2025.10.03(金)大会

【U20日本選手権】2日目ハイライト:男子1500m田村は38年ぶり大会新記録! 男子砲丸投 成田がU20歴代4位。女子200m秋澤は高校歴代10位23秒72



第41回U20日本陸上競技選手権大会が9月27日から2日間、静岡・草薙総合運動場陸上競技場で行われました。大会2日目は、男子1500mで38年ぶりとなる大会新記録が生まれるなど、各種目で熱戦が繰り広げられました。



入りの400mが65秒というスローな展開となった男子1500mは、前回2位の川口峻太朗(順天堂大)が2周目で先頭に出ると、800mの通過が2分04秒とペースが上がります。そのまま川口が逃げ切るかと思われましたが、最後の20mで田村亘之介(城西大)が逆転。巽博和(埼玉栄高)が1987年に樹立した大会記録を0.06秒塗り替えました。ハイペースへと引き戻した川口が3分46秒35で2位。水野颯也(立命館大)が3分46秒61で3位に入っています。



男子砲丸投では1投目からハイアベレージでトップを守って優勝を決めた成田卓登(東海大)が、最終投てきでU20日本歴代4位となる18m70をプット。U20・高校規格(6kg)の自己記録を1m以上更新し、うれしい全国初タイトルとなりました。6投中4投がファウルとなった赤澤瑠依(玉野光南高)が高校歴代10位の17m63で2位、今季18m08をマークしていた大垣尊良(World Rotation)は17m16で3位となっています。



風向きを考慮してバックストレートをフィニッシュとする形式で実施された女子200mは、昨年のインターハイ優勝の秋澤理沙(東京学館新潟高)が1.6mの追い風にも恵まれ、高校歴代10位となる23秒72で快勝しました。インターハイ3位の江角和華(開星高)が24秒05で2位、中村波南(佐久長聖高)が24秒20で3位に入りました。



男子200mでも東京学館新潟高勢が躍動。佐藤克樹が20秒78(+2.3)で2連覇を飾り、同高が男女で優勝を果たしました。インターハイで110mハードル3位の村上祥太郎(相洋高)が後半で追い上げ、21秒00で2位に食い込んでいます。



男子400mハードルはインターハイ5位の酒井大輔(四学香川西高)が先行するも、10台目で葛西悠貴(筑波大)とほぼ並びました。しかし、最後のスプリント勝負で突き放した酒井が50秒50で制し、前日の110mハードルとの2冠を果たしました。葛西が50秒57で2位に続きました。



女子三段跳では、高校1年生ながらインターハイで3位に食い込んでいる大西海優(新居浜東高)が逆転優勝。最終の6回目で自らの持つ高校1年生の歴代最高記録を更新する12m70(+1.6)でトップに浮上しました。5回目に12m55(+3.6)をマークした菅沼美緒(日本女子体育大)が2位、2cm差で西村玲奈(西城陽高)が3位になりました。



高校生を中心とした争いとなった男子3000mは、2000m手前で先頭に出た本田桜二郎(鳥取城北高)がチームメートの村上遵世をラスト200mからのスパートで振り切りました。8分04秒13で、前日の5000mとの2冠を達成。村上が8分08秒08で2位に続き、鳥取城北高がワン・ツーフィニッシュを飾っています。



女子走高跳では、大会直前に1m75の自己ベストをマークしていた掛川紗希(静岡市立高)が、1m71を1回目で成功させて地元優勝を果たしました。前々回優勝の前西咲良(筑波大)が1m68で2年連続となる2位、青木萌佳(立教大)が同記録で3位となりました。



男子やり投は前回3位の鈴木凰士朗(中京大)が既に優勝が決定していた最終の6投目で69m01の自己新記録で優勝。65m以上でまとめる高いアベレージを示しました。昨年のU18大会7位の髙木敬太(春日丘高)が65m77の2位と躍進しています。



女子400mハードルは、序盤から昨年のインターハイ覇者の畠山このみ(筑波大)が先行したが、8台目付近で岡﨑雛(乙訓高)が逆転。10台目を越えて畠山が猛追するも、岡﨑が59秒41で逃げ切りました。畠山は0.03秒差の2位となりました。



