「第109回日本陸上競技選手権大会・ハーフマラソン競歩」が、「愛知・名古屋2026アジア競技大会(以下、アジア大会)」、「ブラジリア2026世界競歩チーム選手権大会」の日本代表選手選考競技会を兼ねて、2026年2月15日(日)に兵庫県神戸市の六甲アイランドにおいて開催されます。
今大会で優勝すれば、アジア大会日本代表へ即時内定となります。
昨年まで開催していた日本選手権・20km競歩から距離が変更になり、今大会は、5km、10km、15km、20km、21.0975kmの記録が公認される六甲アイランド甲南大学西側(WA認証日本陸連公認コース)にて、初の21.0975km(ハーフマラソン)の距離での開催となります。
山西利和選手(愛知製鋼)が世界新記録を樹立したことや、「東京2025世界陸上」で藤井菜々子選手(エディオン)が女子競歩界で史上初の銅メダルを獲得したことを皮切りに、新たなフェーズへと突入した日本の競歩。
大会前日の2月14日に記者会見を行い、ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標などを話し、質疑応答に答えました。
登壇した選手、および会見の要旨は以下をご覧ください。
<会見内容>
第1部 男子ハーフマラソン競歩
山西利和(愛知製鋼)・丸尾知司(愛知製鋼)・吉川絢斗(サンベルクス)
第2部 女子ハーフマラソン競歩
柳井綾音(立命館大学)・梅野倖子(LOCOK)
【前日会見コメント(要旨)】
第1部:男子ハーフマラソン競歩◎山西利和(愛知製鋼)
・ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標について去年1年間は練習パートナーがいたり例年とは違う流れがあり、今年は例年通りの流れで練習をしてきました。ほかの日本の選手と練習をしてくるという流れでした。その中で、技術的な部分や練習のペースを合わせながらやってきました。明日は優勝を目指して頑張ります。
・20kmからハーフマラソンになったことによる影響とレースの鍵は?
1km少々ですので、エネルギー系的には変わらないかなと思っています。
大きくトレーニングの内容が変わるといった変化はない。あとは、仕掛けるタイミングや、何kmくらい行くかなどが少し今までと1kmずれるというイメージでいいと思います。
・注力してきた技術的な部分は?
他の選手と見比べるということです。隣で日本代表クラスの選手がやっていると、自分の動きと見比べる。どこが目立つのか、自分の直すべき課題というところを少し比較する。
去年1年は、自分の中のイメージが強かったのですが、この冬に関しては、比較することで少し気づきを得るというアプローチを取りました。
回転数や体重移動を速く使うという自分の歩き方の特徴を改めて感じましたし、その中で、より見え方を気にするようになりました。
自分の中での感覚とその見え方、特徴を踏まえての見え方でどんなアプローチをとったらいいか。その辺りを少し注意して、ああかなこうかなというのを繰り返してきたという感じです。
東京2025世界陸上でペナルティゾーンに入った経験を踏まえ、この半年、この冬の練習のスケジュールを考えたときに、せっかく他の選手と練習する機会や、他のトップのコーチ陣にも見ていただく機会もある。そのチャンスをどう活かしていくのかということを考えたときに、比較すること、相談することがまずは第一歩かなと思いました。
◎丸尾知司(愛知製鋼)
・ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標について大きな怪我もなく、しっかりスピードを、昨年よりも少しベースアップして強化できたかなと思います。アジア大会の代表権獲得を目指して頑張りたいと思います。
・20kmからハーフマラソンになったことによる影響とレースの鍵は?
大きな変化はないと思います。前半の5kmをいかに楽に処理するかというところが、一つ鍵かなと思います。
・短い距離の種目のスピードが上がってきている要因は?
スピード練習に対して逃げずに立ち向かっているというか、周りに速い人たちがたくさんいるので、自分自身の限界を決めないというところが向上できている一番の理由かと思います。あとは、全体のボリュームを少し調整して、質を上げるというところに注力したことがいいように転んでいるかなと思います。
・東京2025世界陸上で20kmと35kmの2種目に出場した経験はどのように競技生活に生きていますか
私にとってすごく大きな経験です。怖いこともたくさんあったので、経験をしたからこそ、今、自分に起こってくることが、あまり怖いことがないというか、すごく自信がつきました。今一番自分にプラスになっているかなと思います。
・東京2025世界陸上からの半年間で技術的に修正したことは?
