2021.07.15(木)大会

【東京2020オリンピック競技大会】陸上競技日本代表選手団 結団式を実施しました。



東京2020オリンピック競技大会に臨む陸上競技日本代表選手団の結団式を7月15日に開催しました。例年のオリンピックや世界選手権では選手、コーチ、スタッフの全員が一堂に会しますが、今回はオンラインで実施。合宿中や競技会出場中の選手も含め、画面越しに顔をそろえました。また、選手のご家族や所属先の関係者、本連盟のスポンサー各社や役員、加盟団体・協力団体、メディアなどの皆様にも、限定公開によるライブ配信で結団式の模様をご覧いただきました。

室伏由佳さん(アテネオリンピック女子ハンマー投日本代表)の司会により開会し、まず陸上競技日本代表選手団団長を務める尾縣貢・本連盟会長があいさつしました。尾縣団長はコロナ禍でさまざまな制約を受けながら努力を重ねてオリンピック出場権を獲得した選手をたたえ、「皆さんの取り組みはオリンピックの場面でも、世界中の人たちにスポーツのすばらしさや価値、オリンピックの魅力を伝えることができると思います。無観客で直接に観衆の声は届きませんが、大きなオリンピックスタジアムに応援の気持ちが満ちています。皆さんには感謝の気持ちをもって、思い存分競技を楽しんでもらいたいと思います」と激励しました。

続いて代表選手65名、交代登録選手11名、監督・コーチ・スタッフ46名を紹介。監督を務める麻場一徳強化委員長は、コロナ対策を工夫して競技会を開催してくださった全国の陸上競技関係者や、厳しい環境下で創意に満ちたトレーニングを積んできた選手らの取り組みに謝意を表し、選手に向けて「皆さん自身や、皆さんを応援してくださる多くの方々の笑顔があることを思い浮かべながら、持てる力を思う存分発揮していただきたいと思います」と呼びかけました。


選手からは、代表して女子100mハードルの寺田明日香選手(ジャパンクリエイト)が抱負を語りました。昨年以降のコロナ禍に見舞われた期間を「スポーツの価値とは、アスリートの存在意義とは――。自問自答する日々が続きました」と振り返りました。そして、オリンピックでは「多くの方々に応援していただいていることを胸に、未来へつながるようなパフォーマンスがしたいと強く思っています」と決意を表明。さらに選手団の全員に向けて「東京、札幌と競技の場は離れてしまいますが、私たち選手団はワンチームです。全員が全力で戦い抜いていきましょう」と呼びかけました。


歴代のオリンピックメダリストからもメッセージ動画による後押しがありました。本連盟アスリート委員会委員長の髙平慎士さん(北京オリンピック男子4×100mリレー銀メダル)からは「それぞれのなりたい姿、ありたい自分に、より近づけるよう願っています」、本連盟理事の朝原宣治さん(同リレー銀メダル)からは「自分の道を信じ、最後まで自分を貫いて無心でワクワクして頑張ってほしいと思います」と激励が寄せられました。

さらに室伏広治スポーツ庁長官(アテネオリンピック男子ハンマー投金メダル、ロンドンオリンピック銅メダル)からも「皆様はコロナ禍で日常生活、トレーニング、試合への参加等、大変多くのご苦労があったかと思います。本当によく頑張られました。心と体と力を十分に温存して、最高の状態で大会の瞬間に臨めますように、心から応援しています」との言葉が贈られました。室伏長官は革靴を履いたまま重さ60kgの米俵を軽々と担ぎ、左右に振るパフォーマンスも披露し、選手を鼓舞してくださいました。


東京2020オリンピックは7月23日に開幕し、8月8日まで開催されます。陸上競技は7月30日から東京のオリンピックスタジアムで行われ、競歩とマラソンは8月5~8日に札幌で実施されます。選手・スタッフは各種目の日程に応じて、実施日の数日前から順次、選手村に入村して競技に臨みます。





■寺田明日香選手 代表の抱負 全文

まずは本日の結団式の開催にあたり、さまざまな準備をいただいた日本陸連の皆様に心より御礼申し上げます。選手代表としてこの場に立てていることに改めて身が引き締まる思いです。

2013年9月に東京でのオリンピック開催が決まり、その時からここにいる私たちの多くが自国での出場を目指してきました。しかし昨年、状況が一変しました。練習環境だけでなく日々の暮らしまで変えざるをえませんでした。スポーツの価値とは、アスリートの存在意義とは――。自問自答する日々が続きました。そのような状況下でも身近で支えてくださっている方々、懸命に競技会を開催してくださっている方々が多くいらっしゃいました。

一児の母である私は、多くの子供たちに、頑張ることの尊さや、スポーツを通じて人生を豊かにできる、ということを伝え続けたいと思いました。そして私たちは再び前を向き、東京オリンピックを目指して鍛錬を続け、今、この場にいます、

陸上競技の日本選手団は前回(1964年)の東京大会(65名)に次ぐ史上2番目に多い人数となり、選手団としての思いも大きくなったのではないかと思います。

前回の東京大会では円谷幸吉さん(男子マラソン銅メダル)、依田郁子さん(女子80mハードル5位入賞)をはじめ、現在でも語り継がれるような活躍がありました。今大会は無観客開催になってしまいましたが、メディアを通じて多くの方々に応援していただいていることを胸に、未来へつながるようなパフォーマンスがしたいと強く思っています。

最後に、開催にあたりご尽力をいただいている関係各所、医療従事者、ボランティア、応援してくださっている方々に心から感謝を申し上げます。トラック&フィールドは東京、マラソン・今日は札幌と競技の場は離れてしまいますが、私たち陸上競技日本代表選手団はワンチームです。背中を押してくださっている方々の思いとともに、全員が全力で戦い抜いていきましょう。

(一部、補足説明を施しています)


▼東京2020オリンピック特設サイト
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