6月1日~4日に大阪(ヤンマースタジアム長居)で行われる「第107回日本選手権」の「見どころ」や「楽しみ方」を「記録と数字」という視点から紹介する。
各種目の「2023年日本一」を決める試合であるとともに、8月にハンガリー・ブダペストで行われる「ブダペスト2023世界選手権」、7月のタイ・バンコクでの「アジア選手権」、9月末からの中国・杭州での「アジア競技大会」の日本代表選手選考競技会でもある。また、「U20日本選手権」も同じ4日間で開催される。
本来であれば全種目についてふれたいところだが、時間的な制約のため10種目をピックアップしての紹介になったことをご容赦いただきたい。また、エントリー締め切りは5月15日であるが、この原稿はそれ以前の10日までに執筆したため、記事中に名前の挙がった選手が最終的にエントリーしていないケースがあるかもしれないことをお断りしておく。
過去に紹介したことがあるデータや文章もかなり含まれるが、可能な限り最新のものに更新した。
スタンドでの現地観戦やテレビ観戦の「お供」にして頂ければ幸いである。
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【男子110mハードル】
・予選/6月3日 4組3着+4・準決勝/6月3日 2組3着+2
・決勝/6月4日
高山、泉谷を中心に世界に通用するハイレベルな争いか?
世界との差が急接近
前回の東京五輪が行われた1964年当時、この種目の世界記録は13秒2(手動計時)、日本記録は14秒2(手動)で、その差は1秒0あった。77年から「電動計時」の世界記録と日本記録が公認されるようになった時の初代世界記録は13秒21、初代日本記録は14秒43でその差は1秒22だった。ただし、その時点での「実質的な電動計時日本記録」は、実は64年東京五輪の準決勝2組で7着だった安田寛一さん(八幡製鉄)がマークした14秒30だった。こちらのタイムで計算すると77年の世界記録との差は1秒09だった。しかし、当時、日本陸連は過去に遡って電動計時での記録を公認しなかった。そんなことで、安田さんの記録よりも遅い14秒43が初代の日本記録となったのだった。64年の五輪から半世紀以上の時間を経て、現在は「世界記録12秒80」に対し「日本記録13秒06」。その差は「0秒26」にまで縮まった。何かと注目されることが多い男子の100mは「世界記録9秒58」に対し「日本記録9秒95」で、その差は「0秒37」。110mハードルの方が差は小さいのだ。
この数字からもわかるように、注目度の高い男子100mに勝るとも劣らないくらい日本のレベルが高いのがこの110mハードルなのだ。
日本記録の変遷
2018年6月24日、山口での日本選手権で金井大旺さん(福井県スポーツ協会)が、13秒36で走って14年ぶりに日本記録を0秒03更新。それが起爆剤となって、19年には次々と日本タイ記録や日本新記録がマークされた。20年以降はコロナ禍に見舞われ更新されることはなかったが、21年には上述の通り、世界で戦えるレベルの13秒06にまでタイムが引き上げられた。<2000年以降の日本記録の変遷>
2001.10.17 | 国体 | 13.50 | +0.1 | 内藤真人(法大) |
2003.07.20 | 愛知県選手権 | 13.47 | +1.0 | 内藤真人(ミズノ) |
2004.08.24 | アテネ五輪 | 13.39 | +1.5 | 谷川聡(ミズノ) |
2018.06.24 | 日本選手権 | 13.36 | +0.7 | 金井大旺(福井県スポーツ協会) |
2019.06.02 | 布勢スプリント | 13.36 | +1.9 | 高山峻野(ゼンリン)=タイ |
2019.06.30 | 日本選手権 | 13.36 | -0.6 | 高山峻野(ゼンリン)=タイ |
2019.06.30 | 日本選手権 | 13.36 | -0.6 | 泉谷駿介(順大)=タイ |
2019.07.27 | 実学対抗 | 13.30 | +1.9 | 高山峻野(ゼンリン) |
2019.08.17 | ナイトGin福井 | 13.25 | +1.1 | 高山峻野(ゼンリン) |
2021.04.29 | 織田記念 | 13.16 | +1.7 | 金井大旺(ミズノ) |
2021.06.27 | 日本選手権 | 13.06 | +1.2 | 泉谷駿介(順大) |
日本選手権の優勝記録(大会記録)ということでみると、18年が13秒36。19年も13秒36。20年も13秒36。何と3年連続の「13秒36」だったのだ。しかも19年は2着も13秒36の同タイムだったのだ。そんなことで、21年の日本選手権のプログラムには「大会記録」として、金井=18年&20年、高山峻野(ゼンリン)=19年、泉谷駿介(順大)=19年2位、の3人の名前が記載されることになった。
110mハードルと100mの年別世界100傑入傑人数と国別順位
17年以降至近7年間の世界100位以内の入傑者数を100mと比較した。<110mハードルと100mの年別世界100傑入傑人数と国別順位>
年 | 110mハードル | 100m |
---|---|---|
2017年 | 9人(2位) | 7人(4位) |
2018年 | 8人(3位) | 4人(6位) |
