2025.09.04(木)イベント

【日本代表応援企画】東京世界陸上開幕10日前!東京スカイツリーライティングセレモニーレポート



東京2025世界陸上開幕まで10日となった9月3日、日本陸連は、「東京2025 世界陸上日本代表応援 東京スカイツリー🄬ライティングセレモニー」を行いました。
このイベントは、日本陸連100 周年という節目の年に東京で行われる世界選手権の成功と、日本代表として出場する選手への応援と活躍を願って、東京のシンボルマークといえる東京スカイツリー🄬を、日本代表ユニフォームカラーである「サンライズレッド」にライティングするというもの。点灯に際して、東京スカイツリーの足元にある東京スカイツリータウン🄬ドームガーデンにおいて、1991年に開催された東京世界選手権に出場し、活躍した元日本代表選手をはじめとするゲストを招いてのセレモニーが行われました。

ライティングセレモニーは、東京・墨田区に位置する東京スカイツリータウン8階にあるドームガーデンにおいて、関係者やスポンサー、応募に当選した日本陸連公式「RIKUJOファンクラブ」会員16名が見守るなか開催。元ヘプタスリートで、陸上界のさまざまなイベントにおけるMCにファンも多い俳優・タレントの宇佐美菜穂さんが司会進行を務めて、19時15分からスタートしました。

まず、ステージに、日本陸連のマスコットキャラクターのアスリオンと、東京スカイツリー公式キャラクターのソラカラちゃんが姿を現し、会場を、一気にイベントモードへ切り替えます。
続いて、ゲストとして、34年前に開催された1991年東京世界選手権で日本中を沸かせた元日本代表選手たちが登壇。山下佐知子さん(女子マラソン銀メダル獲得)、有森裕子さん (女子マラソン4 位入賞)、髙野進さん(男子400m7 位入賞)、今村文男さん(男子50km競歩7 位入賞)、山崎一彦さん(男子400mハードル出場)、徳田由美子さん(女子4×400mリレー出場)の6名が、宇佐美さんによって1人ずつ紹介されました。さらに、この秋、世界大会を控える岡田海緒選手(東京2025デフリンピック日本代表)と新保大和選手(ニューデリー2025世界パラ陸上日本代表)も来場。全8名がステージに並びました。

そして、いよいよライティングに向けてのカウントダウンのスタートです! 今年、100周年を迎えた日本陸連が創設された1925年にかけて設定された19時25分、山下さん、髙野さん、岡田選手、新保選手の4名によってスイッチが押されると、東京スカイツリーが点灯。日本の存在感とチーム力を示すカラーとして、2015年北京世界選手権以降、陸上日本代表ウェアとして、すっかりお馴染みとなった「サンライズレッド」がきらめきました。ちなみに、この「サンライズレッド」は、2023年から日本パラ陸連が、また、2024年からは日本デフ陸上協会も同じデザインのナショナルユニフォームを採用。3団体が同じウエアを身にまとって、国際大会を戦うようになっています。
今年の東京2025世界陸上の代表ウェアは、朝日が昇る力強さをイメージしたこの「サンライズレッド」を基調に、「モーニンググロー」という淡いブルーへの美しいグラデーションが施されていますが、このライティングでも、それを意識した鮮やかな配色を実現。未来への期待が表現された美しい色合いに、会場から拍手が上がりました。



東京スカイスリーがサンライズレッドに彩られたあとは、トークセッションの時間に。まずは、前回の1991年東京世界選手権で活躍した元代表選手が登壇しました。
1991年大会には、弱冠20歳でシニア初代表として男子400mハードルに出場。今大会ではチームリーダー(監督)として日本選手団を率いる山崎一彦さん(日本陸連強化委員長)は、日本代表ユニフォームカラーに染まった東京スカイツリーの感想を求められ、「国立競技場を、このサンライズレッドで染めたいなと思った。満員となったスタジアムのなかで、選手たちがこのユニフォームでバンバン競技する姿を見られるんじゃないかなと思う」と力強くコメント。また、当時高校3年生で女子4×400mリレーに出場した徳田由美子さんは、鮮やかなライティングの感想を問われて、「美しいなと思って見入ってしまい、“美しさって、人の心を魅了するのだな”と思った。(東京世界選手権での)選手たちの美しい眼差しや美しいパフォーマンスを見られることが、とても楽しみになった」と、柔らかな表情で話しました。



続いて、話題は34年前となる前回大会でのエピソードに。男子400mで、世界選手権で初の短距離種目入賞を果たし、旧国立競技場に熱狂の渦を巻き起こした髙野さんは、34年前、実は、400m決勝の前の日に「高いところに行ってみたくて」、東京都庁の展望台に出向いたエピソードを披露。「当時は、スカイツリーがなかったので、できたばかりの(東京)都庁に行ってみようかなと出かけ、高いところに登って“頑張るぞ!”みたいな気持ちで決勝を迎えた」と、当時の思い出を振り返るとともに、「前回の東京世界陸上は、1日ごとに人が増えて、大会終盤は満員になった。34年前の東京世界陸上から、陸上の魅力が一気に広まったんじゃないかなと思う。今、日本の選手たちは、本当に力がついているので、山崎監督が存分に戦ってくれるんじゃないかと楽しみにしている」と期待を寄せました。
女子マラソンで銀メダルを獲得し、東京大会のみならず世界選手権における日本人メダリスト第1号となった山下佐知子さんは、「自国開催で、沿道からすごい応援が送られたと思うが、どうだったか?」という問いに、「沿道の応援、すごかったはずだが、残念ながら覚えていなくて…」と返し、「やっぱり競技に集中していたのだと思う。一緒に走った有森(裕子)さんの調子とか、海外のライバル選手のことはすごく記憶にあるのだが…」と少し残念そうに答えました。そのうえで「マラソンの選手たちに何を期待するか?」と聞かれ、「マラソンの選手だけでなくて、トラックの選手も、フィールドの選手も、たぶん大歓声のなかで競技ができると思う。その応援の力もいっぱい感じて、楽しんでほしいなと思う」と話しました。



