2025.08.20(水)選手

【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子20km競歩・35km競歩 丸尾知司/2種目でメダルを目指す


9月13日(土)から21日(日)までの9日間東京2025世界陸上競技選手権大会が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。

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丸尾知司(愛知製鋼)

男子20km競歩/35km競歩日本代表

1991年11月28日、京都府生まれ。洛西中学校時代は1500m・3000mに取り組み、3年時の2006年時には全日本中学校選手権に出場。長距離での活躍を期して、強豪の洛南高校に進んだ。しかし、入学直後からケガに苦しむことに。2年の2008年はリハビリとして取り組んでいた競歩で試合に出場するようになったが、同年冬に経験した左膝分裂膝蓋骨手術が契機となり、その後は競歩に専念。3年時には全国大会初出場の奈良インターハイで3位に入賞、秋の国体少年共通5000m競歩では、インターハイで出した自己記録を28秒以上更新する21分00秒28をマークして優勝した。
2010年、びわこ成蹊スポーツ大学に進んでからは、10000m、20kmへと距離を延ばしていく。当時の20km競歩は、シニアで活躍する選手に加えて、学生からも多くのウォーカーが台頭し、スピード化が進み始めていた時期。こうした背景もあって大学での成績は、3年時の日本学生選手権20km競歩2位が最高だったが、着実に力をつけていった。和歌山県教育庁所属となった社会人2年目には、全日本競歩能美大会で、自身初の1時間20分切りとなる1時間19分42秒(当時、日本歴代7位タイ)をマークする躍進を見せた。



愛知製鋼の所属となった2016年5月には、世界チーム競歩選手権20kmの日本代表に初選出。同年秋の全日本競歩高畠大会で初めて50km競歩に挑戦し(4時間02分36秒、4位)、長い距離への適性を見せると、翌2017年の日本選手権50km競歩で3時間49分17秒まで記録を更新して2位となり、ロンドン世界選手権の出場権を獲得。世界選手権本番では、日本歴代6位(当時)に浮上する3時間43秒03秒の自己新記録で4位入賞(※大会時点では5位。上位者のドーピング失格で繰り上がった)を果たした。



2018年には世界チーム競歩選手権50kmで銅メダルを獲得。2019年ドーハ世界選手権での活躍を目指したが、その選考競技会でもあった2018年アジア大会は4位。最後の1枠を巡っての戦いとなった2019年日本選手権50kmでは日本歴代4位の3時間40分04秒をマークしたものの3位にとどまり代表入りを逃した。
東京オリンピックに向けては、鈴木雄介(当時富士通)が優勝によりドーハ世界選手権終了段階で代表に内定(※その後、コンディション不良により代表を辞退)。2枠目が決まる2019年10月の全日本競歩高畠大会では、日本記録を更新する3時間37分39秒を出したが、川野将虎(当時東洋大、現旭化成)に終盤で突き放され2位に終わってしまう。その後、コロナ禍でオリンピックの開催が1年延期され、2020年日本選手権も中止に。最後の1枠を決める日本選手権は、約1年半の期間が空いた2021年4月に行われた。丸尾は、このレースを3時間38分42秒で初めて選手権を獲得。オリンピック代表切符も手に入れた。その東京オリンピックは、金メダルを狙ってアグレッシブなレースに挑んだが、終盤で上位争いから後れ、32位(4時間06分44秒)でのフィニッシュに終わっている。



種目が変更された2022年からは、35km競歩に挑戦。オレゴン世界選手権出場には及ばなかったが、2023年ブダペスト世界選手権では、3大会ぶり2回目の出場を果たして13位。パリオリンピックに向けては、35km競歩に代わって男女混合競歩リレーが採用されたため、これに対応すべく再びスピード強化に着手。20kmでは9年ぶりの自己新記録となる1時間19分06秒をマークしたが、オリンピック出場には届かなかった。



「なんとしても東京世界選手権でメダルを!」という願いを実現するために、2024年夏にはスイスで2022年世界選手権で20km・35km3位のペルセウス・カールストローム(スウェーデン)らとトレーニングする新たな取り組みに挑戦。これが進化ともいえる躍進をもたらした。日本選手権20kmでは日本歴代3位タイの1時間17分24秒で、日本選手権35kmは2時間25分19秒でともに2位。33歳にして、2009年ベルリン大会の森岡紘一朗(20km競歩、50km競歩)以来となる2種目での世界選手権出場を決めている。



文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ


【東京2025世界陸上】男子20km競歩・35km競歩 スケジュール

>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆男子20km競歩 決勝:9月20日(日)
 モーニングセッション 9時50分START
◆男子35km競歩 決勝:9月13日(土)
 モーニングセッション 8時00分START


【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催


◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/  

▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/

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