2024.08.01(木)選手

【パリオリンピック 】男子20km競歩決勝コメント:池田7位、古賀8位、濱西18位で日本勢2人が入賞



Day1:8月1日(木)


パリオリンピックの陸上競技が、8月1日に開幕しました。
大会最初の種目として実施されたのは男子20km競歩決勝です。会場は、エッフェル塔前のトロカデロ広場を発着点とし、L字型に歩いていく1周1kmの折返しコース。直前に見舞われた悪天候の影響で、競技時間を30分遅らせて、午前8時に号砲が鳴りました。日本からは池田向希(旭化成)、濱西諒(サンベルクス)、古賀友太(大塚製薬)の3選手が出場。池田選手が1時間19分41秒で7位、古賀選手が1時間19分50秒で8位と、それぞれ入賞。濱西選手は1時間20分33秒・18位でフィニッシュしました。

各選手のコメントは、以下の通りです。


男子20km競歩 決勝

池田向希(旭化成)

7位 1時間19分41秒 =入賞



このパリ大会では、東京大会に続く2大会連続のメダルを一番の目標に、この3年間取り組んできた。そこが達成できずに悔しい気持ちもあるのだが、この3年間、スタートラインに立つまで、本当に多くの方々に支えていただき、応援していただき、また、今日も本当の多くの方々に温かい応援をいただいて、20kmを歩ききることができた。そういった方々に感謝の気持ちは常に持ちながら、今日も20kmを歩けた。そこは自信を持っていえることかなと思う。
(レースは)ある程度、後半勝負になるだろうということを予想していたので、前半は集団のなかで落ち着いてレースを進めた。そしてラスト5kmのスパート勝負になるだろうと読んでいたので準備はできていたのだが、上位に入った選手に比べると力不足だったのかなというのが、今回の結果に表れたと思う。
この3年間やってきたことは、決して無駄でなかったと思うし、この3年間、本当に成長して、スタートラインに立つことができた。そこは本当に胸を張っていいのかなと思うし、支えていただいた方々がいたから今日を迎えられて、歩ききれたというところは本当に感謝している。
(コンディションが変わるなかでのレースだったが)条件はみんな一緒。そこに関しては、別に何かを言うことでもないと思うが、多少アップダウンもあったり、石畳もあったりするコースだったが、多くの日本の方々、現地の方々の応援が力になった。そういったところが後押ししてくれたレースになったと思う。


濱西諒(サンベルクス)

18位 1時間20分33秒



出るからには最低限入賞という目標を掲げていた。そこを達成できなかった悔しさはもちろんあるのだが、4月のトルコの結果(世界チーム競歩選手権:マスカット)が52位という結果に終わっていたので、そこに比べたら、この4カ月くらいで改善できることはしっかりできていたのではないかと思う。(これから)夏以降、来年の世界陸上代表権獲得に向けて、収穫の大きなレースになったと思う。
(収穫となったのは)日本選手権(2月)では警告が2枚出ていたし、トルコのレースでは中盤以降、全く歯が立たなかった。そういうところを比べると、今回は15kmまでではあったがしっかり粘ることができたのは、一つ成長したところかなと思う。ただ、ラスト5kmが対応できていないので、そこは今後に向けての大きな課題。「新参者が戦うにはまだ早い」というのを、たたきつけられたように思う。
(スタートの時間が変更されたりもしたが)全部が全部、初めてのことだったので、それも一つの大きな経験。もし、来年以降に(スタートが)遅れることがあっても対応できるように、「勉強」ということで、持ち帰りたいなと思っている。


古賀友太(大塚製薬)

8位 1時間19分50秒 =入賞



最後は振り絞った。なんとか最低限、入賞というところを目標としていたので、気持ちだけを切らさないようにした。(力を)出しきれたと思う。
前半はスローになると想定していた。10kmくらいまではまとまって(集団で)行くかなと思っていたので、そのなかで、先頭集団にいながら、遅れない位置で、目立ちすぎないように位置取りすることを考えて歩いた。10kmもしくは15kmくらいから(ペースが)上がると想定していたので、そこからだんだん切り替えていったという感じである。
(入賞は)ちょっとまだ実感がないが、8位入賞できたことはよかったと思うし、沿道でもテレビの前でも多くの方が応援してくださっていることはわかっていたので、それを力にして、なんとか頑張ろうと思っていた。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト/アフロスポーツ

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