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【女子10000m】
新谷仁美（積水化学）
優勝30分20秒44＝日本新記録、大会新記録、東京オリンピック代表内定、PB
（前日の会見では恐怖感を訴えていたが）今は、すっきりした状態（笑）。すっきりした気持ちと、とても嬉しい気持ちを感じている。（普段はレース後も満足できていないことのほうが多いが）今日は素直に喜べる。結果以上に、これだけのたくさんの方々が（会場へ）応援に駆けつけてくださった。また、ここだけでなく（テレビ）画面越しにも、たくさんの応援があったことを思うと、ここにいるすべての選手たちに向けられた応援というものは、本当に、本っ当にもう今のご時世のなかで、普段以上に特別なものだなと思う。
日本新記録をマークすることができたが、これは横田（真人）コーチが組んでくれたメニュー、そして、トレーナーの先生だったり、マネジャーだったり、スポンサーだったり、所属先の積水化学だったりが、私に強力にサポートしてくださったから。そのおかげで、私は「結果を出す」という仕事だけ（に集中できて）、それ以外のことはすべて任せられる状態となり、私は、ここでしっかり責任を果たすことができた。それが、今日、こういった形で結果になって表れたのだなと思っている。
横田コーチに対しては、まずは感謝の気持ちを、ただひと言、「ありがとうございます」という言葉を早く伝えたい。私は天邪鬼だし、スタート前は緊張と恐怖から泣きそうな気持ちになってしまう。そんなときでも、まるで親のように「大丈夫だから」と、気持ちをなだめてくれたりしてきた。また、横田コーチだけでなく、周りの人たちが私の性格を知っていて「大丈夫だから」と言ってくれたことで私も素直に甘えられた。そうした部分があったから、心にゆとりが持てたのだと思う。
（東京オリンピック代表になって改めて感じていることは）まずは、国民の皆さんが、東京五輪で私を含め、世界の超人たちを見たいという気持ちになったときに、初めて私たちが（期待に）答えられるのかなと思う。国民の皆さんと一緒に歩んでいきたいなと思う。
2020/12/04 JAAFメディアチーム
■第104回日本陸上競技選手権大会・長距離種目
開催日：2020年12月4日（金）会場：ヤンマースタジアム長居
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