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2022.07.18(月)

【オレゴン世界選手権】2日目モーニングセッションコメント:男子110mハードル石川、泉谷、400mハードル黒川が準決勝進出!女子10000m決勝で廣中が日本歴代2位!



オレゴン世界選手権大会2日目の7月16日、アメリカ・オレゴン州のヘイワード・フィールドスタジアムは、厚い雲に覆われたなかでモーニングセッションが開始されました。

このセッションで日本勢が出場したのは、女子3000m障害物予選、男子110mハードル予選、女子10000m決勝、男子400mハードル予選の4種目。

男子110mハードル予選では、石川周平選手(富士通)が3組4着(13秒53、-0.3)、泉谷駿介選手(住友電工)が5組3着(13秒56、+0.4)でそれぞれフィニッシュし、翌17日のイブニングセッションで行われる準決勝に駒を進めました。同じく、モーニングセッションの最終種目として行われた男子400mハードル予選でも、黒川和樹選手(法政大学)が1組を4着でフィニッシュし、着順での決勝進出を果たしました。

また、このセッションのトラック種目で唯一の決勝として行われた女子10000mには、廣中璃梨佳選手(JP日本郵政G)と五島莉乃選手(資生堂)が出場。5000m手前あたりまで先頭に立ってレースを牽引した廣中選手は、その後は、徐々に後退して12位でのフィニッシュとなったものの、東京オリンピックでマークした自己記録を更新し、初めての31分台切りとなる30分39秒71の好記録をマーク。日本歴代記録で2位に浮上しました。
午前のセッションに出場した選手のコメントは、下記の通りです。


◎山中柚乃(愛媛銀行)

女子3000m障害物 予選 1組14着 10分18秒18



タイム的にも、レースの内容的にも世界に通用するものではなかったところにすごく悔いがある。直前までスタートラインに立てるかどうかわからない状態だったので、そこはまずスタートラインに立てたことは、ちょっと安心することができた。
アメリカに来て、初日に右のハムストリングスを肉離れしてしまった。それで練習も、今日久しぶりにしたという感じ。そこに向けても、周りのトレーナーさんやスタッフの方が支えてくださった。本当に、自分だけの力では立てなかったと思う。そこはスタートラインに立てて、本当によかった。
大会に向けては、北海道で合宿したり、ホクレン(ディスタンスチャレンジ)で3000mでもベストを出せたりして、しっかり調子は上がっていたのだが、最後の詰めが甘かった。ケガしてしまうのも実力のうちだと思っているので、今回、すごくいい経験ができた。これを糧に、次は同じ失敗をしないよう臨みたいな、と、前向きな気持ちになることができている。


◎吉村玲美(大東文化大学)

女子3000m障害物 予選 3組14着 9分58秒07



今回で2回目の出場だが、ギリギリで選ばれて走る形になった。そこまで(の期間)、しっかりと自分のなかで「選ばれる」と信じて練習を合わせてきたのだが、招集がかかったのが出発の3日前くらいということもあり、心のどこかで、「選ばれないのかな」という不安が出てきたなかで調整してきた。やはり自分のなかでいい準備ができきれなかったという思いがある。
周りの選手は全部自分の上のレベルの選手なので、行けるところまで、目安としては2000(m)まで自分が楽に走れるような位置でレースを進めていきたいと思って、後ろからスタートして、前の選手を見ながら走ろうと考えてはいたのだが、1000(m)できつく感じてしまった。スパートすらも出せないし、自分のなかでモヤモヤするレースになってしまった。
大学1年生のとき(2019年ドーハ大会)に出場して、こうやって最後、卒業するときに、4年生として、また出られたことは、自分のなかで「すごい経験」になったし、だからこそ今回、シーズンベストを狙いたかった。1・2組目を見てもレベルの高いレースだったので、自分が日本選手権でしたような調整ができていたら、本当に楽に2000mまでついて、ラストの1000mでどれだけ我慢できるかというレースができたと思うので、そう考えると、今回のレースは悔しいし、もう一回「やってやろう」と、自分を刺激するレースになった。


◎石川周平(富士通)

