
【女子棒高跳】
小林美月(日本体育大・東 京)
優勝
4m31
4m31(学生新記録)は、今大会で目標にしていた記録だったが、実際に跳んでみると、なんかまだ実感がなくて、自分(のこと)ではないような気がしている。
4m25のときに、今まで使えなかったマックスポールに挑戦してみた。今までは空中(動作)がつくれなかったのだが、今回はすんなり空中まで身体を進めることができた。(4m)31のときは、助走も、踏み切りも、空中も、自分で「ハマったな」という感覚があって、踏み切ったときに「これ、跳べたな」という感覚があった。
今季は、3月17日に骨折して、日本学生個人選手権(4月)の1週間前にポールを持ち始める状態だった。骨折してから練習量が減り、体重や体脂肪まで落ちてしまい、力が発揮できずにいたが、そこからウエイトや補強を入れて、最近、腕の筋力がケガ前に戻ってきていた。
父(※コーチである小林史明さん:男子棒高跳前日本記録保持者、1998年大会優勝)からは、昨日、「明日は、4m30を跳ぶのだから、(4m)20を跳んでも喜ぶな」と言われていた。実際には(4m)20を跳んだときも、25(をクリアしたとき)も喜んでしまって(笑)、それでいつも跳べないというのが自分の悪いところだったのだが、今回はそこでもう一回気持ちを入れて、(4m)31を跳ぶことができた。そこは、気持ちの面で成長したところかなと思う。
4m31が跳べたので、これからは日本ではなく、世界でも戦えるように、さらにレベルアップしていきたい。この(4m)31は通過点と思っている。
2025/7/4 JAAFメディアチーム
#ナンバーワンの頂上決戦