
9月13日(土)から21日(日)までの9日間「東京2025世界陸上競技選手権大会」が国立競技場で開催されます!
開幕まであと1か月!!現在日本代表に決定している23名の選手のプロフィールをご紹介していきます。
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井之上駿太(富士通)
男子400mハードル日本代表
2002年7月4日、大阪府生まれ。平田中学校で陸上部に入り、最初は走幅跳をメインにキャリアをスタート。その後、ショートスプリントに軸足を移して、3年時には100m・200mで全日中に出場、秋に行われていたジュニアオリンピックAクラス200mで初の全国入賞となる2位の成績を残す。2018年春、強豪・洛南高校(京都)に入学すると、1年時から200mのほか、4×400mリレーのメンバーとして活躍。同年の三重インターハイでは1走を務めて、5位入賞を経験した。2年時からは200mと並行して400mに取り組み、同級生でその年の沖縄インターハイを制することになる木下祐一と切磋琢磨するなかで力をつけていった。400mではインターハイ近畿地区大会で47秒69をマーク。沖縄インターハイは2走を務めた4×400mリレーで優勝。同年秋のU18日本選手権300mでは優勝した木下に続いて2位でフィニッシュしている。
主将になって迎えた最終学年の2020年シーズンは、コロナウイルス感染症拡大の影響でインターハイが中止となる事態に見舞われてしまう。その代替大会の位置づけで秋に開催された全国高校陸上大会では、両リレーは3位入賞を果たしたものの、200mと400mはともにA決勝への進出はならずに終わった。
2021年春に、盟友木下とともに法政大学に進むと、夏から400mハードルにも挑戦。400mハードル元日本記録保持者で引退後は数多くのトップ選手を育てている苅部俊二監督指導のもと、備えもっていたスプリントをさらに磨き、黒川和樹(現住友電工)や児玉悠作(現ノジマ)など、のちに400mハードルで日本代表として活躍することになる先輩たちとトレーニングを積んでいくなかで、そのポテンシャルが徐々に花開いていくことになった。2022年秋には初めて50秒を切る49秒77をマーク、400mハードルに専念した2023年には、関東インカレ3位、初出場を果たした日本選手権でも4位に入賞した。高校時代同様に、主将として臨むことになった最終学年の2024年には、5月の関東インカレで自身初の48秒台となる48秒91をマーク。当時、学生トップの実力を誇り、同年のパリオリンピックにも出場することになる豊田兼(慶應大、現トヨタ自動車)、小川大輝(東洋大)不在となったなか初優勝を果たし、注目を集めた。

その存在感は、秋シーズンに入って、くっきりと印象づけられることになる。9月の日本インカレ準決勝で、日本歴代7位の48秒46をマーク。この種目の東京世界選手権参加標準記録(48秒46)の突破者第1号となったのだ。決勝は、準決勝で48秒78のU20日本新を樹立していた1年生の渕上翔太(早稲田大)に逆転を許し2位に終わったものの、翌週のヨギボーチャレンジカップを48秒98で制して日本グランプリシリーズ初優勝。シーズン最終戦となった国スポ(国民スポーツ大会)成年男子400mハードルも48秒97で優勝し、一躍、東京世界選手権代表の有力候補に名前を連ねることとなった。

名門・富士通で社会人アスリートとしてのキャリアをスタートさせた2025年は、400mハードル初戦となった静岡国際は50秒13で5位、セイコーゴールデングランプリも49秒38で6位(日本人3位)と、ややスローな滑りだしとなる。5月末には初の日本代表に選出された5月末のクミ・アジア選手権に出場して、前半からリードを奪うレースを展開。終盤でかわされ50秒02・4位でフィニッシュし、国際レースのスピードを体感した。3位以内でフィニッシュすれば即時内定する状況で臨むこととなった7月上旬の日本選手権も、序盤から飛ばすレースを披露。ホームストレートで小川、山内大夢(東邦銀行)にかわされたもののシーズンベストの48秒99をマークして、きっちりと3位を確保し、この種目で唯一の即時内定者となった。

文:児玉育美(日本陸連メディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ
【東京2025世界陸上】男子400mハードル スケジュール
>>全日程のタイムテーブルはこちら
◆予選:9月15日(月・祝)イブニングセッション19時35分~
◆準決:9月17日(水)
イブニングセッション 21時30分~
◆決勝:9月19日(金)
イブニングセッション 21時15分~
【東京2025世界陸上】9月13日~21日 国立競技場開催

◆期日:2025年9月13日(土)~21日(日)
◆会場:国立競技場(東京)
◆チケット情報:https://tokyo25-lp.pia.jp/
▼東京2025世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考要項
https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202403/27_103941.pdf
▼東京2025世界陸上 参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/20947/
▼東京2025世界陸上 各種目の代表選考を解説!
https://www.jaaf.or.jp/news/article/22414/
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