【男子3000m障害物】
青木涼真(Honda・東 京)8:24.21
優勝
8:24.21
この日本選手権を迎えるにあたって、なかなか調子が上がらず、いつもはけっこう自信を持って臨めるのだが、不安のほうが強かった。本当は参加標準記録(8分15秒00)を突破したかったのだが、そういう状態ではなかったので、まずは、自分がまだ取っていない日本選手権のタイトルだけを目指して走った。それを達成できたので、とりあえずホッとしている。
ただ、自分の持ち味はある程度出せたレースになったのかなと思った。あと、今回、2番に入った大学生の柴田くん(大地、中央大)とか、レース中盤まで引っ張ってくれた新家くん(裕太郎、愛三工業・3位)の好走があったからこその自分の最後のスプリントだったと思うので、「日本の3000m障害のレベルが上がったな」と実感できるレースになった。
<ワールドランキングのポイントでパリオリンピックに近づいたことへの感想を問われて>
自分のなかでは、(今回)あまり状態が上がらなかった時点ですでに「(狙う)本番はパリだ」と切り替えている。今回のこの優勝というのをしっかりと自分のなかに消化して、本番に臨んでいきたいなと思う。昨年のブダペスト世界選手権では決勝に進出することができたが、決勝では不甲斐ない走りに終わってしまった。この1年、そこの穴を埋めるために必死にやってきて、力はついているという自覚もある。ここからの約1カ月、集中してパリに向かっていけたらと思う。
2024/6/27 JAAFメディアチーム
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#運命をかけた決戦