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2024.08.09(金)

【パリオリンピック】女子1500m準決勝:田中、高速レースに臆することなくチャレンジ!決勝進出ならずも東京オリンピック以来の3分台



Day8:8月8日(木)


パリオリンピック陸上競技8日目の8月8日、イブニングセッション最初のトラック種目となったのは、女子1500m決勝です。日本からは、田中希実選手(New Balance)が出場。前回の東京大会に続く2大会連続の決勝進出に挑みました。
この種目の準決勝は、全2組で行われ、各組上位6着までの全12名が決勝に進出します。田中選手が入った2組は、スローペースとなった1組から一転して、最初の400mを62秒で入ると、その後も、速い展開で進んでいく高速レースに。田中選手は8~9番手に位置して、自身の日本記録(3分59秒19、2021年)更新が狙えるペースでレースを進めていきます。1着は実に3分55秒10、6着でも3分56秒69という高水準の結果になったなか、最後は突き放されて11着でのフィニッシュとなり決勝進出はならず。しかし、東京オリンピック以来、3年ぶりの3分台となる3分59秒70のセカンドベストをマークするとともに、前回大会のときより1秒引き上げられた来年の東京世界選手権の参加標準記録(4分01秒50)も突破しました。

田中選手のコメントは、以下の通りです。


女子1500m 準決勝

田中希実(New Balance)

2組11着 3分59秒70 =東京世界選手権参加標準記録突破

目に見える形で「決勝(で走る)」ということをお見せできなかったのはすごく残念だが、神様のいたずらというか、(救済措置によって)もう一回機会を与えていただいたおかげで、「いつかもう一回、(決勝の舞台に)立って見せる」というような新たな気持ちをつくれたレースだったかなと思う。
(準決勝では)4分を切るということが日本人にも可能なんだということを、この場を借りてお見せすることができた。ただ、今日のレースを見てもわかるように、どの選手も「1秒でも速く、前に」ということしか見ていない。タイムだけではない、本当に中身の詰まったレースが、今日(の準決勝に)はあったと思う。そういったレースで自分が最後の100mまで(戦いに)絡める姿を見せたいと思ったし、そうしてぶら下がったなかで、タイムを出すことをできたというのは、自分のなかでは大きな一歩だった。
このパリオリンピックは、(5000mでの予選落ちから始まって)本当に苦しい時間が、思ったより長い大会になってしまった。しかし、それは私にとって、必要な時間というか必要な試練であって、ただ理不尽な苦しみではなく、与えられるべくして与えられた幸せな時間だったのだと思う。そういった時間を味わえたことが、(今は)とても嬉しい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ


【パリ2024オリンピック 特設サイト】

>>https://www.jaaf.or.jp/olympic/paris2024/

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