2025.08.20(水)選手

【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子20km競歩 山西利和/3度目の世界王者へ



9月13日(土)から21日(日)までの9日間東京2025世界陸上競技選手権大会が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。

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山西利和(愛知製鋼)

男子20km競歩日本代表

1996年2月15日、京都府生まれ。ユース(U18)年代から世界トップ水準で活躍し、シニアになってからは、世界選手権男子20km競歩で、2019年・2022年と2連覇を達成。その間に開催された東京オリンピックでも銅メダルを獲得した。東京世界選手権代表選考レースとなった2025年2月の日本選手権では、1時間16分10秒の世界記録を樹立し、4大会連続となる世界選手権代表の座を手にした。



陸上を始めたのは長岡第三中学校からで、当時は長距離に取り組んでいたが、堀川高校1年のときに競歩と出あうと、めきめきと力をつけていった。2年時には新潟インターハイ男子5000m競歩で1学年上の松永大介(当時横浜高校)に次いで2位に入賞。翌2013年には世界ユース選手権10000m競歩で、この種目日本勢初の金メダルを獲得。帰国直後のインターハイも優勝を果たした。



2014年からは京都大学工学部物理工学科で機械制御を学びながら、同時に競技活動に取り組む。20km競歩にも適応し、3年時の日本選手権20km競歩で初の1時間20分切りとなる1時間19分03秒をマークして3位に食い込むと、迎えた大学最後のシーズンには台北ユニバーシアード男子20km競歩で金メダルを獲得。同年度の日本選手権20km競歩では、当時日本歴代3位となる1時間17分41秒の学生新記録をマークして2位の成績を残した。



愛知製鋼の所属となった社会人1年目の2018年シーズンは、5月にシニアでの初代表となる世界チーム競歩選手権に出場して4位に入賞。ジャカルタで開催されたアジア大会では銀メダルを獲得する。2019年3月の全日本競歩能美大会を、当時世界歴代4位・日本歴代2位となる1時間17分15秒で制して、ドーハ世界選手権の代表切符を手に入れると、気温32℃、湿度77%のなか23時29分にスタートという過酷な条件で実施された本番では、7km過ぎから独歩となる圧巻のレースを展開した。1時間26分34秒で、この種目日本勢初の金メダルを獲得。コロナウイルス感染症拡大の影響で1年延期されて2021年に行われた東京オリンピックでは池田向希(旭化成)に続き銅メダルを獲得すると、翌2022年のオレゴン世界選手権ではドーハ大会に続く連覇を達成した。



しかし、その後は、試練のときが続く。オレゴン世界選手権後に35km競歩に挑戦して2時間26分18秒の好記録を残したが、そこからコンディションを崩してしまったのだ。ブダペスト世界選手権は、1時間21分39秒・24位と惨敗。その後、競歩界に広がってきた「厚底シューズ」の使用に踏みきったが、完成度が高かっただけに、対応に苦しんだ。パリオリンピック選考レースとして行われた2024年の日本選手権では、まさかの失格。日本が世界レベルの水準にあったことも影響して、パリオリンピックの出場は叶わなかった。

オリンピック路線から早々に離れたことで、2024年は今までになかった取り組みに乗りだした。海外での転戦や合宿にチャレンジ。その過程で、声をかけてくれた東京オリンピック金メダリストのマッシモ・スタノ(イタリア)との合同トレーニングも実施するなど、シューズへの適応だけでなく、視野を大きく広げて経験を積んでいくなかで、さらなる進化を遂げたのだ。2024年秋の全日本実業団(10000m)や高畠競歩(20km)で復調の兆しを見せると、東京世界選手権代表選考レースとして行われた2025年2月の日本選手権では圧巻の強さを披露。1時間16分36秒の世界記録(鈴木雄介、富士通、2015年)を26秒更新する1時間16分10秒の世界新記録で快勝し、世界選手権代表切符を手にしたのだった。



内定後は前年同様に、5~6月にヨーロッパで行われたWA競歩ツアー3大会を連戦全勝し、視界は良好だ。新たなフェーズへのステップアップを果たした山西。今季世界リスト、ワールドランキングともにトップの座を占めた状態で、自国開催の世界選手権を迎えることになる。

文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ


【東京2025世界陸上】男子20km競歩 スケジュール

>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆決勝:9月20日(土)
 モーニングセッション 9時50分START


【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催


◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/  

▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/

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