2025.08.26(火)選手

【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!女子1500m・5000m田中希実/2種目でまだ見ぬステージへ



9月13日(土)から21日(日)までの9日間東京2025世界陸上競技選手権大会が国立競技場で開催されます!
開幕まで約20日!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。

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田中希実(NewBalance)

女子1500m・5000m

1999年9月4日、兵庫県生まれ。30000m障害物で実業団選手として活躍したのちに妻のコーチを務めた父、北海道マラソンの優勝実績も持つ市民ランナーとして長年活躍する母との間に生まれ、幼少期から家族全員でランニングを楽しむ環境に育つ。2012年に小野南中学校で陸上部に入ると、1年時のジュニアオリンピックCクラス800mで6位に入賞。翌2013年は全日本中学校選手権1500mで4位、3年時には全日本中学校選手権1500m優勝(4分22秒21)、800m6位を筆頭に、複数の全国大会に入賞。2・3年時には全国都道府県女子駅伝の中学生区間で、2年連続区間賞を獲得するなどの活躍で注目を集めた。



2015年春に、長距離の名門・西脇工業高校に進学すると、5月のアジアユース選手権1500mで銀メダルを獲得。インターハイでは1年生ながら1500mで5位に入賞。国体少年B女子1500mに優勝する。2年時には、1500mで日本選手権2位、U20世界選手権3000m8位入賞など、年代や国内外のカテゴリを超える水準で活躍を見せるようになる。最終学年の2017年には、シニアカテゴリで初の日本代表入りとなったアジア選手権1500mで4位に入賞。インターハイでは1500m・3000mで2位(日本人最上位)、国体少年A3000m優勝など、将来を嘱望されるランナーとして認知されるようになった。



2018年に同志社大学スポーツ健康科学部に進学してからは、大学の陸上競技部に所属せず、クラブチームで競技を続けていく。岐阜で開催されたアジアジュニア選手権3000mで優勝を果たすと、同じく3000mに出場したフィンランドでのU20世界選手権も3000mに出場して、スタートからフィニッシュまで“独り旅”のレースで金メダル(8分54秒01)を獲得。各国メディアから大きく注目された。秋にはコンチネンタルカップ(当時の世界陸連が開催していた4大陸対抗戦。2018年大会を最後に廃止)にアジア・オセアニア大陸代表として3000mに出場。2019年3月には世界クロスカントリー選手権にも日本代表としてシニア10kmに出場を経験している。



2019年度からは、高校からのチームメイトであった後藤夢とともに父・健智さんのコーチングを受けての活動に。秋には、ドーハで開催された世界選手権に5000mで初出場。自己記録を12秒以上も更新する快走(15分04秒66)で予選を突破すると、決勝では14分台に肉薄する15分00秒01(14位)の自己新をマークした。その躍進ぶりは2020年、コロナ禍をものともせず加速。8月に1500mで4分05秒27の日本新記録を樹立すると、10月に開催された日本選手権1500mを制して初の日本タイトルを獲得。12月には日本選手権5000mでも初優勝し、同種目の東京オリンピック代表に内定した。2021年日本選手権では800m・1500m・5000mの3種目に出場して3位・1位・3位。1500mと5000mに出場した東京オリンピックでは、1500mにおいて準決勝で日本人女子初の4分切りとなる3分59秒19を叩きだして、予選で更新した自身の日本記録を再更新。決勝でも3分台(3分59秒95)をマークして、8位入賞の快挙を成し遂げた。翌2022年は、800m・1500m・5000mの3種目でオレゴン世界選手権に挑戦することを目標に臨み、前年に続いて3種目に挑んだ日本選手権で2に位・1位・1位の成績を残すと、世界選手権では1500mで準決勝に、5000mは決勝まで駒を進めた。



2023年度からはプロアスリートに転向。専属コーチとなった父・健智さんをはじめとする自身のチームをつくり、New Balanceの所属で活動していく。日本選手権は1500mと5000mで2冠と連覇を達成し、両種目でブダペスト世界選手権に出場して5000mで8位に入賞(予選で14分37秒98の日本新)。この年からは、目的に応じて、時期や種目を問わず、さまざまな国や地域で開催される競技会へ積極的に出場していくスタイルをとるようになる。参戦2年目となったダイヤモンドリーグでは世界選手権直後のブリュッセル大会5000mで、自身の日本記録を14分29秒18まで更新する驚異の走りを見せて3位でフィニッシュ。この種目でダイヤモンドリーグファイナル出場も果たし、6位の成績を残した。



2024年は、パリオリンピックこそ1500mが準決勝、5000mは予選敗退と、掲げていた目標に届かなかったものの、前年からのスタイルをさらに加速。世界を舞台に活躍するトップアスリートの一人として国際的な評価を定着させた。東京世界選手権に向けては、2024年シーズンの段階で、1500mと5000mの参加標準記録を難なくクリア。2025年7月の日本選手権で連覇し、2種目の即時内定を決めた。現時点で保持する日本記録は、ショートトラックやロードで樹立したものも含めると、実に13種目にのぼっている。

文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ


【東京2025世界陸上】女子1500m 5000mスケジュール

>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆女子1500m予選:9月13日(土)
 イブニングセッション 19時50分START
◆女子1500m準決:9月14日(日)
 イブニングセッション 21時05分START
◆女子1500m決勝:9月16日(火)
 イブニングセッション 22時05分START

◆女子5000m予選:9月18日(木)
 イブニングセッション 19時05分START
◆女子5000m決勝:9月20日(金)
 イブニングセッション 22時05分START


【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催


◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/  

▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/

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