男子110mハードル 予選 3組4着 13秒53(-0.3)=準決勝進出



まずは着順でしっかり通過できたのでひと安心という気持ち。世界選手権の予選はだいたい13秒5台が通過ラインになることが多いので、自分の走りをしっかりして、あまり大崩れしないで、13秒…最低4台くらいでまとめようと思って走った。結果的には少しハードルにぶつかりながらバランスを崩してしまったのだが、着順で通過できたので、最低限のラインはクリアかなと思う。隣のレーンの選手が途中で転倒したことは視界のなかでは見えたのだが、それがあるからこそ、自分の走りに集中して走った。
日本選手権から3連戦して、少し疲労はあったのだが、うまく抜くことができて、今回の試合に向けてはまずまずいい状態で入ることができた。ぎりぎりでの出場となったが、ワールドランキングのサイトを見たときランキング外だったので、自分(の出場)はないんだろうなという気持ちでいた。急に決まって、嬉しさ半分驚き半分という感じで、少し休みながら練習していたが、逆にそのことによってうまく疲労が抜けたのでよかった。
準決勝は、まずは自己ベストというところを目指していきたい。レースの内容をまだ見ることができていないので、一回動画を見て、修正点等を確認していこうと考えている。


◎村竹ラシッド(順天堂大学)

男子110mハードル 予選 4組6着 13秒73(+0.2)



しっかり走れれば、いい記録が出そうだなという状態だったが、(材質の違いもあって)ちょっとハードルに負けてしまったなという感じである。練習のときからそうだったのだが、スタートの勢いがいつもにも増して、かなり勢いが出る形となっていた。練習のときは、その勢いも調整しつつ、1・2台目をスムーズに入れたのだが、レースではそれ以上に勢いよく出てしまった。1台目を当てたときは、「この当て方ならまだ大丈夫」と思ったのだが、2台目でさらに激しく当ててしまい、その状態から立て直しきるのは難しく、自分の持ち味である後半の加速も生かしきることができなかった。
ただ、今回は、この舞台に立つということ自体に大きな意義があると思っている。来年にも世界陸上もあるし、そのあとのパリオリンピックも…と、どんどん自分の出たい国際大会が増えていっている。そこで実力が発揮できたらと思っているし、まだ初出場なので、これからも頑張っていきたい。


◎泉谷駿介(住友電工)

男子110mハードル 予選 5組3着 13秒56(+0.4)=準決勝進出



「もうちょっと攻められたかな」という感じ。「置いた感じのハードル」というか、本当に(予選を)通過するためのハードルになってしまっていた。もうちょっとハードルで突っ込みができたり、インターバルで攻めたりできたらよかったのかなと思う。ランキング1位の選手(Devon ALLEN選手)が一緒だったので、勝とうと思わないでついていければいいかなと思っていた。このへん(目の端のほう)にチラチラ見えていたので、これについていこうというイメージで、あまり(スピードを)上げようとせずに(レースを)した。トップとの差は、0秒09差。そこについていけたことはよかったかなと思う。
ただ、思ったより、内容とタイムが良くなかったので、準決勝に向けては、自分の動画を見直して、しっかり直していきたい。
みんなけっこうハードルをぶつけたりして、クラッシュとかも多いので、準決勝で落ち着いていくことができて、もうひと段階攻めることができたら、うまく通るのかなと思うのだが、レベルも上がってきているので、けっこう難しいようにも思う。
調子自体は、アップのときはけっこうよくて、そのハードルができていたらよかったかなと思うが、(レースのときは)招集のところで時間がかかって、(レースまでに)身体が固まってしまっていた部分もあった。準決勝では、そこを注意して臨みたい。


◎五島莉乃(資生堂)

女子10000m 決勝 19位 32分08秒68



世界選手権という舞台に立つまでに、たくさんの人にサポートしていただいて、応援していただいたのに、すごい不甲斐ない走りになってしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいである。
今日は、自己ベストの更新や入賞というところを目標に走りたいと思っていたのに、全く最初からついていけず、自分の力のなさを痛感した。ここに向けての練習は、しっかり予定通り、すべてこなせてきたし、やるべきことは自分でしっかりやってきたので、それをレースにぶつけることができずに終わってしまった。サポートしていただいた資生堂のコーチに申し訳ないなと思う。
緊張はそんなになかったのだが、こういう世界の強い人たちとのレースというのを初めて経験して、そのレースの空気のなかで、どういうふうに自分がレースを進めていけばいいのかを、走っているなかで見つけられずに終わってしまったように思う。
レース展開については、スタートしてみて、どういう展開になるかによって、位置取りを変えようと思っていたが、思いのほか、スタートダッシュのところで、後ろの位置になってしまった。そこから、なかなか前に出ることができなかった。集団が詰まったり離れたりも多かったので、そういうのを考えると、廣中さんみたいに、前の位置で安定した走りをしなければいけないなと思った。
まだまだ力不足だが、1つ1つステップアップして、いつか大歓声のなかで私もゴールできるように頑張りたい。


◎廣中璃梨佳(JP日本郵政G)

