2023.08.27(日)選手
【ブダペスト世界陸上】7日目イブニングセッションコメント:女子やり投・北口が大逆転の66m73で女子フィールド種目初の金メダル獲得!男子4×100mR・シーズンベストの37秒71で決勝進出!
Day7:8月25日(金)イブニングセッション
ブダペスト2023世界選手権大会第7日の8月25日、イブニングセッションでは、男子十種競技1日目の後半2種目のほか、決勝で4種目、予選で2種目、1種目で準決勝が行われるタイムテーブル。日本勢は、男子十種競技、男子4×100mリレー予選、女子やり投決勝に出場しました。歴史的な快挙を成し遂げたのは、すでにコメントをご報告した女子やり投の北口榛花選手(JAL、ダイヤモンドアスリート修了生)。北口選手は、1回目を61m78で滑りだすと、2回目に61m99、3回目には63m00と、徐々に記録を伸ばして3番手でトップエイトに進出。最終投てきで逆転を受け、“メダル圏外”の4位に後退したなかで迎えた6回目の試技で、セカンドベストの66m73をマークして、悲願の初優勝を果たしたのです。
男子4×100mリレー予選では、坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大学、ダイヤモンドアスリート)、小池祐貴(住友電工)、サニブラウンアブデルハキーム(東レ)のオーダーで予選1組に臨み、37秒71・3着でフィニッシュ。全体では4番目のタイムで決勝進出を決めました。また、男子十種競技に出場した丸山優真選手(住友電工)は、第1日の5種目を終えて3936点を挙げ、総合17位で前半を折り返しています。
<8月25日:イブニングセッション競技後コメント>
◎北口榛花(JAL)※ダイヤモンドアスリート修了生
女子やり投 決勝1位 66m73 =パリオリンピック代表内定
※優勝コメントは、別途掲載済み。 https://www.jaaf.or.jp/wch/budapest2023/news/article/18819/
◎日本(坂井隆一郎、栁田大輝、小池祐貴、サニブラウンアブデルハキーム)
男子4×100mリレー 予選1組3着 37秒71 =シーズンベスト、決勝進出
・1走: 坂井隆一郎(大阪ガス)
少しスタートでつまずいてしまい、勢いに乗ることはできなかったのだが、それでも落ち着いて走ることができた。栁田くんにしっかりバトンを渡すことができて、ほかのメンバーもしっかりバトンを渡してくれたので、タイムと順位につながったのではないかと思う。最初は緊張したが、会場に入ると大勢の観客の方とか、日本のスタッフの方々が見えた。どちらかというと楽しい気持ちのほうが大きかった。
・2走: 栁田大輝(東洋大学) ※ダイヤモンドアスリート
バトンは置いておいて、最低限の自分の仕事はできたと思う。バトン(パスワーク)は、もらうのも渡すのも、もうちょっと改善できるのかなと思う。決勝は、そこがポイントになってくるかなと思う。(実戦はロンドンダイヤモンドリーグで)一回経験しているし、最低限のことはできたと思う。
・3走: 小池祐貴(住友電工)
2~3(走)のバトンワークと自分の走りは、セイフティーな感じだった。足長も含めてちゃんとコーチ陣と相談してやれば、走速度はもっと上がる。自分のところだけでも、(決勝は)そこそこタイムは上げられるんじゃないかと思う。予選はそんなに足長的にもバチバチギリギリで行くという感じではなかった。攻めたというよりは、「しっかり予選を通ろうか」という考えだったと思うので。
4走へのパスは、内側の(レーンの)人が飛び出ていて、ぐっとよけて渡す感じになった。それで声をかけるタイミングが間延びしてしまった。それもしょうがないことなので、決勝は、そうしたことも想定しながら、おそらく4(レーン)か9(レーン)になると思うが、どちらになっても大丈夫なように準備できればと思う。
・4走: サニブラウンアブデルハキーム(東レ)
(自身の走りは)まあまあまあまあ。疲れているわりには悪くなかったんじゃないかなと思う。100m決勝のレースから今日でほぼ1週間。(疲れは)抜けているぶんは抜けているが、まだ若干反動があるかなという感じ。まあでも、しっかりアップでバーンと行って、バトン練習も1回やってから(スタジアムに)入ったので、そこに関しては悪くなかったのかなと思う。走りの感触は、(バトンを)もっと前でもらえるかなと思っていたので(笑)、予選は流せるのかなと思っていたので(笑)、けっこう思いきり走ったと思う。
(リレーの出走については)100mが終わって、脚が痛くなかったので出られると思った。去年(オレゴン大会)は悔しかったので、今年は勝ちたいなという感じで臨んだ。ラストは1・2着を抜こうと思えば抜けたが、着順をとればいいかなと思った。そこは明日、しっかり合わせていければ大丈夫だと思う。リレーの雰囲気は久しぶり。個人種目とはまた違った感覚がある。(明日の本番に向けては)自分たちには(優勝の)チャンスがある。しっかり明日は集中して、しっかりつないでいければ勝てると思う。しっかり調整していきたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
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