2019年 | 9人(3位) | 6人(4位) |
2020年 | 21人(1位) | 12人(2位) |
2021年 | 6人(3位) | 4人(3位) |
2022年 | 12人(2位) | 5人(5位) |
2023年 | 13人(2位) | 3人(8位) |
いずれの年も100mの人数と国別順位を110mハードルが上回っている(21年の順位はともに3位)。20年はコロナ蔓延の影響でアメリカなど世界的に競技会が中止となってあまり行われなかった。そんな事情もあって日本の人数が大幅に増え「世界1位」となった。通常はアメリカがトップで、110mハードルでの入傑数は年によって多少の変動があるが25~30人あたりだ。
ブダペスト世界選手権への道
ブダペスト世界選手権の参加標準記録は「13秒28」。東京五輪もオレゴン世界選手権も「13秒32」だったので0秒04アップした。有効期間は22年7月31日から23年7月30日。「ターゲットナンバー(出場枠)」は「40名」だ。5月7日現在で、参加標準記録をクリアしているのは高山・13秒10=22年8月6日、村竹ラシッド(順大4年)13秒25=23年3月11日、泉谷・13秒25=23年5月7日の3人。
これに続くのは、石川周平(富士通)。1国3人以内でカウントした世界選手権に通じる有効期間内の成績による5月2日現在の「WAランキング」では21位相当だ。
その下の選手は50位以下の順位になっている。ただ、今後の世界各地の競技会の結果でランキングの順位は大きく変動する。
高山・村竹・泉谷の他に新たな突破者が日本選手権の決勝が行われる6月4日までに現れなければ、標準突破済みの3人は日本選手権で「3位以内」ならば「代表内定」となる。
ただ、石川以下の選手達もそう簡単に上記の3人での「ワン・ツー・スリー」を許してはくれないだろう。
標準突破済みの選手が日本選手権で3位以内に入れず、他の選手が標準をクリアできずに3位以内となった場合は、8月2日に公表予定のブダペスト世界選手権仕様の「WAランキング」の順位によって「逆転」での代表選出もあり得る。
エントリー記録上位者と22年入賞者の日本選手権での成績
今回の日本選手権出場する有力選手のこれまでの成績を調べた。<エントリー記録13秒50以内と22年入賞者の日本選手権での成績>
・掲載順は、エントリー記録の順。
「-」は不出場
「予」は予選落選
「準」は準決勝落選
「失」は決勝で失格
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高山峻野 | 予 | 予 | 1 | - | 1 | 2 | 1 | 1 | 3 | 5 |
泉谷駿介 | - | - | - | - | - | 予 | 2 | 3 | 1 | 1 |
村竹ラシッド | - | - | - | - | - | - | - | 準 | 失 | 2 |
石川周平 | - | - | - | 予 | 7 | 6 | 3 | 7 | 失 | 3 |
野本周成 | - | - | - | - | 準 | 予 | - | 4 | 4 | 準 |
豊田兼 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 準 |
石田トーマス東 | - | - | - | - | - | 予 | 予 | 6 | - | 7 |
高橋佑輔 | - | - | - | - | - | - | 準 | 準 | 予 | 4 |
藤原孝輝 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 準 |
藤井亮汰 | - | - | - | - | 予 | 準 | 6 | 準 | 6 | 6 |
横地大雅 | - | - | - | - | - | - | - | 8 | 5 | 8 |
泉谷は、至近4年間すべて表彰台で2連覇中。
石川は、21年の決勝での不正スタート失格を含め6年連続決勝進出。
横地は、3年連続入賞を継続中。
高山・泉谷・村竹・石川の決勝での直接対決の対戦成績
19年ドーハ世界選手権と21年東京五輪の代表は、高山・泉谷と21年末に引退した金井。22年オレゴン世界選手権は、泉谷・石川・村竹。
今回の日本選手権に出場する高山・泉谷・村竹の決勝レースで直接対決した対戦成績をまとめた。
なお、見落としがあるかもしれないが、その場合はご容赦を。
<高山峻野と泉谷駿介の決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 高山峻野 | vs | 泉谷駿介 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2019.05.19 | GGP大阪 | 4)13.51 | ●-○ | 1)13.26 | 0.25 |
2019.06.30 | 日本選手権 | 1)13.36 | ○-● | 2)13.36 | 0.00 |
2019.07.27 | 実学対抗 | 1)13.30 | ○-● | 3)13.60 | 0.30 |
2019.08.19 | ナイトG福井 | 1)13.25 | ○-● | 3)13.53 | 0.28 |
2020.10.03 | 日本選手権 | 2)13.47 | ○-● | 3)13.48 | 0.01 |