そして、開幕まで10日に迫った東京2025 世界陸上についての期待を問われ、「厳しい選考会を勝ち得た代表権、本番で存分に自身の力を発揮してほしいと思う」と、代表選手たちにエールを送ったのは、男子50km競歩で日本競歩史上初の入賞(7位)を果たし、指導者としても現在の「競歩王国ニッポン」の礎を築いた今村文男さん。今村さんは、「80名の大所帯となった今回の選手団のなかには、初出場の選手もいれば、初入賞やメダル獲得を目指す選手、また、連覇に挑む選手、さらには3大会目の頂点を狙う選手など、多彩な人材がいる。今大会で自身の力を十二分に発揮するためにも、まずは、自分のやるべきことに集中することが大事」と述べ、「コンディションを整えるためには、身体だけでなく、心の安定も大切。そうした最高の準備をして、目標をしっかりと達成してほしい」と選手たちに思いを馳せました。
最後に、100周年となるこの年に日本陸連の会長に就任し、2025年大会では日本の「顔」として、各国からの選手関係者を迎えることになる有森裕子さんにマイクが渡りました。「日本代表に期待すること、熱い応援メッセージを」という宇佐美さんからのリクエストに、「もう、今村くんが、かなり細かいことを言ってくださったので…」と笑いつつも、「とにかく、すべての選手に、すべてを力に、自分の決めた求める目標に、全力で向かってほしいと、それだけを願っている」とコメント。「それは、私たちがどうこうできるわけではなく本人の意思次第なので」と述べたうえで、「私たちは、(選手たちが)その意思を少しでも前向きに全力で出せるよう、その整えを一所懸命にしたい」と、「ささえる人たち代表」ともいえる言葉で日本選手団へのエールを締めくくりました。



続いて、岡田選手と新保選手の2人が登壇しました。岡田選手は、11月に初めて東京で開催される東京2025デフリンピックの陸上日本代表として、女子800m・1500m・4×400mリレーの3種目に出場。また、新保選手は、世界選手権閉幕直後の9月27日からニューデリーで開催されるニューデリー2025世界パラ陸上選手権に、F37クラス男子円盤投で出場することになっています。
「日本代表選手への応援メッセージを」とのリクエストに手話で応えた岡田選手は、80名の大選手団となった日本代表全員の活躍を期待するとともに、男子円盤投で代表に選出された湯上剛輝選手(トヨタ自動車)の名前を挙げ、「湯上選手は、私たちデフ陸上の仲間。代表に選ばれたことを、とても誇らしく思う。世界陸上の大きな舞台で力を発揮してほしい。皆さんもぜひ一緒に応援を」と呼びかけました。
新保選手は「代表に入るまでに血の滲むような努力をしてこられたと思うので、世界陸上本番では、その努力の結果をしっかりと出して、記憶に残るような大会にしてほしい」という言葉を代表選手たちに贈るとともに、世界パラ陸上に向けて、「東京世界陸上のあとなので、日本選手団の皆さまの活躍を自分のモチベーションに変えたい。神戸で行われた前回大会で3位だったので、今回は金メダルを取って日本に帰ってきたい」と力強く意気込みを語りました。
また、岡田選手は、「11月に開かれるデフリンピックは、大会が始まって100年となる記念の年に、初めて東京で開催される。皆さんには、世界陸上の応援のあとに、続いてデフリンピックも応援してもらえたら嬉しい」と、同じく東京が戦いの舞台となるデフリンピックへの応援も呼びかけました。



最後のフォトセッションにおいては、ゲストそれぞれが「東京2025世界陸上日本代表」への願いを書き入れた「W1SH RIBBON」(※ウィッシュ・リボン:東京スカイツリーが世界一高いタワーであることの1にちなみ、一番叶えたい願い=WISH を“W1SH”と表現している)を手に、撮影に応じる場面も。実は、東京スカイツリーは、ポジティブなエネルギーが集まる場所とされる富士山と鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)を結ぶ「レイライン」の上に建っていることから、都内屈指のパワースポットと言われています(なお、世界選手権が開かれる国立競技場も、このレイライン上に位置しています!)。各氏が代表選手への想いを書き入れたリボンは、東京スカイスリーの展望台にある「願いのスポット」モニュメントに掲示されたのち、レイラインはじまりの場所である鹿島神宮に納められることになっています。



セレモニー終了後には、有森会長の「せっかくの機会だから、みんなで一緒に写真を撮りましょうよ!」という呼びかけで、「RIKUJOファンクラブ」の皆さんもゲストとともにステージに上がって記念撮影。笑顔と和やかな空気のなか、イベントはお開きとなりました。


◇◇◇

東京2025世界陸上は、9月13日(土)~21日(日)、東京・国立競技場において開催されました。日本陸連では公式ホームページ内に特設サイトがオープンしております。 チームジャパンの9日間にわたる活躍の模様をはじめとした情報が掲載されております。ぜひ、余韻に浸っていただければと思います。
◎「東京2025世界陸上」日本陸連特設サイト https://www.jaaf.or.jp/wch/tokyo2025/

「W1SH RIBBON」について詳しくは下記をご覧ください。
◎東京スカイツリー🄬 W1SH RIBBONサイト 
https://www.tokyo-skytree.jp/event/info/ribbon2020


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト

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