月に「全日本陸上競技連盟」が創立されてから100年を迎えます。この記念すべき年に東京2025世界陸上競技選手権大会を東京で開催します。ここまでの日本陸上100年の歴史を振り返り、そのレガシーを礎に新たな陸上競技の価値を創出し、一人でも多くの人が携われる「陸上」に昇華させていくことを目指す契機にしたいと思います。

本連盟は、2017年にJAAF VISIONを発表し、「競技陸上」「ウエルネス陸上」の２つの陸上を活動の柱とし、“トップアスリートの活躍が、国民に夢と希望を届ける”こと、“すべての人がすべてのライフステージにおいて陸上競技を楽しめる環境をつくる”ことを推し進めてきました。
この活動をさらに推進させるために、「陸上でスポーツ界を、Nipponを変えていく」をコンセプトに、陸上に携わっている人全員で拡げていくプロジェクト「RIKUJO JAPAN」を発足させました。そこでは、陸上に触れることができる場所や機会をさらに増やしていき、子どもから高齢者、トップアスリートから愛好者までが、大きな輪の中で活動し、記録や勝負にこだわったり、仲間との交流を楽しんだり、陸上を楽しみながら健康長寿を目指していくことを目指します。この取り組みは、「陸上で、スポーツ界を、ニッポンをもっと元気に。」することができると信じています。

2024年を振り返る

東京2020から３年。「Games Wide Open」をスローガンに、パリ2024が華やかに開催されました。人類がコロナという敵を完全に克服したことを証明した大会であり、どの会場でも満員の観衆、割れんばかりの声援は、忘れかけていたオリンピックの大興奮を蘇らせてくれました。TEAM JAPANは、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個という海外開催のオリンピックでは最高の成績を収めました。

陸上競技においても幅広い活躍が見られました。中でも女子やり投の北口榛花さん（JAL）の金メダルは、多くの人に感動や元気を届けてくれました。単身でチェコに渡り、慣れない環境で努力を重ねていき、頂点に辿り着いた彼女は、世界を目指すロールモデルと言えます。
マラソン日本の復活の兆しも感じました。男女ともにレースの後半まで先頭争いに加わり、入賞を果たした赤﨑暁さん（九電工）、鈴木優花さん（第一生命グループ）の走りには、さらなる可能性を感じました。また、2004アテネオリンピック以来のダブル入賞を果たした男子リレーの活躍に心踊りました。これまで世界レベルには遠かった男子の110mハードル、3000m障害物、走高跳において入賞を果たし、どの種目にも可能性があることを示しました。

東京世界陸上に向けて

年が明け、世界陸上まで８ヶ月となりました。新しい国際競技大会のモデルを創り上げるべく、その準備は順調に進んでいます。チケットの先行販売も順調、またボランティア募集においても期待以上の応募があり、世界陸上への関心の高さを感じることができます。「する、観る、支える」スポーツとして世界の人々を繋げる役割を果たしてくれることでしょう。この最高のステージで、世界中から集結したトップアスリートが大歓声を受け躍動する姿を観ることができます。34年ぶりに東京にやってくる世界最大級のスポーツイベントに直接立ち会い、多くの感動を共有していただければ嬉しく思います。

温かい声援を送っていただいている陸上ファンの皆様、協賛をいただいている企業の皆様、そして陸上界を支えていただいている加盟団体、協力団体の皆様には心から御礼申し上げますとともに、一層のご理解ご支援をお願いいたします。