男子100m 10秒27(-0.2)
桐生祥秀(日本生命・東京)
冷静に最後まで行けたのが今回の勝因かなと思う。昨日(準決勝後のインタビューで)言っていた「残り10mでしっかり勝ちきる」ことができた。これでシーズンオフに入ることができる。走り自体を振り返るのは、ビデオを見てみないとわからないが、それでも、今日は「どれだけ誰が前にいようと、自分の走りをしよう」という気持ちで臨んでいた。それができたと思う。タイムについては、これまで3年連続(10秒)0台という結果のなか、今回は(10秒)2台ということで、見に来てくださったお客さんはどう感じたのかなとも思う。それでも、日本選手権というのはしっかり勝ちきることが大切な大会で、本当であれば、世界陸上やオリンピックに向けてラウンドを重ねる場でもある。そういう意味では、優勝というクセをつけられたのはよかったかなと思っている。
この大会に向けては、スタートを変えてきて臨んでいたが、タイムには反映されていない。(優勝記録は)全然速いタイムではないので、そこを冬期練習で見直して、来年のシーズンまでに仕上げていきたい。
6年ぶりの優勝だが、逆に、ずっと注目してもらってきたなかで、そこで勝ちきれなかったというのが5年間あったということでもある。そういう面でも今回勝てたのはよかったなと思う。たぶん、僕以上に、土江(寛裕)先生、小島(茂之)コーチ、後藤(勤)さん(トレーナー)は、プレッシャーがあったと思う。会ったときに「ありがとうございます」と伝えたい。
来年はタイムが必要となってくる。今年は(10秒)0台で安定していたけれど、やはり9秒台で安定しないといけないので、そこを目標にして、ちょっと休んでから冬期練習に入りたい。
2020/10/02 JAAFメディアチーム
■第104回日本陸上競技選手権大会
開催日:2020年10月1日(木)~10月3日(土)会場:デンカビッグスワンスタジアム
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