2020.10.18 | 田島記念 | 1)13.44 | ○-● | 3)13.80 | 0.36 |
2021.05.09 | GGP東京 | 3)13.45 | ●-○ | 2)13.43 | 0.02 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 3)13.37 | ●-○ | 1)13.06 | 0.31 |
2022.06.12 | 日本選手権 | 5)13.60 | ●-○ | 1)13.21 | 0.39 |
5-4 |
<高山峻野と石川周平の決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 高山峻野 | vs | 石川周平 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2017.06.25 | 日本選手権 | 1)13.45 | ○-● | 7)13.80 | 0.35 |
2018.04.29 | 織田記念 | 5)13.76 | ○-● | 7)13.85 | 0.09 |
2018.06.25 | 日本選手権 | 2)13.45 | ○-● | 6)13.81 | 0.36 |
2019.05.19 | GGP大阪 | 4)13.51 | ○-● | 5)13.63 | 0.12 |
2019.06.02 | 布勢スプリント | 1)13.36 | ○-● | 2)13.49 | 0.13 |
2019.06.30 | 日本選手権 | 1)13.36 | ○-● | 3)13.67 | 0.31 |
2019.07.27 | 実学対抗 | 1)13.30 | ○-● | 4)13.64 | 0.34 |
2019.08.19 | ナイトG福井 | 1)13.25 | ○-● | 6)13.65 | 0.40 |
2020.08.29 | ナイトG福井 | 2)13.34 | ○-● | 3)13.39 | 0.05 |
2020.09.20 | 全日本実業団 | 1)13.51 | ○-● | 2)13.69 | 0.18 |
2020.10.03 | 日本選手権 | 2)13.47 | ○-● | 7)13.71 | 0.24 |
2020.10.18 | 田島記念 | 1)13.44 | ○-● | 2)13.61 | 0.17 |
2020.10.24 | 木南記念 | 1)13.49 | ○-● | 4)13.69 | 0.20 |
2021.05.09 | GGP東京 | 3)13.45 | ○-● | 7)13.67 | 0.22 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 3)13.37 | ○-● | 失格 | -- |
2021.08.28 | ナイトG福井 | 1)13.57 | ○-● | 3)13.60 | 0.03 |
2021.09.26 | 全日本実業団 | 5)13.75 | ●-○ | 2)13.50 | 0.25 |
2022.04.29 | 織田記念 | 4)13.92 | ○-● | 5)13.94 | 0.02 |
2022.05.08 | GGP東京 | 7)13.75 | ○-● | 8)13.85 | 0.10 |
2022.06.12 | 日本選手権 | 5)13.60 | ●-○ | 3)13.48 | 0.12 |
2022.06.26 | 布勢スプリント | 1)13.32 | ○-● | 4)13.74 | 0.32 |
2022.08.06 | 実学対抗 | 1)13.10 | ○-● | 5)13.62 | 0.52 |
2022.08.20 | ナイトG福井 | 1)13.36 | ○-● | 3)13.52 | 0.16 |
2022.09.25 | 全日本実業団 | 1)13.39 | ○-● | 6)13.85 | 0.46 |
2022.10.09 | 国体 | 1)13.45 | ○-● | 2)13.66 | 0.21 |
2023.04.29 | 織田記念 | 2)13.47 | ●-○ | 1)13.43 | 0.04 |
23-3 |
<高山峻野と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 高山峻野 | vs | 村竹ラシッド | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2020.08.23 | GGP東京 | 3)13.74 | ●-○ | 2)13.65 | 0.09 |
2021.05.09 | GGP東京 | 3)13.45 | ○-● | 4)13.51 | 0.06 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 3)13.37 | ○-● | 失格 | -- |
2021.08.28 | ナイトG福井 | 1)13.57 | ○-● | 5)13.70 | 0.13 |
2022.04.29 | 織田記念 | 4)13.92 | ●-○ | 1)13.55 | 0.37 |