技術に近いところで、ゆっくり動いているように見えて速い、動画を見て遅く歩いているように見えるけど実際は速いみたいなところを個人的には意識してやってきました。
◎吉川絢斗(サンベルクス)
・ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標について世界陸上が終わって半年間くらい空いて、初めての世界大会から1年間に2回ピーキングをしなければならない難しさはありましたが、無事怪我なく練習は積んでこられたので、いい状態で持ってくることができました。明日の目標は優勝。頑張りたいと思います。
・1年に2回のピーキングについて具体的にどういうところが難しかったか?
1つは気持ちの面です。例年、自分の中では神戸(今大会)が大きかったので、そこに最終的に合わせていくという感じではあるものの、昨年の神戸を経て、東京2025世界陸上、そしてまた神戸の半年スパンだと、気持ちの持っていき方がちょっと違いました。世界陸上までガッと気持ちを高めていって頑張って、そこから休む暇もないという感覚でした。
あとは、体調。10月末に高畠競歩に出場して、その直後あたりにマイコプラズマにかかったり、さらに、溶連菌にかかったりと、免疫力がすごく下がるということを実感した半年間になりました。
・20kmからハーフマラソンになったことによる影響とレースの鍵は?
基本的には大きく変わったというイメージはないので、練習状況も今までと同じように調整してきました。
・東京2025世界陸上からの半年間で技術的に修正したことは?
ペースによって膝が甘く見られたりという問題があるので、かかとの踏み込みをすごく意識して、この半年間は練習してきました。
第2部:女子ハーフマラソン競歩
◎柳井綾音(立命館大学)
・ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標について12月までは駅伝をしていたので、1月からの練習開始となりましたが、たくさんの方の支えがあって練習を行うことができ、4年間の中で一番練習を積むことができたのではないかと思っています。
優勝と1時間36分ぐらいで歩くことを目指しています。
・20kmからハーフマラソンになったことによる影響とレースの鍵は?
最初決まった時は、1kmっていうのがすごく嫌だと思ったのですが、練習していくにつれて、距離に対しての抵抗がなくなりました。最後の1kmで勝負が決まるとも思っているので、そこは楽しみです。
・東京2025世界陸上からの半年間で、意識して練習したことは?
世界陸上でちょっと膝を痛めてしまいました。まずリハビリということで1ヶ月かけて復帰することを目標にしてきました。
競歩の長距離になった時に鍵になると思って、4年間ずっと走りを3ヶ月やってきて、うまくいかないところも多いのですが、走る方も距離を伸ばして体力をつけて、1月にスムーズに移行できるように動きづくりを継続するなどしてきました。
・岡田久美子さん引退について
オリンピックシーズンにすごくお世話になって、合宿も一緒にさせていただきました。オリンピックの間はずっと同じスケジュールで行動させてもらって、競技者としての姿勢にすごく憧れています。この方についていけば自分も頑張れると思っていたので、寂しいです。ですが、岡田さんを気持ちよく頑張って送り出せるように、自分たちの世代がまだまだ若い世代なので、結果を残して、もっと競歩を盛り上げて安心してもらえるように頑張りたいです。
◎梅野倖子(LOCOK)
・ここまでの練習状況、今大会での具体的な目標について東京2025世界陸上が終わり、12月に長崎競歩大会に出場しました。少し苦手なスピード系の10000mの試合でしたが、4年ぶりに自己ベストを出すことができました。以降12月、1月と長い距離を踏みながらも、苦手なスピード練習を積んできて、大学時よりはスピードが身についてきたかなと思っている状況なので、準備としてはある程度はできてこの場に来ることができています。
もちろん優勝を目指しています。1km4分30秒、かかっても4分33秒でしっかりまとめることができるように頑張りたいと思います。
・20kmからハーフマラソンになったことによる影響とレースの鍵は?
