2025.10.03(金)大会

【U20日本選手権】1日目ハイライト:男子ハンマー投 髙橋が10年ぶりU20日本新! 女子3000m障害物で好記録!高2菅野は100m10秒27



第41回U20日本陸上競技選手権大会が9月27日から2日間、静岡・草薙総合運動場陸上競技場で行われました。大会1日目は、男子ハンマー投でU20日本記録、女子3000m障害物でU18日本記録が誕生。その2種目を含む、計4種目で大会記録が樹立されました。



男子ハンマー投は髙橋慶太(九州共立大)が5投目で従来のU20日本記録を10年ぶりに40cm更新する71m86をスローしました。2投目でトップに立ち、3、4投目はファウルとなりましたが、見事に大記録につなげました。U20規格(6kg)の自己記録を7m以上も更新し、自身にとってもうれしい全国大会初優勝となりました。2位には7月のインターハイで準優勝している清水蓮大(社高)が64m48、3位には北翔太(保善高)が64m10で続きました。





女子3000m障害物では、スタートから先頭に出る積極的なレース運びを見せたシュブルチェック・アンナ(牛久高)が4年ぶりの大会新記録となる9分57秒11で優勝。最後まで粘りきって、高校生で初となる9分台での走破となりました。中盤まで食らいついた田谷玲(薫英女学院高)が10分06秒59で2位に入り、U18日本記録を9年ぶりに塗り替えています。



女子100mは、予選で大会記録を更新する11秒60(+1.0)をマークした山崎心愛(旭川志峯高)が強さを見せました。決勝のレースはスタート直後に少しバランスを崩しましたが、二次加速で鋭く抜け出して11秒67(+0.3)で優勝。予選で11秒73(+1.0)の自己ベストをマークしていた永岡璃紗(開星高)が11秒80で2位に続き、資格記録トップだった杉本心結(青学大)が11秒82で3位となりました。



男子400mでは2年続けて大会記録が塗り替えられました。予選を全体トップの47秒02で通過していた久保拓己(滝川二高)が、決勝でも得意の後半で追い上げて46秒51でフィニッシュ。4位だったインターハイの悔しさを晴らす優勝となりました。大村博伸(順天堂大)が46秒65で2位に続いています。



7月にU20日本記録が樹立された男子100mは、インターハイ2位で10秒22の自己ベストを持つ菅野翔唯(東京農大二高)が10秒27(-0.1)で快勝しました。0.108秒という抜群な反応から中盤で抜け出し、大学生らを抑えました。山﨑天心(中央大)が10秒40で2位となりました。



男子110mハードルでは酒井大輔(四学香川西高)がU20規格の高校歴代5位タイとなる13秒41(+0.7)でV。予選でU20歴代7位、U20規格高校歴代3位の13秒38(+2.0)を叩き出していた濱崎秀馬(洛南高)との競り合いを制しました。濱崎は0.05秒差の2位に入っています。



ハイレベルな争いとなった男子5000mは、3位までを高校生が占めました。残り200m付近からのスパートが光った本田桜二郎(鳥取城北高)が13分44秒44で1位。仙台育英高勢の鈴木大翔が13分46秒10で2位、菅野元太が13分46秒97で3位となりました。



5、6回目で順位変動が激しかった男子走幅跳は、6回目で7m70(+0.7)をマークした宮坂玲皇(明治大)が逆転V。土屋拓人(筑波大)がわずか1cm差の7m69(+0.4)で2位に入り、5回目に7m62(±0)をジャンプして一時トップとなった成川倭士(順天堂大)が3位と、見応えのある空中戦となりました。



女子100mハードルは7台目付近で抜け出した江口美玲(東海大相模高)が13秒63(-0.3)で優勝を飾りました。江口はインターハイの七種競技チャンピオン。単体種目でも強さを見せています。



女子棒高跳では高校1年生の中村心葵(王寺工高)が3m90の同記録ながら無効試技数の差によって、15歳ながら上級生や大学生を退けて頂点に立ちました。同記録の2位には志賀日向子(東京女子体育大)が入りました。



5m30から一騎打ちとなった男子棒高跳は、5m40を3回目に成功させた鈴木悠聖(育英大)が屋外での自己記録を15cmも更新して優勝しました。2位の井上直哉(阿南光高)も自己ベストを4cm更新する高校歴代5位タイの5m35をマークしています。



