2023.08.27(日)
【ブダペスト世界陸上】8日目モーニングセッションコメント:女子マラソン・MGCにも出場する松田瑞生、加世田梨花、佐藤早也伽の3人が力走
Day8:8月26日(土)モーニングセッション
ブダペスト2023世界選手権大会の会期も残り2日。8日目となる8月26日のモーニングセッションでは、英雄広場を発着点とするブダペスト市内の周回コースで女子マラソンが行われ、メインスタジアムでは、女子マラソン終了直後の10時05分から、丸山優真選手(住友電工)も出場する男子十種競技の第6~8種目と男子砲丸投予選が行われました。女子マラソンは、気温は23℃ながら気温は77%と、気温は比較的低めながら、かなり蒸し暑さが感じられるコンディションのなか、午前7時にスタートしました。しかし、日が高くなってくるにつれて気温は急上昇。非常に過酷なコンディションのなかでのレースとなりました。
日本からは、松田瑞生(ダイハツ)、加世田梨花(ダイハツ)、佐藤早也伽(積水化学)の3選手が出場。3人は、中盤まで先頭集団でレースを進めましたが、24kmを過ぎてエチオピア・ケニア勢がレースを動かし始めると、徐々に上位争いについていけなくなってしまいました。日本人トップは松田選手で、2時間29分15秒をマークして13位。レース後には準備段階で脚を痛めていたことを明かしましたが、最後まで粘るレースを見せました。
今回が初の日本代表入りだった加世田梨花選手(ダイハツ)と佐藤早也伽選手(積水化学)も、序盤の激しいペース変動や、気温の状況などが影響し、中盤で上位集団から突き放される形となりましたが、最後まで懸命に粘り、加世田選手が19位(2時間31分53秒)、佐藤選手は20位(2時間31分57秒)でレースを終えました。
<8月26日:モーニングセッション競技後コメント>
◎松田瑞生(ダイハツ)
女子マラソン 決勝13位 2時間29分15秒
スタートラインに立ってゴールするという当たり前にしてきたことが、今回は当たり前ではなかった。その素晴らしさを諦めなくて良かったと思う。
<当たり前ではなかったというのは?> 丸1カ月、ほとんど走っていなかった。出場は、2日前に行われた記者会見の前に決めた。たくさんの方に支えてもらったので走る姿を見せたかったので、(出場を)諦めたくはなかった。
<走っている最中も痛みはあった?> そうですね。
<この悔しさを晴らすまで、やめられないですね。との投げかけに> そうですね。あと一発、かましたいです。
<この後、控えるMGCについては? の問いに> 監督としっかり相談して、準備ができたときに決める判断かなと思う。
<世界の強さを、どう感じたか? の問いに> ベストコンディションで合わせられたときに、きっとこの大会で入賞していたと思う。本当に悔しい。
◎加世田梨花(ダイハツ)
女子マラソン 決勝19位 2時間31分53秒
入賞を目標に挑戦する気持ちで臨んだが、世界で戦うということの難しさを痛感するレースだった。しかし、間違いなく私にとって大きなプラスになる経験となった。
レースでは、アフリカ勢のペース変動に翻弄されて落ち着いた走りができず、体力を消耗してしまった。半ば思うように粘りきれず、苦しい走りとなってしまった。
今回の経験を踏まえて、気持ちを新たにMGCに向けてまた頑張っていきたい。パリオリンピックの切符を掴み、世界でリベンジができるように頑張りたい。
◎佐藤早也伽(積水化学)
女子マラソン 決勝20位 2時間31分57秒
目標は達成することができなかったが、こうやって世界の舞台で走れたことは本当によかったと思う。レースプランは、特になくて、自分の行けるところで行こうと走っていた。中盤で離されてしまい、そこから思うように粘ることができなかった。そこが自分のなかでは課題だなと感じた。
暑さについては、身体に熱に籠もる感じがあり、けっこうきつさを感じたが、直前までケガすることなくこられたので、コンディションは良かった。
気がついたら、一気に(ペースが)上がっていってしまったので、対応することができなかった。自分の力のなさを感じた。世界のレースでは、ペースアップとか揺さぶりとかもあるので、もっとスピード強化も必要だと思う。今後は、体力面や身体つくりを頑張っていきたい。また世界の舞台に立って、今度はもっと戦えるように力をつけたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
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