2025.08.26(火)選手

【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!女子やり投 北口榛花/三度目の世界女王へ



9月13日(土)から21日(日)までの9日間東京2025世界陸上競技選手権大会が国立競技場で開催されます!
開幕まで約20日!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。

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北口榛花(JAL)

女子やり投

1998年3月16日、北海道生まれ。3歳から競泳を始め、小学1年からはバドミントンにも取り組む。バドミントンでは6年時に全国大会で団体優勝を経験。競泳でも、中学時代に全国大会出場を果たしている。2013年に旭川東高校へ入学した段階では、競泳での活躍を目指していたが、当時の顧問に誘われ陸上部に加入。約3カ月でインターハイに出場(予選敗退)し、秋の日本ユース選手権では高1歴代2位(当時)の49m31で3位に入賞。これが契機となり、陸上に専念することとなった。2年時のインターハイでは52m16をマークして初の全国優勝を飾ると、国体(少年共通)、日本ユース選手権にも勝って3冠を獲得。日本陸連が新設したダイヤモンドアスリート制度の第1期認定アスリートに選出された。
高校最終学年の2015年は、コロンビア・カリで開催された世界ユース選手権に出場して金メダルを獲得すると、帰国直後のインターハイでは連覇を果たす。秋の国体、日本ジュニア選手権でも快勝。日本ジュニア選手権では58m90の高校記録を樹立した。



2016年春に日本大学へ進むと、2戦目に61m38のU20日本新記録をマークし、リオオリンピック出場が見えるようになってきた。日本選手権は57m23(3位)で初の表彰台。しかし、その直前から肘に痛みが出るようになり、その影響で、オリンピック出場には届かず、目標に掲げていたU20世界選手権も8位にとどまる。その後は、指導体制の変更などもあり、国内トップクラスの結果は残しつつも、自身が目指している水準に届かず、将来を模索する期間が続いた。



上昇に転じるきっかけとなったのが、2018年秋にフィンランドで行われた世界やり投カンファレンスへの参加だった。そこで出会ったチェコのU20ナショナルコーチを務めるデイビッド・シェケラック氏の指導を受けるべく自ら交渉すると、翌2019年2月から単身でチェコに渡り、約1カ月のトレーニングを敢行。これが縁となって、今も続く師弟関係がスタートすることとなった。チェコで吸収した事柄は、4年生となった2019年シーズンに結果となって表れる。5月の木南記念で64m36の日本新記録を樹立するとともに、東京オリンピック参加標準記録(64m00)を突破したのだ。6月の日本選手権を63m68で初優勝すると、7月に行われたユニバーシアードで銀メダルを獲得。秋には、ドーハ世界選手権に初出場し、決勝進出まで6cmに迫る結果を残す。10月の北九州カーニバルでは66m00を投げ、日本記録を塗り替えてシーズンを終えた。



コロナ禍に揺れた2020年春に、日本航空へ入社。1年の延期を経て2021年に開催された東京オリンピックでは、予選でシーズンベストをマークして全体6番手で、この種目57年ぶりの決勝進出を果たす。しかし、その直後に左脇腹を痛めるアクシデント。万全の投てきを行うことができず、決勝は12位にとどまった。
北口が、世界へと飛び出していったのは2022年シーズン。オレゴン世界選手権の予選を全体トップの64m32で通過すると、決勝では最終投てきで63m27をマークして3位に入り、フィールド種目で日本人女子初のメダルを獲得。また、世界選手権直前には、ダイヤモンドリーグ初挑戦となったパリ大会で、この大会では日本人初となる優勝を果たしたほか、世界選手権後も、好成績を残して上位者のみが進めるダイヤモンドリーグファイナル出場を果たすと、同大会で63m56で3位の成績を収めたのだ。



翌2023年には、ブダペスト世界選手権の最終投てきで、4位からの大逆転を果たして金メダルを獲得(66m73)したほか、ダイヤモンドリーグファイナルで日本人として初めて優勝する快挙を達成。7月のダイヤモンドリーグシレジア大会で67m04、9月のブリュッセル大会で67m38を投げ、自身の日本記録も2回更新した。オリンピックイヤーとなった2024年も、その躍進は続く。パリオリンピック本番では、1回目に65m80をマークする“先制パンチ”で他選手を圧倒して、陸上女子では、マラソン以外の種目で初めてとなる金メダル獲得を達成。前年に続いて出場を果たしたダイヤモンドリーグファイナルでは、66m13のシーズンベストをマークして2連覇を果たした。



2025年は、5月のゴールデングランプリ(64m16)、6月のダイヤモンドリーグオスロ大会(64m63)と、続けてシーズンベストを更新して優勝。日本選手権直前に、右肘に炎症が起きていることが判明してからは、競技会を離れてリハビリに専念してきた。8月20日にはダイヤモンドリーグローザンヌ大会に出場。雨と低温の悪条件もあり10位(50m93)にとどまったが、無事に戦線復帰を果たすともに、4年連続となるダイヤモンドリーグファイナルの出場権を手に入れている。8月27~28日に行われるファイナルを経て、東京世界選手権での連覇に挑む。



文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ


【東京2025世界陸上】女子やり投スケジュール

>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆予選:9月19日(金)
 イブニングセッション
 グループA:19時30分~/グループB:21時00分~
◆決勝:9月20日(土)
 イブニングセッション 21時05分~


【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催


◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/  

▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/

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