女子10000m 決勝 12位 30分39秒71



自分のペースで積極的に最初から走ろうというのは考えていた。まずは、前半、レースを動かすことができたのはよかったと思う。だが、ラストをもう少し、1歩でも2歩でも、前の位置にいたかったという気持ちがある。まず「自己ベストを出す」という気持ちをもって、ここに来ていたので、そこを達成できたことは自信になった。
今日の(1周)73秒くらいのペースというのは、設定していた通り。周りを気にせずに、まず前だけを向いて走ろうということも最初から考えていたし、また、駆け引きというものを感じることができ、「世界のレースなんだな」というのを実感することができた。これをいい経験として、5000mや今後のレースにつなげていきたい。
(この大会のために実施した初めての高地合宿についての問いに対して)どういうレースができるんだろう、どのくらいのタイムが出るんだろうという、「初めてごと」だったので、オリンピックのときよりも「ワクワク感」を持てた。まだ1つ1ついろいろ課題はあるが、一つの過程として、いい経験になったと思う。
ラスト2周くらいまでは、最後に振りきられた先頭集団が見えているなかでのレースだったが、本来は(ペースが)切り替わったときに、その集団にすっとつけるような力が、今後勝負するにあたっては必要になってくるなということを改めて感じた。
オリンピックでは、ラスト5000mはすごくきついなか、どれだけ粘って、前から落ちてくる選手を1人1人抜いていくかというレースをしたが、今日はコンディションもよかったし、記録も狙えるということで、世界の選手の強さというものをまた実感するレースとなった。どういう状況であっても、しっかりと走れるような強さというのを磨いていけたらなと思う。また、中盤は、(東京)オリンピックのときよりは粘ることができたのかなと思う。(このあと出場する)5000mはスピード勝負となってくる。「(1km)3分切りは普通だ」ということを頭に入れながら、速いレース展開になっても積極的にレースをして決勝に必ず残りたい。


◎黒川和樹(法政大学)

男子400mハードル 予選 1組4着 50秒02 =準決勝進出



僕は、インターバルは、5台目まで13歩で行くのだが、4台目から5台目が14歩になってしまった。そこで(動きが)狂ってしまったかなと思う。あそこがちゃんと13歩で行くことができていれば、あんなに力を使わずにスムーズに行けていたと思うので、前半がスムーズに入れていたぶん、もったいないレースをしたなという気がする。
14歩になってしまったのは、(外側のレーンにいた)ライ・ベンジャミン選手のリズムに惑わされてしまったから。前にいたベンジャミン選手があまり速くなかったので、行けるところまでついていこうと思って走ったのだが、ずっと視野に入った状態で並走していたことで、(ベンジャミン選手のリズムに)ピッチアップしてしまい、13歩でなく14歩のリズムになってしまった。そのために5台目のハードリングが浮いてしまう結果となった。
50秒02というタイムも、ちょっと微妙に感じる。ただ、失敗レースをしてこのタイムなら、まあまあなのかな、と。全然自分のレースではなかったし、もっと(タイムを)上げられる部分がたくさんあるので、準決勝では、しっかりとまずはそこを上げていけたらなと思う。
予選の前半はけっこうよかったので、準決勝では、あの前半のままで行き、後半逃げきっちゃうレースをして、しっかり決勝に行くことを目標にしたい。


◎岸本鷹幸(富士通)

男子400mハードル 予選 2組6着 50秒66



今日は、もうとにかく前半頑張っていこうという気持ちで行っていて、それなりに前半頑張ったかなと思うのだが、おそらくタッチダウン(タイム)を見たら、感覚とのずれがすごく大きいのだろうと思う。その細かい結果なども振り返って、今後の対策について練っていこうかなと考えている。
久しぶりの世界選手権だが、何回来ても楽しい。今大会への追加招集が来たときは、「おお、来たかーっ」みたいな(笑)、そんな気持ちだった。もちろん準備はしっかりしていた。(出場できる可能性は)ゼロではなかったし、無駄になったとしても、秋シーズンにつながると思っていたので。日本選手権後に休まず、用意しておいてよかった。
できる限りの用意はできて、自分のなかではこれ以上できないだろうというところまではやってきていたのだが、結果を見てみると、こういった(予選敗退)結果になってしまったので、私もまだまだ勉強することが多いなと思う。
今シーズンのレースを振り返ると、全然前半が行っていないレースパターンになっている。それはケガが怖いという思いがあるから。ただ、前半が行けないと、結果に直結してくることも明らかなので、「守っていちゃだめだな」というのがある。前半を上げながらもケガをしないような身体づくりやケアといったところも、もう少し考える必要があると思う。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト


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