Day7：8月7日（水）
パリオリンピック陸上競技は8月7日から終盤に入りました。7日目の8月7日には、午前7時30分から男女混合競歩リレー決勝がスタート。会場は、初日の20km競歩と同じくエッフェル塔前のトロカデロ広場をフィニッシュ点としてL字型に設定された1周1kmの折返しコースで実施されました。
この種目は、前回の東京大会まで行われてきた50kmに代わって新設された種目で、男女1名ずつのペアでチームをつくり、合計42.195kmの総距離を4区間に分け、男子（11.395km）・女子（10km）・男子（10km）・女子（10.8km）と交互にリレーしてタイムを競うものです。4月に行われた世界チーム競歩選手権で、各国が出場できる最大2枠を獲得している日本は、川野将虎（旭化成）・岡田久美子（富士通）ペアと、髙橋和生（ADワークスグループ）・柳井綾音（立命館大学）ペアの2チームが出場。川野・岡田ペアが堅実な歩きで8位入賞を果たしました。髙橋・柳井ペアも最後まで良く粘り、13位でフィニッシュしています。
各選手のコメントは、以下の通りです。
混合競歩リレー 決勝
日本（川野将虎・岡田久美子）
8位 2時間55分40秒・川野将虎（旭化成）
1区（11.395km）：区間2位43分00秒／3区（10km）：区間8位39分49秒
岡田（久美子）さんが最後、本当に粘ってくださって、8位という形で終えられたことはよかったと思うし、これまで支えてくださった所属と、練習拠点でもある母校と、本当に多くの方々に恩返しができたかなと思っている。
・岡田久美子（富士通）
2区（10km）：区間12位43分58秒／4区（10.8km）：区間12位48分20秒
メダルを目指して頑張ってきたが、自分の力不足で順位を落としてしまった。（川野）将虎くん含め、いろいろな関係者に申し訳ないという気持ちがある。しかし、最低限8位に入ったということで、私自身は（オリンピックでは）入賞もしたことのないような選手だったので、すごく言葉にするのは難しいのが、悔しい気持ちと「やりきった」という気持ちの両方があって複雑な思い。本当に「応援、ありがとうございました」と伝えたい。
日本（髙橋和生・柳井綾音）
13位 2時間58分08秒・髙橋和生（ADワークスグループ）
1区（11.395km）：区間11位44分04秒／3区（10km）：区間7位39分35秒
メダルや入賞を期待されていた部分が大きかったと思うが、1本目の僕のところ（1区）で入賞圏内から外れてしまった。悔しいということと、歯が立たなかったなということを、今、一番感じている。
・柳井綾音（立命館大学）
2区（10km）：区間16位44分40秒／4区（10.8km）：区間16位49分49秒
去年の（ブダペスト）世界選手権で悔しい思い（20km競歩30位）をしたので、この1年間はメダルを取るという気持ちでオリンピックに向けてやってきた。ここで結果を出して「もっと競歩のことを知ってくれる人が増えたらいいな」と思っていたが、自分の力不足が足を引っ張ってしまった。これから競歩界を引っ張っていくという気持ちでやっていきたいと思った。
文：児玉育美（JAAFメディアチーム）
写真：フォート・キシモト／アフロスポーツ
