
9月13日(土)から21日(日)までの9日間「東京2025世界陸上競技選手権大会」が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。
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川野将虎(旭化成)
男子35km競歩
1998年10月23日、宮崎県生まれ。小学生のころは柔道やバドミントンにも親しみ、須走中 学校では卓球部に所属しながら1500mや3000mのレースに出場。本格的に長距離を始める べく御殿場南高校では陸上部に入部したが、顧問の勧めで競歩にも取り組む。1年時の2月 の日本ジュニア選抜競歩(現U20選抜競歩)高校10kmでU18歴代2位の41分42秒で4位に入賞 すると、5000m競歩では3月に20分34秒20の高1最高をマーク。5月にはカタールで行われ たアジアユース選手権代表に選出される(10000m途中棄権)など、早い段階から関係者 の注目を集めた。 5000mがメインとなるトラックでは、2年時はインターハイ・国体ともに2位、3年時はイ ンターハイ3位、国体2位と、タイトルに手が届かなかったが、3年春の全日本競歩輪島大 会では高校5kmとジュニア10kmを2冠したほか、3年時には世界チーム競歩選手権ジュニア 10km(8位)、U20世界選手権(10000m競歩、9位)と、ロードや長い距離で実力を発揮す る。また、「1年のときから50km競歩で活躍したいと考えていた」という目標に向かって 、20km競歩にも取り組み、初挑戦となった2年時の全日本競歩能美大会で1時間25分37秒を マークすると、3年時には1時間23分51秒へと自己記録を更新し、シニアに交じって9位で フィニッシュする成績を残している。
こうした長い距離への適性は、東洋大学に進んだ2017年以降に、次々と証明されていった 。多くのトップウォーカーを育ててきた酒井瑞穂コーチの指導で、高身長と長い手脚を生 かしたダイナミックなフォームはより洗練。さらに、同じ静岡県出身の同学年ライバル・ 池田向希(現旭化成)と高いレベルで競り合うなかで、ロードでの地力をさらに高めていく。1年時の日本選手権20km競歩で初の1時間20分切りとなる1時間19分52秒で8位に入賞す ると、満を持しての挑戦となった全日本競歩高畠大会50kmで、3時間47分30秒の学生新記録を樹立(3位)。2019年3月の全日本競歩能美大会では、20kmでも1時間17分24秒の学生 記録を打ち立てると、1カ月後の日本選手権50km競歩では、3時間39分07秒で優勝した鈴木 雄介(当時富士通)とともに日本記録を上回る3時間39分24秒で2位となり、自身の学生記録を再更新。同年のドーハ世界選手権出場は叶わなかったが、秋の全日本高畠競歩大会 50kmで3時間36分45秒の日本新記録を樹立し、東京オリンピックの日本代表に内定した。

コロナ禍により開催が1年延期されたことで、旭化成の所属で臨むことになった2021年の 東京オリンピックでは、過酷な暑さのなか脅威の粘りをみせて6位に入賞。メダルに届か なかった悔しさを胸に、すぐに新種目となった35km競歩に挑戦し、翌2022年のオレゴン世 界選手権で銀メダルを獲得。さらに2023年ブダペスト世界選手権でも銅メダルに輝いた。 パリオリンピックに向けては、35km競歩に代わって急きょ男女混合競歩リレーが採用されることになったが、この変更にも難なく対応。岡田久美子(富士通)とペアを組んでパリ オリンピックに出場し、8位入賞の実績を残した。

東京世界選手権では35km競歩にターゲットを絞って、選考レースとなる2024年10月の全日本競歩高畠大会に出場すると、2時間21分47秒の世界新記録(当時)で圧勝。全種目を通 じて選考レースによる代表内定第1号競技者となった。 今季は、6月にスペインで開催されたWA競歩グランプリのラコルーニャ大会20kmに出場。 錚々たる顔ぶれが揃ったなか、山西利和(愛知製鋼)に続いて1時間18分19秒で2位と、その実力を示す。その後は、35kmと20kmの2種目で世界選手権代表に決まっている丸尾知司 (愛知製鋼)らとともに渡欧し、2022年世界選手権20km&35km銅メダリストのペルセウス ・カールストローム(スウェーデン)らとともに長期合宿を行うなど、新しい取り組みに もチャレンジ。経験の幅をさらに広げて、世界選手権初日の第1種目として行われる35km 競歩で、2022年オレゴン(銀)、2023年ブダペスト(銅)に続き、まだ手にしていないメ ダルを目指す。
文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ
【東京2025世界陸上】男子20km競歩・35km競歩 スケジュール
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◆男子35km競歩 決勝:9月13日(土)モーニングセッション 8時00分START
【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催

◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/
▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/
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