2021.08.02(月)大会

【東京オリンピック】4日目モーニングセッションハイライト ~走幅跳橋岡、6位入賞!今大会入賞第1号に! 1500m田中、日本新で準決勝へ!~





女子1500m予選

この日も朝から気温が30℃を超え、厳しい暑さとなった東京・国立競技場。8月2日のモーニングセッションでは、日本勢は、まず女子1500m予選に、卜部蘭(積水化学)と田中希実(豊田織機TC)の2選手が挑みました。全3組で実施されたこのレースでの準決勝への進出条件は、各組6着と7着以降の上位記録者6名に入ること。第2組に入った卜部選手が、日本人女子としてこの種目で初めてオリンピックを走ることになりました。



卜部選手は、スタート直後から、集団の中段付近の内側に位置して、400mを67秒1(WA公式サイトの発表データによる。以下、同じ)、800mを2分14秒7と、ほぼイーブンでレースを進めていきます。残り1周を迎えたところでペースは上がりましたが、しっかりとついて1200mは3分19秒7で通過。ラストはさすがに離されたものの最後まで粘って、9着・4分07秒90でフィニッシュ。この段階で「+6」には届かなかったため、予選突破はなりませんでしたが、日本選手権でマークした4分10秒52の自己記録を更新。日本人歴代3位へとジャンプアップする健闘を見せました。



続いて行われた第3組には、1日目に5000mにも出場した田中選手がスタートラインに立ちました。田中選手は、スタートしてすぐにトップに立つと、400mを65秒7、800mは2分11秒4と、自身が大会直前の7月に更新したばかりの日本記録(4分04秒08)を出したときのペースを上回る通過タイムでレースを進めていきました。残り600m付近から後続が徐々に迫ってきて、いったんは3番手へ下がりましたが、ラスト1周を迎える直前に集団の外側に位置を移すと、上位に挑みかかるような走りで1200mを3分15秒6で通過。残り300m地点で2位へと浮上します。さすがにホームストレートで2選手にかわされたものの4着でフィニッシュ。自己記録を大きく更新する4分02秒33の日本新記録をマークするとともに、着順による決勝進出を確定させました。予選全体では4番目の記録を引っ提げ、8月4日のイブニングセッションで行われる準決勝に挑みます。



男子走幅跳 決勝

男子走幅跳決勝は、バックストレートに設けられている走幅跳ピットで行われました。競技開始時刻は午前10時20分と、こうした世界大会における跳躍種目の決勝では、あまり設定されることのない早い時間帯での実施。さらに、競技が始まった段階ですでに30℃あった気温はその後も上昇し、終了した11時43分時点では33℃に達する酷暑も重なり、各選手がベストのコンディションで臨むには、非常に厳しい条件下での戦いとなりました。



大会2日目に行われた予選の1回目で8m17を跳んで全体で3番目の記録で決勝進出を果たした橋岡優輝選手(富士通)は、出場12選手のなかで11番目の跳躍順。1回目は8mを越える位置に着地したものの5cm踏み越してファウルでスタート。2回目に7m95(0.0)を跳んで7位につけると、3回目の試技に入って8位に順位を落としながらも、すぐに7m97(+0.4)をマークして再び7位に浮上した状態で、前半の試技を終了。ここで、五輪における日本勢としては、1984年ロサンゼルス大会で7位となった臼井淳一選手以来となる入賞を確定させ、あとは、どこまで順位を上げていけるかに注目が集まりました。4回目は、試技順が記録の低い者からに変わったことで、すぐに順番が回ってきてしまった影響もあってファウル。5回目に入ると、前日の男子走高跳で7位(2m33)に入賞し、8位で前半を折り返したジュボーン・ハリソン選手(アメリカ)が8m15(0.0)をマークして3位に浮上したことで、8位に後退してしまいます。5回目は踏切りをぴったり合わせて跳躍しましたが、7m94(+0.3)と思うように記録を伸ばすことができず、最終試技を迎えました。メダルを獲得するためには、最低でも8m16以上が必要という状態で臨んだ6回目、橋岡選手は、ここでようやく身体を浮かせるジャンプを見せて8mを越える地点に着地します。しかし、記録は8m10(0.0)。6位に順位を押し上げたものの、メダル獲得ラインには届かず。結局、そのまま6位で競技を終えました。

優勝争いは、1回目の試技でマイケル・マッソ選手(キューバ)が8m21(+0.4)を跳んで首位でスタートすると、予選で8m50を跳んでいたフアン・ミゲル・エチェバリア選手(キューバ)が8m41をマーク。キューバ勢2選手が上位を占めた状態で後半の試技に入っていきました。しかし、マッソ選手は2回目の跳躍で足を痛めて、その後の試技をパス。さらにエチェバリア選手も4回目の跳躍で右大腿部を痛め、5回目をパスする不運に見舞われてしまいます。その隙を突くかのように記録と順位を上げてきたのがミルティアディス・テントグル選手(ギリシャ)でした。5回目にハリソン選手と並ぶ8m15(+0.1)を跳んでセカンド記録の差で3位に浮上すると、6回目の跳躍ではエチェバリア選手に並ぶ8m41(+0.1)をマークして、これもまたセカンド記録の差で今度はトップに躍り出ました。マッソ選手は6回目もパスして、ここで銅メダルが確定。エチェバリア選手は逆転を懸けてピットに立ち、助走をスタートさせましたが、痛めた脚の影響で走ることができず、踏切板の上に蹲るような姿勢をとって最後の試技をファウルとし、競技を終了。テントグル選手の初優勝が決まりました。この種目でのギリシャ勢の金メダル獲得は初めてです。

女子100mハードル

モーニングセッションの最終種目として行われたのは、女子100mハードルの決勝でした。前日の準決勝では、ジャスミン・カマチョ・クィン選手(プエルトリコ)が世界記録に0.06秒まで迫る12秒26のオリンピック新記録をマークしたことで、決勝での世界記録更新も期待されました。そのカマチョ・クィン選手が5レーンに、4レーンには世界記録保持者(12秒20)のケンドラ・ハリソン選手(アメリカ)が入って行われた決勝は、好スタートを見せたハリソン選手がややリードを奪って第1ハードルをクリアしていきましたが、カマチョ・クィン選手が2台目で並ぶと、その後は、圧巻のインターバルランニングで他選手との差をぐんぐん広げていきました。終盤でインターバルが詰まって9台目への踏切りが近くなり、一瞬止まったかと思うような足の合わせ方でハードルに接触しながら越えたことで大きく減速しましたが、セイフティーリードは揺るがず12秒37(−0.3)でフィニッシュ。世界記録の更新はなりませんでしたが、プエルトリコ人としてオリンピックの陸上競技で初の金メダルを獲得しました。



19時20分から競技が開始されるイブニングセッションでは、女子円盤投、男子3000m障害物、女子5000mの3種目の決勝が行われますが、男子3000m障害物には三浦龍司選手(順天堂大学)が、女子5000mには廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が、それぞれ出場。男子3000m障害物は21時15分、女子5000mは21時40分のスタートです。

大会に関する情報は、東京オリンピック特設サイト(https://www.jaaf.or.jp/olympic/tokyo2020/ )および日本陸連公式Twitterをご参照ください。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:アフロスポーツ


▶【東京オリンピック】4日目モーニングセッション 選手コメント(女子1500m予選・男子走幅跳決勝
https://www.jaaf.or.jp/olympic/tokyo2020/news/article/15358/

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