
9月13日(土)から21日(日)までの9日間「東京2025世界陸上競技選手権大会」が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。
>>世界陸上 チケット購入はこちら!
三浦龍司(SUBARU)
男子3000m障害物日本代表
2002年2月11日、島根県生まれ。小学1年生のときから、地元浜田市のクラブチーム浜田ジュニア陸上教室(浜田JAS)で陸上を始め、チームの方針で長距離種目だけでなく80mハードルなど、さまざまな種目に取り組む。浜田東中学校時代は陸上部に入るとともにクラブチームでも継続して練習し、1500mでは1・2年時にジュニアオリンピックを、3000mでは3年時に全日中・国体・ジュニアオリンピックを経験している。2017年、強豪校として知られる京都・洛南高校に進学すると、浜田JASの恩師から適性があると言われて続けてきた3000m障害物に着手し、秋には高1歴代2位の9分10秒78まで記録を伸ばす。2年時になると1500m・5000の走力アップとともに3000m障害物のタイムも向上。三重インターハイは予選で障害を越えられなかったために失格に終わったが、秋に高2最高となる8分46秒56をマークしたほか、国体では5000m(少年A)で3位(14分04秒50)の成績を残し、関係者の注目を集めるようになった。
世間の関心が大きく集まるようになったのは、最終学年の2019年。悪条件下でのレースとなったインターハイ近畿大会で8分39秒49をマークし、従来の高校記録を30年ぶりに更新。その後に出場した日本選手権では予選で8分39秒37へと再更新すると、決勝では年代で記録に大きな差が生じるこの種目で5位に食い込む健闘を見せた。この年には、5000mでも13分51秒97をマーク。同年代のトップ水準まで躍進を遂げている。

その勢いは、順天堂大学に進んでさらに加速していくことになる。コロナ禍の影響で、入学直後の活動が大きく制限されたにもかかわらず、競技会再開直後のホクレンディスタンス千歳大会で、いきなり日本歴代2位の8分19秒37を叩きだし、学生記録とU20日本記録を更新。1年の延期によりオリンピック開催年となった2021年に入ると、5月に8分17秒46をマークして、日本記録を18年ぶりに更新するとともにオリンピック参加標準記録をクリアした。日本選手権では転倒のハプニングもあったなか8分15秒99へと日本記録を再更新して初優勝を果たし、日本代表に内定。東京オリンピックでは、予選で8分09秒92と、さらに日本記録を塗り替える好走で決勝に進出すると、この種目で日本人初となる7位入賞を達成する快挙を成し遂げた。

3年時の2022年シーズンは、オレゴン世界選手権こそ決勝進出はならなかったが、この年からダイヤモンドリーグ(DL)に挑戦。1年目にしてDLファイナル出場権を獲得し、4位の成績を残した。2023年は、3連覇を達成した日本選手権の翌週に出場したDLパリ大会で、自身の日本記録を0.01秒更新する8分09秒91をマークして、DLでの最高順位となる2位でフィニッシュ。ブダペスト世界選手権では6位入賞(8分13秒70)を果たすとともに、DLファイナルにも再び出場して5位に食い込んだ。
SUBARUの所属でオリンピックイヤーを迎えた2024年シーズンは、5月のDLドーハ大会で参加記録を突破してパリオリンピック代表に早期内定すると、パリオリンピックで8位の成績を収め、トラック個人種目で初の快挙となるオリンピック2大会連続入賞を達成している。

2025年は、3000m障害物初戦のDL廈門 大会で参加標準記録をクリア(8分10秒11)し、東京世界選手権代表に内定した。その後も着実な足どりを見せ、7月11日に行われたDLモナコ大会では、東京オリンピック以降の世界大会をすべて制しているソフィアン・エルバッカリ(モロッコ)の前に出るレースを展開、最後に抜き返され0.25秒差で金星は叶わなかったが、自身の日本記録を一気に6秒以上更新する8分03秒43をマークした。これは今季世界リスト3位となる好記録。名実ともに「メダル候補」としてライバルたちから熱い視線が寄せられるなか、自国開催の世界選手権に臨もうとしている。

文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:アフロスポーツ
【東京2025世界陸上】男子3000m障害物 スケジュール
>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆予選:9月13日(土)イブニングセッション 18時05分~
◆決勝:9月15日(月)
イブニングセッション 21時55分~
【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催

◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/
▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/
関連選手
関連ニュース
-
2025.08.16(土)
【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子400mハードル井之上駿太/世界の舞台へ挑む
選手 -
2025.08.15(金)
【東京2025世界陸上】日本代表への道:選考要項や開催国枠エントリーを解説!
選手 -
2025.08.15(金)
【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子110mハードル野本周成/初のスタートラインへ
選手 -
2025.08.14(木)
【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子110mハードル泉谷駿介/2大会連続ファイナル進出へ
選手 -
2025.08.13(水)
【東京2025世界陸上】日本代表選手のプロフィールを紹介!男子110mハードル村竹ラシッド/パリ五輪に続きファイナル進出なるか
選手