男子3000m障害物では、レースを先導した古賀想太(市立前橋高)が、残り1周で粘る竹信祐太郎(福工大城東高)を突き放し、8分52秒77の今季高校最高で1位に入りました。竹信が8分56秒31で2位に続きました。



混戦となった女子400mは日本選手権に初出場するなど今季好調の小林恵里花(鈴鹿大)が54秒48で初優勝。インターハイ7位の鎌倉梨々華(佐久長聖高)が0.03秒差で2位に入っています。



女子ハンマー投は九州共立大勢が1、2位を占めました。1投目からトップを守っていた工藤実幸乃が6投目で56m11をスローして優勝。澤向美樹は1投目の54m72がこの日の最高記録で、工藤に続きました。



女子走幅跳も終盤で順位が変動。6回目でただ一人6mを上回る6m04(+1.7)をマークした大道空(日本女子体育大)が優勝を飾りました。4回目でトップに立っていた大森玲花(佐久長聖高)が5m98(+1.7)で2位となっています。



上位が接戦となった男子円盤投は、昨年のインターハイ王者・田窪一翔(日本大)が51m58でV。51m44で東琉空(稲生高)が2位、51m40で岩瀬一輝(中京大)が3位に入っています。



女子5000mは少しずつ先頭集団の絞られていくなか、レースを主導した中川千愛(日立)が出身地でもある静岡の地で、16分00秒77で1位に入りました。2位には昨年のU18大会で1500mを制している大川菜々美(和歌山北高)が16分06秒10で続きました。



女子砲丸投は安定した投てきを見せた米川佳里奈(西武台高)が、14m52で初優勝。昨年のU18大会、今年7月のインターハイに続く全国タイトルを獲得しました。近藤湊(筑波大)が14m10で2位となっています。

文:月刊陸上競技編集部


#U20日本選手権

第41回U20日本陸上競技選手権大会

開催日:2025年9月27日(土)~28日(日)
会場:静岡・草薙総合運動場陸上競技場

https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1978/



【日本陸連100周年】RIKUJOフェスティバルin国立競技場



>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22845/

本連盟は、陸上を愛するみなさまが歴史を繋いでくださったおかげで、本年創立100周年を迎えることができました。
100年支えていただいたみなさまへの感謝を込めて、「~日本陸連100周年記念~RIKUJOフェスティバル in 国立競技場」を開催致します。
本イベントでは、陸上を愛する全てのみなさま(トップアスリート、一般の愛好者、審判、指導者等)を「RIKUJOファミリー」と呼び、「RIKUJOファミリー」が一堂に会し、これまでの100年に感謝して、新たな未来に向かってスタートを切る瞬間を分かち合うことを目的としています。
イベントでは、参加者とトップアスリートがともに楽しむ「RIKUJOファミリー大運動会!」、東京2025世界陸上を含め国内外で輝いた日本代表選手と、その活動を支えてくださった方々を讃える「日本陸連アスレティックス・アワード2025」、「日本陸連100周年セレモニー」を開催いたします。
日本陸連100年の歴史が、未来へのバトンをつなぐその瞬間を、ぜひ皆さん自身の手で、一緒に創りあげましょう。


【2026年日本選手権】 スーパー先行チケット10/16発売!



>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22836/

この度、2026年6月12日(金)~14日(日)、名古屋市・パロマ瑞穂スタジアムにて「第110回日本陸上競技選手権大会」を開催することが決定いたしました。同会場での開催は、2016年の第100回大会以来、10年ぶりとなります。
10月16日(木)より数量限定で、第110回日本選手権の「スーパー先行チケット」の販売を開始いたします。

▶ チケット販売ページ(10月14日 12時オープン): https://w.pia.jp/t/110th-jac/

JAAF Official Top Partner

  • アシックス

JAAF Official Major Partner

  • 大塚製薬
  • 日本航空株式会社
  • 株式会社ニシ・スポーツ
  • 積水化学工業株式会社

JAAF Official Supporting companies

  • 株式会社シミズオクト
  • 株式会社セレスポ
  • 近畿日本ツーリスト株式会社
  • JTB
  • 東武トップツアーズ株式会社
  • 日東電工株式会社
  • 伊藤超短波株式会社

PR Partner

  • 株式会社 PR TIMES
  • ハイパフォーマンススポーツセンター
  • JAPAN SPORT COUNCIL 日本スポーツ振興センター
  • スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
  • 公益財団法人 日本体育協会
  • フェアプレイで日本を元気に|日本体育協会
  • 日本アンチ・ドーピング機構
  • JSCとの個人情報の共同利用について