
近年の気候変動に伴い、猛暑による競技者および関係者への健康影響がより深刻化しています。本連盟では、競技会の開催において、競技者・審判・関係者・観客の安全と健康を守ることを最優先とし「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(公益財団法人日本スポーツ協会)に基づいた安全な運営に取り組みます。
>>日本陸連 主催競技会における暑熱対策について(2025年度)(PDF)
7月4日(金)~6日(日)国立競技場で開催される「第109回日本陸上競技選手権」については、以下を判断の目安とし、暑熱対策に取り組みます。
<WBGTによる競技実施判断の目安>
WBGT 25度以上 | 熱中症予防の観点から、水分補給や暑熱対策の機会を適宜設ける。 |
WBGT 28度以上 | ・水分・塩分補給や休憩を十分にとる。 ・競技場内の全ての人に向けた注意喚起を行う。 ・暑熱環境下での長時間にわたる活動を避ける。 ・主催者によって設置する対策本部にて、危機管理および緊急時の対応方針に準じ、WBGT31度を超えた場合の対応(中止・中断・延期・競技時間の変更等)について協議を行う。 |
WBGT 31度以上 | ・日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針、WBGTが31度以上の場合は「運動は原則中止」に基づき、WBGTが31度以上となった場合には、原則として中止・中断または延期とする。 |
<競技実施の判断について>
事前に、猛暑・熱中症アラート等(荒天を含む)が予想される場合、大会前日の夕方以降に対策本部で状況を確認し、競技の実施・変更について検討のうえ、特設サイトやSNSで速やかにお知らせいたします。前日に判断が難しい場合は、当日、競技開始の約3時間前に改めて協議し、実施可否及び競技時間の変更等を決定いたします。
当日競技開始後に、WBGT31度以上となった場合、競技の中止・中断や競技時間の変更などをする場合があります。
<皆様へのお願い>
日本一を懸けて戦うアスリートたち、スタジアムで声援を送るファンの皆さま、その舞台を支える関係者、そのすべての皆さまの安全を守れるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。◆出場選手の皆さまへのお知らせ
・アイスステーション(氷の無料配布)を設置します ※数量制限あり
・フィールド種目の競技エリアの選手待機場所や、招集所、ミックスゾーン、ポストイベントコントロールルームに、冷風機等を設置します
・フィールド種目の競技エリアに、冷えた水分補給用の飲料を用意いたします
・室内走路(ウォーミングアップアップ場)の空調管理を実施します
◆観客の皆さまへのお知らせ
・国立競技場 入場口ミストや気流創出ファンを活用します
・飲料が購入できる売店、自動販売機等の情報をご案内いたします
・1F・2Fコンコース内に、観客用の休憩室(空調完備)を用意いたします
・暑熱対策スタッフが、競技場内を巡回します
体調がすぐれない場合は、スタッフにお声がけください
◆審判および大会関係者の皆さまへ
・班ごとに交代しながら活動し、十分な休息を確保し、身体冷却に努めてください
・フィールド種目は、競技エリアにクーラーボックスを設置いたします。
各自飲料等を持ち込み、水分補給を行ってください
(例:試技が1巡したところで、一度水分補給の時間を確保する)
・キャップ、サングラスなど、暑熱対策グッズの着用を推奨します
・審判やボランティア控室、プレスルームなどの関係者控室は、空調管理を行います
・ウォーターサーバーなど十分な飲料と、塩飴などの熱中症対策アイテムを用意します
<暑熱対策マップ>
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※会場内では、暑熱対策スタッフが巡回を行います。
体調のすぐれない方や、お困りの方は、水色のビブスを着用したスタッフへお声がけください。

【参考URL】
熱中症予防サイト(環境省):https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php熱中症を防ごう(日本スポーツ協会):https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html
陸上安全ナビ:https://www.jaaf.or.jp/safety-navi/
日本選手権 特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/jch/109/