2022.05.08 | GGP東京 | 7)13.75 | ●-○ | 1)13.34 | 0.41 |
2022.06.12 | 日本選手権 | 5)13.60 | ●-○ | 2)13.31 | 0.29 |
2022.06.26 | 布勢スプリント | 1)13.32 | ○-● | 2)13.47 | 0.15 |
2022.08.20 | ナイトG福井 | 1)13.36 | ○-● | 2)13.52 | 0.16 |
5-4 |
21年は高山が連勝し、22年前半は村竹が連勝、後半は高山が連勝。
<泉谷駿介と石川周平の決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 泉谷駿介 | vs | 石川周平 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2018.06.15 | 日本学生個人 | 4)13.99 | ●-○ | 3)13.91 | 0.08 |
2018.09.09 | 日本学生 | 1)13.75 | ○-● | 4)13.94 | 0.19 |
2019.04.29 | 織田記念 | 2)13.56 | ●-○ | 1)13.54 | 0.02 |
2019.05.06 | 木南記念 | 3)13.58 | ●-○ | 2)13.50 | 0.08 |
2019.05.19 | GGP大阪 | 1)13.26 | ○-● | 5)13.63 | 0.37 |
2019.06.30 | 日本選手権 | 2)13.36 | ○-● | 3)13.67 | 0.31 |
2019.07.27 | 実学対抗 | 3)13.60 | ○-● | 4)13.64 | 0.34 |
2019.08.19 | ナイトG福井 | 3)13.53 | ○-● | 6)13.65 | 0.40 |
2020.07.25 | 東京選手権 | 3)13.80 | ●-○ | 2)13.61 | 0.19 |
2020.10.03 | 日本選手権 | 3)13.48 | ○-● | 7)13.71 | 0.23 |
2021.04.29 | 織田記念 | 2)13.33 | ○-● | 3)13.44 | 0.11 |
2021.05.09 | GGP東京 | 2)13.43 | ○-● | 7)13.67 | 0.24 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 1)13.06 | ○-● | 失格 | -- |
2022.06.12 | 日本選手権 | 1)13.21 | ○-● | 3)13.48 | 0.27 |
2023.05.07 | 木南記念 | 1)13.25 | ○-● | 2)13.44 | 0.19 |
11-4 |
<泉谷駿介と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 泉谷駿介 | vs | 村竹ラシッド | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2020.07.25 | 東京選手権 | 3)13.80 | ○-● | 4)13.87 | 0.02 |
2021.04.29 | 織田記念 | 2)13.33 | ○-● | 4)13.53 | 0.20 |
2021.05.09 | GGP東京 | 2)13.43 | ○-● | 4)13.51 | 0.08 |
2021.05.21 | 関東学生 | 1)13.05w | ○-● | 2)13.20w | 0.15 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 1)13.06 | ○-● | 失格 | -- |
2021.09.19 | 日本学生 | 1)13.29 | ○-● | 3)13.48 | 0.19 |
2022.06.12 | 日本選手権 | 1)13.21 | ○-● | 2)13.31 | 0.10 |
7-0 |
<石川周平と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>
年月日 | 競技会名 | 石川周平 | vs | 村竹ラシッド | 差 |
---|---|---|---|---|---|
2020.07.25 | 東京選手権 | 2)13.61 | ○-● | 4)13.87 | 0.26 |
2021.04.29 | 織田記念 | 3)13.44 | ○-● | 4)13.53 | 0.09 |
2021.05.09 | GGP東京 | 7)13.67 | ●-○ | 4)13.51 | 0.16 |
2021.06.01 | 木南記念 | 2)13.42 | ●-○ | 1)13.35 | 0.07 |
2021.06.27 | 日本選手権 | 失格 | -- | 失格 | -- |
2021.08.28 | ナイトG福井 | 3)13.60 | ○-● | 5)13.70 | 0.10 |
2022.04.29 | 織田記念 | 5)13.94 | ●-○ | 1)13.55 | 0.39 |
