
9月13日(土)から21日(日)までの9日間「東京2025世界陸上競技選手権大会」が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。
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小山直城(Honda)
男子マラソン日本代表
1996年5月12日、埼玉県生まれ。小学校のマラソン大会で上位となったことが契機となり、高麗川中学校から陸上部に入部し、1500m、3000m、駅伝に取り組んだ。2013年に地元の進学校である松山高校へ。2年時に5000mでインターハイ北関東大会に出場しているが、3年時は、県大会で転倒して足を骨折するアクシデントに見舞われ、インターハイ路線はそこで閉ざされた。一方で、冬場には駅伝にも取り組み、高校3年時の埼玉県高校駅伝1区で区間賞を獲得したことで、同年度の全国都道府県男子駅伝のメンバーに選抜され、4区を担当。憧れていた設楽悠太(当時Honda、現西鉄)からタスキを受け、首位に立つ走りで区間賞を獲得し、チームの総合優勝に貢献。その経験は、のちの取り組みに大きな影響をもたらした。大学では、将来を見据えて東京農業大学応用生物科学部への進学を選び、発酵食品などについて学ぶ醸造科学を専攻。学業との両立を図りながら競技に取り組んだ。10000mやハーフマラソンにも取り組むなかで力をつけ、大学4年の関東インカレ(2部)では5000mで2位(日本人トップ)、10000m5位(日本人2番手)でフィニッシュして2種目入賞の成績を残したが、自身が進学にあたって最も目標としていた箱根駅伝は、入学前年度にシード権を得られなかったことで4年続けて予選会からの挑戦に。2年時にはオープン扱いとなる関東学連連合のメンバーに選抜され、4区を経験(区間10位相当)したものの、大学としての出場は果たせないまま卒業を迎えた。

高校時代の全国都道府県男子駅伝での縁や地元埼玉の企業ということもあり、大学卒業後は、Hondaに入社。1年目の2019年は、前年にマラソンで2時間06分11秒の日本記録を樹立していた設楽悠太の練習パートナーを務めるなど、強豪チームならではの環境で力をつけていく。こだわり続けてきた駅伝にも取り組み、全日本実業団駅伝は1年目から活躍。チームが連覇を果たした3・4年目には、勝利に貢献する走りを見せた。
個人種目では、3年目の2021年に10000mで28分切りを果たす27分55秒16をマークしたことで、マラソンへの挑戦を決意し、2022年3月の東京マラソンで初挑戦(2時間08分59秒)。その後、2レースを経験して、2023年10月に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場資格を獲得した。MGC約3カ月前の2023年7月に出場したゴールドコーストマラソンを2時間07分40秒の自己ベストで制し、上り調子で迎えたMGCでは、大雨の悪コンディションとなったなか38kmでトップに立つと、その後は独走して2時間08分57秒で優勝。マラソン挑戦1年半で、パリオリンピック代表の座をつかんだ。

2024年2月の大阪マラソンで自己記録を2時間06分33秒(3位)へと塗り替えて臨むことなったパリオリンピックは、中盤の上りに対応できず一時は34位まで順位を落とす苦しい展開となったが、終盤で粘りを見せて23位(2時間10分33秒)でフィニッシュ。東京世界選手権代表争いでは、選考基準で優先度の高いジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズで2年連続のシリーズチャンピオンに輝いたものの、参加標準記録(2時間06分30秒)が突破できていなかったため、ワールドランキングによる参加資格確定を待つ形となった。5月4日の資格獲得有効期間が終了したところで条件を満たし、世界大会としては2年連続、世界選手権としては初の代表入りを決めている。

文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:アフロスポーツ
【東京2025世界陸上】男子マラソン スケジュール
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◆決勝:9月15日(月)モーニングセッション 8時00分START
【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催

◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/
▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/
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