Day4:8月4日(日)
パリオリンピック陸上競技は、8月4日に4日目を迎え、モーニングセッションでは男子110mハードル予選が行われました。全5組で組まれた予選で準決勝進出を確定できるのは、各組上位3着までと4着以降の上位3選手まで。残る6選手は、今大会から導入された敗者復活ラウンド(3組上位2着)で決まる仕組みです。日本からは、泉谷駿介(住友電工)、村竹ラシッド(JAL)、高山峻野(ゼンリン)の3選手が出場。村竹選手(1組1着)と泉谷選手(4組3着)は、ともに着順で8月7日に行われる準決勝に駒を進め、5組4着でフィニッシュした高山選手は、8月6日に行われる敗者復活ラウンドで準決勝進出に再挑戦することとなりました。なお、村竹選手と泉谷選手のタイムは、8月1日から記録有効期間開始となった2025年東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)を突破するものです。
各選手のコメントは、以下の通りです。
男子110mハードル 予選
泉谷駿介(住友電工)
予選4組3着 13秒27(+0.3)=東京世界選手権参加標準記録突破、準決勝進出タイムは(13秒)27で、まずまずだったかなと思う。1台目のハードルを(脚に)当ててしまって、もたついてしまったが、うまく立て直して冷静に行けたのがよかった。
<この競技場のトラックの印象は? の問いに> トラックは走りやすくていい感じである。
準決勝では、ここからまたみんな一段階上げてくる。そこに置いていかれないように、自分の力をしっかり発揮できるようにしたい。自分の走りをして、冷静に行けば、ちゃんと行けると思うので、この2日間で見つめ直して頑張りたい
村竹ラシッド(JAL)
予選1組1着 13秒22(+0.1)=東京世界選手権参加標準記録突破、準決勝進出想定通り。1着を狙って予選を走って、しっかり動きも確認できた。やりたいことはできたかなと思う。前日はかなり緊張していたが、当日起きて、アップもして、かなり緊張もふっきれて、いいメンタルの状態で競技ができた。
準決勝は、さらに動きが良くなると思うし、タイムも13秒22でベストとはまだまだ離れている。もっともっと状態を上げていけば、記録は出る。パフォーマンスをしっかり上げられるように、残り2~3日で調整したい。
高山峻野(ゼンリン)
予選5組4着 13秒46(+0.7)=敗者復活ラウンドへ1台目を失敗してしまってスピードに乗れなかったことは悔しいけれど、タイムには満足している。(その後、隣のレーンを走った)ホロウェイ選手(アメリカ)に引っ張ってもらって、リズムがちょっと(ホロウェイ選手に)寄ったので、それもあって前半行きすぎてしまい、後半に力が残っていなかった。敗者復活戦で、自分のリズムで走れるように修正したい。
敗者復活戦では、まずは予選で出した(13秒)46のタイムをしっかりと更新して、(準決勝に進める)組で2着に入れるよう頑張りたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