2018.02.20(火)大会

【東京マラソン2018展望 vol.2】出るか、大記録/〝高速コース〟2年目の行方を占う



 12回目を数える東京マラソンは2月25日、前回に続いて西新宿の東京都庁前をスタート、東京駅前・行幸通りにフィニッシュする42.195kmで開催される。向かい風とアップダウンがきつかった旧コースから〝高速コース〟へと改革されて2年目。今回も好記録への期待が高まる。アボット・ワールドマラソンメジャーズ・シリーズ11の第6戦で、今回は8月下旬のアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)の日本代表選考会であり、さらには2020年東京五輪日本代表選考会であるマラソングランドチャンピオンシップシリーズも兼ねる。国内外のトップ選手が一堂に集結するビッグレースに注目だ。
月刊陸上競技3月号より

>>【東京マラソン2018展望】vol.1 、vol.3vol.4


世界基準の〝超高速レース〟が展開

設楽、井上ら日本勢も豪華メンバー


MGCを目指す選手が多数出場

 その他の有力日本勢はサードペースメーカー(1km3分00秒)について大集団の中でレースを進めるのが濃厚だ。その候補となるのはリオ五輪男子マラソン代表の石川末廣(Honda)、前回2時間9分12秒をマークした山本浩之(コニカミノルタ)、自己記録2時間9分台の佐野広明(Honda)、酒井将規(九電工)、2時間10分台のタイムを持つ木滑良(MHPS)、大石港与(トヨタ自動車)ら。昨夏の北海道マラソンを2時間14分48秒で制してマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、2020年東京五輪日本代表選考会)の出場権をすでにつかんでいる村澤明伸(日清食品グループ)にも注目だ。


 2012年ロンドン五輪5000m・10000m代表の佐藤悠基(日清食品グループ)、ハーフマラソンで日本歴代9位タイの1時間1分04秒を持つ神野大地(コニカミノルタ)は福岡国際に続いて参戦となる。佐藤は11月の東日本実業団駅伝で左ふくらはぎを痛めたものの、福岡国際では30km過ぎまでトップ集団の中で悠々とレースを進めた(35kmで途中棄権)。神野は初マラソンの福岡国際では2時間12分50秒で13位に終わったが、2月4日の香川丸亀ハーフでは1時間2分35秒(17位)と、自身が予定した「1時間3分」をクリアして順調さを示した。2度目のマラソンでどんな走りを見せるのか。初マラソンとなった前回は2時間19分24秒に沈んだ市田孝(旭化成)も、元日の全日本実業団対抗駅伝の3区(13.6km)で区間賞を獲得してチームの連覇に貢献。実績を考えれば大きく記録を短縮する可能性を秘めている。


 初マラソン組では、昨年の箱根駅伝2区で区間賞を獲得した鈴木健吾(神奈川大)に期待が集まる。1月7日~ 27日には井上、神野、木滑らと日本陸連主催のニュージーランド合宿に参加。40km走を2本こなすと、距離走では最長となる45km走も行った。鈴木の状態について神奈川大・大後栄治監督は「ケガなく練習はできていますが、初マラソンなのでどうなるかわかりません。期待半分、不安半分というところです。これからの調整次第ですけど、30kmまでは集団の中でしっかり走ってもらいたいですね」と話す。

 東京マラソンでは、「日本人1~3位で2時間11分以内か、同4~6位で2時間10分以内」でMGCの出場権を得ることができる。井上設楽らが2時間6分台を狙う一方で、他の日本勢は2時間8~9分台や、MGCの出場権獲得ラインがターゲットになりそうだ。

 女子は昨年9月のベルリン・マラソンで2時間20分41秒をマークして2位に入ったルティ・アガ(エチオピア)、昨年4月のパリ・マラソンを2時間20分55秒で制したプリティ・チェロティッチ・リオノリポ(ケニア)が有力。前回2位のベルハネ・ディババ(エチオピア)、前々回覇者で2015年北京世界選手権銀メダリストのヘラー・キプロプ(ケニア)ら2時間21分台の選手とハイレベルな優勝争いを演じそう。前回サラ・チェプチルチル(ケニア)がマークした2時間19分47秒のコースレコードの更新はなるか。

 なお、初マラソンが注目された女子5000mの前世界記録保持者、メセレト・デファー(エチオピア)は足の故障が治ったばかりで調整が遅れ、出場するかは不透明。日本勢は永尾薫(Sunfield)、奥野有紀子(資生堂)が日本人トップ候補で、2時間30分が1つの目安となるだろう。

 男女ともトップ集団は世界トップレベルの高速レースになる。そこに日本勢がどう絡むのか。2020年東京五輪へ、ワクワク感あふれるようなチャレンジを期待したい。

(文/酒井政人)
写真提供:フォート・キシモト

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