【女子5000m】
田中希実(豊田織機TC)=東京オリンピック代表内定
優勝15分05秒65
スタート地点に立つまで自分の力に全く自信が持てなかったので、スタートが怖かった。ゴールして1位が確定して、嬉しいというよりは信じられない思いがある。今は、本当にホッとしている。
廣中選手(璃梨佳、JP日本郵政グループ)も力がある選手なので、今日はラスト勝負になるかなと考えていた。ホクレン(ディスタンスチャレンジ)などでは前を引っ張ったりもしていたのだが、自分の持ち味のスピードを生かすためにも、「最後に勝ちきる」というほうの自分らしさを、今回は優先した。
ラスト100mで完全に脚が止まってしまったので、「抜き返されるかも」と思いながら、最後のゴールする瞬間まで…、周りが見えていなかったのでゴールした直後も、「あんなに脚が止まっていたら、最後で負けているんじゃないか」と思いながらスクリーンを見た。そうしたら、私が1位だったのでホッとした。
(今年、3000mと1500mで)日本記録を出したあとは自信が持てていたのだが、(それらの種目とは)距離も違うし、今年は5000(m)で会心のレースができていなかった。5000mには何回かチャレンジはしたのだが、どのレースも納得できず、どの練習も納得できずにいたので、ここまで本当にしんどかった。そのなかでの今日の走りは、100点かなと思う。
「勝ちきれる」という自信が持てるだけの練習はしてきていたのだが、気温が下がるにつれてスピード自体も落ちてきていたので、不安はあった。でも、不安のなかでも「絶対に出しきる」という気持ちで、ラスト1周を走りきれたかなと思う。
(東京オリンピックの代表に内定したが)でも、ラストは脚が止まっていたし、これではまだまだ。これからつくっていきたいと思う。
2020/12/04 JAAFメディアチーム
■第104回日本陸上競技選手権大会・長距離種目
開催日:2020年12月4日(金)会場:ヤンマースタジアム長居
▼速報、リザルトなど大会ページはこちら
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1535/