まだ実感がないというか、あまり変わらないのかなという感覚があります。
20kmプラス1kmというより、いつも通り20km歩くという感じで歩ければいいかと思っています。
・東京2025世界陸上からの半年間で、意識して練習したことは?
右膝を痛めていたこともあり、普段の姿勢や歩き方に問題があると思って、世界陸上以降徐々に正しい姿勢で練習を積み重ねてきました。もともとスピードがないタイプで、長い距離は得意で歩けるけど……というところがあり、スピード練習の時にしっかり設定されたタイムで歩くことを守って練習してきました。あと、世界陸上の際にもちょっとお腹が痛くなりお腹に不安があるので、食べ物を意識して準備してきました。
・岡田久美子さん引退について
東京2025世界陸上前の6月、7月、8月の3ヶ月間、一緒に合宿させていただきました。朝起きてからご飯を食べて夜寝るまで、一緒の生活をする中で、覚悟が違うというか、競技に対する姿勢が全然違うというのを感じました。
競技だけ、練習の時だけではなく、それ以外の面を大事にされていることに気付き、今後、自分も競技や練習の時だけ頑張るのではなく、競技以外の時間も大事にしていくべきだと学びました。
岡田さんが抜けたことで、大きな穴が空いたと感じています。自分の実力ではまだまだ、その穴を埋めることはできないので、柳井さんと2人でその穴を埋めるため、しっかり岡田さんのような選手になれるように、今後頑張っていきたいです。
当日は、8時50分レーススタート!
日本陸連YouTubeチャンネルにてライブ配信を実施します。
解説は、2016年リオ五輪20km競歩で日本人初の入賞(7位)を果たした松永大介さん(富士通)です。
競歩の特設サイト「Race walk Navi~競歩ナビ~」には、大会情報や競歩の楽しみ方など観戦に役立つ情報が満載、ぜひご活用ください。
また、今大会に出場予定で、直近のオリンピック競技大会・世界陸上競技選手権大会・アジア競技大会で日本代表に選出された選手11名をピックアップして紹介しています。
▼男子日本代表選手
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23143/
▼女子日本代表選手
https://www.jaaf.or.jp/news/article/23144/
>>エントリーリスト(PDF)
神戸・六甲アイランドで迎える新時代の到来「第109回日本陸上競技選手権大会・ハーフマラソン競歩」。
応援よろしくお願いします!
【LIVE配信】
■2026年2月15日(日)8:50 競技開始予定
山西・勝木ら国際大会メダリスト&入賞者が神戸で新時代の競歩を魅せる!
【スケジュール】
08:50 男子ハーフマラソン競歩 スタート08:51 女子ハーフマラソン競歩 スタート
10:08 男子ハーフマラソン競歩 フィニッシュ予想/優勝者インタビュー
10:28 女子ハーフマラソン競歩 フィニッシュ予想/優勝者インタビュー
11:00 U20選抜 男子10km競歩 スタート
11:49 U20選抜 男子10km競歩 レース終了予定
12:00 U20選抜 女子10km競歩 スタート
12:54 U20選抜 女子10km競歩 レース終了予定
【解説】
LIVE配信解説者 松永大介さん
◆生年月日:1995年03月24日◆所属:富士通
◆出身地:神奈川県
◆出身校:浜中(神奈川県)→横浜高(神奈川県)→東洋大学
◆自己ベスト
20km競歩・1:17:46(2018.2 日本選手権20km競歩)
10000m競歩・37:58.08(2018.7 ホクレン・ディスタンスチャレンジ北見)
◆主な代表歴
オリンピック(16リオ)
世界選手権(22オレゴン、17ロンドン)
【競歩ナビ】観戦がもっと楽しくなる情報を掲載中

>>https://www.jaaf.or.jp/racewalking/
▼観戦ポイントをご紹介!:「新時代が到来した」競歩を現地で観戦しよう!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/21396/
チケット好評発売中!
5月17日(日)MUFGスタジアム(国立競技場)で開催!
「セイコーゴールデングランプリ陸上2026東京」
▶チケット詳細はこちら▶チケットの購入はこちら
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