2024.03.04(月)選手

【JMCシリーズ 東京マラソン】日本人1位 西山雄介/新谷仁美コメント:悔しさを胸に42.195mのレースを振り返る

写真:フォート・キシモト
2024年3月3日(日)「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」 GS「東京マラソン2024」がMGCファイナルチャレンジ/男子最終戦として開催されました。
惜しくもMGCファイナル設定記録に届きませんでしたが2時間6分31秒の自己新記録で、日本人1位でフィニッシュした西山雄介選手(トヨタ自動車)、2時間21分50秒で女子日本人1位でフィニッシュした新谷仁美選手(積水化学)のコメントをお届けします。

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西山雄介(トヨタ自動車)コメント

2時間6分31秒 日本人1位(9位)


 
オリンピックに行きたかった、というひと言に尽きます。

4回目のフルマラソンですが、これまで1回目より2回目、2回目よりも3回目と常にアップデートして、反省と修正、それに身体がどう反応するかを考えながら練習をしてきました。今回はそうやってアップデートしてきたなかで、一番良い状態でスタートラインに立てました。(2時間)5分50秒を切るための練習をしてきましたし、その自信もありました。しかし結果的に足りなかったので、悔しい、のひと言です。

(35km過ぎからのペースダウンは)まだレースが終わったばかりで、ハッキリと要因は整理できていません。長い時間をかけて反省と修正をしていくのが自分のスタイルなので。ただ、2時間5分50秒に満たなかった練習だった、ということは確かだと思います。取り組みが、まだまだダメだった証拠なのだと思います。
(前半のペースについては)やはり遅く感じました。ハーフなら最低でも62分20秒、速くて62分ちょうどのペースで行って欲しかったというのは、率直な気持ちではあります。ただ遅くなったら仕方ないと割り切って、ペースメーカーが外れてから自分で積極的なレースをしなければいけないと感じていたので、後半は積極的なレースをすることを心がけていました。予想外ではありましたが、そこで焦って自分の走りを見失っては元も子もないので、冷静に自分の走りをすることを心がけました。

(パリ五輪代表の)残り1枠という重圧はあまり感じていませんでした。その1枠は自分のものだと思って練習してきました。パリオリンピックを最大の目標にして、すべてをここに懸ける思いでやってきましたので、出場が叶わなくなり、今は、今後どうするのか、まったく考えていません。もう少しゆっくりして、考えていきたいです。



新谷仁美(積水化学)コメント

2時間21分50秒 日本人1位




単純に結果が出なかった。それ以上もそれ以下もありません。

(レース終盤は)自分でもペースが落ちている感覚はあって、25~26km付近からきつくなっていました。後半の自分がどんな走りをするのかが頭の中をよぎって、それでも冷静に対応しなければいけないと分かっていましたが、その通りのゴールタイムで走ってしまったという感覚でした。ただただ、力不足だったと思います。

ハーフくらいまではリズム良く走りたかったというのがあり、そこまではペースメーカーを信用してストレスなく走ろうと思っていました。そこから自分の感覚とリズムで走ろうと思っていました。本来なら(1km)3分16~17秒くらいで走る予定でしたが、5km通過が16分35秒前後(16分37秒)だったようで、楽だと感じていましたが、設定ペースよりも遅いということに気づいていませんでした。ハーフの手前くらいで横田(真人)コーチから「遅い」という声が聞こえて、初めてそこでヤバいと思いました。そこからは変なリズムにはまってしまいました。20kmを通過して一気にペースが上がったのが分かりましたが、私も焦ってしまいました。その(20~25kmの)5kmで使い果たしてしまったのかな、と思います。でも、それは私自身が(設定タイムよりペースが遅いと)気づけば良かったことですし、私がストレスなく走り切りたいと思ったことを優先したためなので、自分の反省点だと思います。

(日本記録へのこだわりについて)私のことをサポートして下さっている方々に恩返しできることは限られていると思っています。もちろん「ありがとう」という感謝の気持ちは持っていますが、言葉だけじゃなく、目に見えるものとして私が返せるものがあるとしたら、可能性があるかどうかは分からないですが、日本記録というタイトル。それだったら残るものですし、「ありがとう」の言葉が伝わりやすいのではないかなと。(そういう意図で)私はこだわりを持ち続けているので、今後も可能性があるなら、(日本記録へのこだわりを)持ち続けたいと思います。

沿道からの応援も、一番多いんじゃないかというくらい多かったと思います。私自身が後半、日本記録はダメだろうな、と思っているなか、「新谷仁美がんばれ」という声が力になりましたし、それが最後まで聞こえてきて嬉しかったです。そして逆に、ここまで多くの方が応援して下さっているのに、パフォーマンスとして何も残せなかったことが残念に思いましたし、申し訳なく思いました。



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