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2026.09.21(月)選手

【記録と数字で楽しむアジア大会】日本人選手のこれまでのメダル獲得と名古屋の展望:男子・女子混成競技



9月23日(水・祝)から29日(火)までの7日間、「愛知・名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)」の陸上競技が名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われる。

日本での開催は、1958年・東京、1994年・広島に続き32年ぶり3回目となる。

ここでは、日本人選手のこれまでのメダル獲得の話題を中心に「記録と数字で楽しむ2026名古屋アジア競技大会」をお届けする。
現地のスタンドでの生観戦、テレビやネット配信での観戦のお供にしていただければ幸いである。

なお、各種目の展望的な「名古屋では」の記事については、原稿締め切りの都合で他国のエントリーがほとんど判明していなタイミングで書いた。そのため、記事に名前がある選手がエントリーしていない可能性もある。
・外国人選手と日本人現役選手の敬称は略。過去の選手も文章中以外のデータでは敬称略。
・2026年の記録は、9月8日判明分。


男子十種競技

・決勝/26日 09:05~27日 21:10


・大会記録/8384 D・カルポフ(カザフスタン)2006.12.11 ドーハ
・日本のメダル数/獲得年
金:6/51、70、78、90、14、18
銀:7/51、54、58、62、66、74、86
銅:7/58、66、94、98、14、18、23
・日本人の「金」は、西内文夫(51/丸亀二中教)、鬼塚純一(70/福岡大)、岩井寿史(78/板倉高教)、金子宗弘(90/順大)、右代啓祐(14・18/スズキ浜松AC)。
・連覇は、右代啓祐(14・18)の他、北朝鮮の選手(54・58)、カザフスタンの選手(06・10)の計3人。
・国としての連覇は、上記以外に中国(82・86)、ウズベキスタン(94・98)がある。
・同一国の金銀独占は、51年の日本、82年の中国、94年と98年のウズベキスタンの計4回。
・同一国の複数メダルは、金銀独占以外では、日本が58年(銀銅)、66年(銀銅)、14年(金銅)。74年のインド(金銅)がある。

◆名古屋では

今季8321点の日本記録を作った丸山優真(住友電工)と日本歴代4位・8008点(22年)の奥田啓祐(ウィザス)が出場。
丸山は前回の23年杭州大会では銅メダルだった。「金メダル」を獲得できれば日本にとって2大会ぶり7回目となる。

25年と26年のベスト記録の順位は、8321点の丸山、8057点のT・シャンカー(インド/26年)、8037点の陳興華(中国/26年)の順でこの3人が8000点以上。8000点以上の回数は、丸山が3回で24年から3年連続。シャンカーと陳は26年の1回のみ。22年に8008点の奥田がこれに続く。

シャンカーは、前回の銀メダリスト。十種競技以外の単独種目でマークしたものを含めての自己ベストは、100m10秒77(26年)、走幅跳7m82(+1.5/26年)、砲丸投13m98(26年)、走高跳2m29(18年)、400m48秒29(26年)が初日の種目。2日目は、110mH14秒07(+1.9/26年)、円盤投40m44(26年)、棒高跳4m35(26年)、やり投54m85(25年)、1500m4分29秒02(26年)だ。

陳の自己ベストは、10秒80(+1.3/23年)、7m63(+0.3/26年)、13m56(23年)、2m04(21年)、47秒52(26年)、14秒09(0.0/26年)、40m70(26年)、4m90i(26年)、53m76(26年)、4分38秒15(26年)。

対する丸山は、10秒72(+1.3/26年)、7m48(+1.1/18年)、14m60(26年)、2m02(18年)、48秒60(26年)、13秒84(+1.3/26年)、47m53(26年)、5m00(25年)、64m65(24年)、4分32秒01(23年)。

奥田は、10秒56(+1.4/18年)、7m52(+0.9/17年)、14m08(23年)、1m94(21年)、47秒59(21年)、14秒54(-0.9/21年)、43m62(24年)、4m70(21年)、65m45(16年)、4分37秒75(26年)。

上記の種目別自己ベストの得点を累計していくと、
 丸山奥田シャンカー
100m924961912906
走幅1854190119271873
砲丸2619261426542563
走高3441336337353403
400m4321429246564336
110H5316519856215299
円盤6135593662955978
棒高7045675570116858
やり7853757576727502
15008584827084238194
となる。

これによると4種目めの走高跳が得意なシャンカーがここで大きく抜け出して6種目めの110mHまでで丸山を300点あまり引き離す。が、円盤投と棒高跳で丸山が逆転、9種目めのやり投で200点近くに差を広げてそのまま逃げ切りという展開が予想される。

なお、十種競技の実際の自己ベストとの比較(達成率)は、以下の通り。
丸山 8321÷8584=96.94%
奥田 8008÷8270=96.83%
シャンカー 8057÷8423=95.65%
陳  8037÷8194=98.08%

達成率が高いほど十種競技で力を発揮したということになるが、達成率が低い場合は「潜在能力がある」ということで、十種競技でのポイントを伸ばせる可能性が高いということになろう。こういうのも「楽しみ方」のひとつである。


女子七種競技

・決勝/24日 10:00~25日 20:11


・1966~78年は五種競技。1982年から七種競技。
・大会記録/6360 G・シェアー(シリア)1994.10.11 広島
・日本のメダル数/獲得年
金:2/66、74
銀:1/10
銅:2/82、18
・日本人の「金」は、五種競技時代に岡本道子(66/中大)、清水鏡子(74/日体大)で、七種競技での優勝はまだない。
・個人による連覇は、78・82年と98・02年の中国の選手による2回。国による連勝は、78~90年に中国が4連勝と上述の98・02年の2連勝。他には、ウズベキスタンが10・14年に2連覇している。
・同一国による複数メダルは、中国が5回(74=銀銅、78=金銅、82・86・90=金銀独占)、インドが2回(02・06=銀銅)、ウズベキスタンが1回(14=金銅)。

◆名古屋では

日本選手権で7書目中5種目で自己ベストをマークして日本人初となる6000点オーバーの6050点の日本新をマークした田中友梨(スズキ)と梶木菜々香(ノジマT&FC。5693点/25年)がエントリー。

25・26年の1国2名でカウントしたリストでは、
6050 田中友梨(日本/26年)
5941 A・ナンディニ(インド/25年)
5737 A・チスチャコワ(カザフスタン/26年)
5685 K・A・アナミカ(インド/26年)
5693 梶木菜々香(日本/25年)
5616 F・モヒティザデフ(イラン/26年)※NWI
5608 C・J・チェン(チャイニーズタイペイ/25年)
以上が、5600点以上。5900~5800点台の中国はエントリーしていない。

上記のデータからすると田中が五種競技を含めて52年ぶり、七種競技になってからは日本に初の「金」をもたらすチャンスがありそうだ。
また梶木も5600点台の選手に競り勝てれば日本にとって初めての「複数メダル」をゲットできるかもしれない。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
©️JOC


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愛知・名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)

開催日:2026年9月23日(水)~29日(火)
会場:愛知・名古屋市瑞穂公園陸上競技場
特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/asian-games/2026/


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兼 北京2027世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考競技会」
開催日:2027年6月11日(金)~6月13日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/jch/111/

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