2022.05.08 | GGP東京 | 8)13.85 | ●-○ | 1)13.34 | 0.51 |
2022.06.12 | 日本選手権 | 3)13.48 | ●-○ | 2)13.31 | 0.17 |
2022.06.26 | 布勢スプリント | 4)13.74 | ●-○ | 2)13.47 | 0.27 |
2022.08.20 | ナイトG福井 | 3)13.52 | ●-○ | 2)13.52 | 0.00 |
3-7 |
以上をまとめると、
高山は、
vs泉谷とは、5勝4敗
vs石川とは、23勝3敗
vs村竹とは、5勝4敗
泉谷は、
vs石川とは、11勝4敗
vs村竹とは、7勝0敗
石川は、
vs村竹とは、3勝7敗。
トータルの対戦成績から序列をつけると、
1)高山
2)泉谷
3)村竹
4)石川
の順になりそうだ。
ただ、21年以降の状況では、泉谷が逆転してトップ。
高山と村竹も1年前からは拮抗してきている感じだ。
日本選手権・決勝での「着順別最高記録」
1) | 13.06 | 2021年 |
---|---|---|
2) | 13.22 | 2021年 |
3) | 13.37 | 2021年 |
4) | 13.38 | 2021年 |
5) | 13.47 | 2021年 |
6) | 13.54 | 2021年 |
7) | 13.68 | 2022年 |
8) | 13.72 | 2020年・2022年 |
追風1.2mに恵まれた21年の記録が多くを占める。21年は、向風1.2mに阻まれた。
「いい追風」に恵まれれば、「日本新」のみならず、今回もたくさんの「着順別新記録」が生まれそうだ。
ハードル1台のちょっとしたミスで大きく順位が変動する種目だけに、1台毎の展開に一瞬も目が離せない13秒間になる。
・記録は、5月7日判明分。
・記事中の「WAランキング」は5月2日時点のもの(毎週火曜日に発表されるので、できる限り最新のものを盛り込みたいところだが、原稿の締め切りの都合で5月2日時点のものとした)。
・記事は、5月7日時点での情報による。上述の通り、エントリー締め切り5月15日以前に書いた原稿のため、記事に登場する選手が最終的にエントリーしていないケースがあるかもしれない。また、競技の実施日は確定しているが具体的なタイムテーブルとエントリーリストは5月19日に公表される予定である。
・現役選手については敬称略をご容赦いただきたい。
なお、日本選手権の期間中、ここで取り上げることができなかった種目以外の情報(データ)も日本陸連のSNSで「記録や数字に関する情報」として、その都度発信する予定なので、どうぞご覧くださいませ。
野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
【第107回日本陸上競技選手権大会】
今年はスペシャルチケットとして、テーブル・コンセント付きの最上位グレード席となる「SS席」、1日50席限定の「B席アスリート交流チケット」、1日15席限定の「カメラ女子席」、そして日本選手権では初めてサブトラックの観戦ができる「サブトラック観戦チケット」を販売!既に一部の席は完売となっておりますので是非お早めにお買い求めください!
>>エントリーリスト(5月15日10時00分時点)
※エントリー締切期日は5月15日(月)17時00分となります。※エントリー締切後に資格審査を行った後に、出場可否が決定します。
☆スポーツナビ☆チケットプレゼントキャンペーン
https://sports.yahoo.co.jp/contents/12894
■「世界選手権」「アジア選手権」「アジア競技大会」日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/news/article/15943/
■ブダペスト世界選手権参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/17055/
■「WAランキング」ブダペスト世界陸上への道
https://www.jaaf.or.jp/news/article/17277/
- 普及・育成・強化
- 第107回日本陸上競技選手権大会 第39回U20日本陸上競技選手権大会 兼 ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考競技会 兼 バンコク2023アジア陸上競技選手権大会 日本代表選手選考競技会 兼 杭州2022アジア競技大会 日本代表選手選考競技会
- 高山峻野
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- 金井大旺
- 村竹ラシッド
- 石川周平
- チームJAPAN
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- 記録と数字で楽しむ第107回日本選手権
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2023.06.04(日)
【第107回日本選手権】女子5000m優勝 田中希実(New Balance・兵庫)コメント
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