混戦で見応えのあるレース展開となった男子800mは、200mで先頭に出た熊本春来(智辯カレッジ高)がそのまま先頭を譲らずに1分51秒00でフィニッシュ。最後の直線で追い上げた小泉惺(日本体育大)が1分51秒11で2位に続いています。



女子800mは、残り200mからのスパートで前に出たインターハイ3位の小松美咲(中村学園女子高)が2分07秒55で初出場V。積極的にレースを引っ張った谷内七海(東大阪大敬愛高)が、後続の追い上げをかわして2分08秒60の2位となっています。



ダイヤモンドアスリートNextageのドルーリー朱瑛里(津山高)が先導した女子1500mでは、最後の直線で木田美緒莉(旭川龍谷高)が前に出て、4分17秒32で優勝を飾りました。同じくラストで追い上げた児玉彩花(光ヶ丘女子高)が4分18秒26で2位、ドルーリーは4分18秒31で3位でした。



男子三段跳では、インターハイ決勝で記録無しに終わっていた小坂羚叶(四学香川西高)が、5回目にマークした15m58(+1.8)で雪辱のVを果たしました。初出場となった大学2年生の鷲頭慶士(順天堂大)が15m49(+0.9)で2位に入りました。



女子やり投は、インターハイ女王・鈴木彩夏(大体大浪商高)が力を発揮し、1投目の53m30で優勝を決めました。同じ1投目で50m93をマークした成田沙穂(中京大)が2位に躍進しています。



男子走高跳もインターハイチャンピオンが優勝。前回2位の中村佳吾(関大北陽高)が2m10を一発クリアし、大学生を抑えました。昨年のインターハイ6位の難波康大(四国学院大)が2m07で2位になりました。



女子3000mでは、自己記録トップの宇都宮桃奈(札幌山の手高)が9分21秒77で競り勝ちました。2位には、自己ベストに迫る9分22秒28をマークした渡辺光桃(仙台育英高)が続いています。



女子円盤投は、1投目から自己記録を上回る投てきを見せた高校2年生の松原奏空(生光学園高)が45m76で優勝。高1歴代2位の47m24を持つ村山ジョイ希望(東京高)が45m47で2位に入っています。

文:月刊陸上競技編集部


#U20日本選手権

第41回U20日本陸上競技選手権大会

開催日:2025年9月27日(土)~28日(日)
会場:静岡・草薙総合運動場陸上競技場

https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1978/



【日本陸連100周年】RIKUJOフェスティバルin国立競技場



>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22845/

本連盟は、陸上を愛するみなさまが歴史を繋いでくださったおかげで、本年創立100周年を迎えることができました。
100年支えていただいたみなさまへの感謝を込めて、「~日本陸連100周年記念~RIKUJOフェスティバル in 国立競技場」を開催致します。
本イベントでは、陸上を愛する全てのみなさま(トップアスリート、一般の愛好者、審判、指導者等)を「RIKUJOファミリー」と呼び、「RIKUJOファミリー」が一堂に会し、これまでの100年に感謝して、新たな未来に向かってスタートを切る瞬間を分かち合うことを目的としています。
イベントでは、参加者とトップアスリートがともに楽しむ「RIKUJOファミリー大運動会!」、東京2025世界陸上を含め国内外で輝いた日本代表選手と、その活動を支えてくださった方々を讃える「日本陸連アスレティックス・アワード2025」、「日本陸連100周年セレモニー」を開催いたします。
日本陸連100年の歴史が、未来へのバトンをつなぐその瞬間を、ぜひ皆さん自身の手で、一緒に創りあげましょう。


【2026年日本選手権】 スーパー先行チケット10/16発売!



>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22836/

この度、2026年6月12日(金)~14日(日)、名古屋市・パロマ瑞穂スタジアムにて「第110回日本陸上競技選手権大会」を開催することが決定いたしました。同会場での開催は、2016年の第100回大会以来、10年ぶりとなります。
10月16日(木)より数量限定で、第110回日本選手権の「スーパー先行チケット」の販売を開始いたします。

▶ チケット販売ページ(10月14日 12時オープン): https://w.pia.jp/t/110th-jac/

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