日本グランプリシリーズグレード1「第57回織田幹雄記念国際陸上競技大会」が4月29日、WA(ワールドアスレティックス)コンチネンタルツアーブロンズ大会を兼ねて、広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)において開催されました。
悪天候に苦しんだ昨年と同じく、今年も残念ながら前日までの晴天が一転し、朝から天候が崩れ、徐々に雨足が強まる気象状況に。グランプリ種目としては男女各8の計16種目が実施され、悪条件のなか各種目で熱戦が繰り広げられました。
北口、64m50のビッグスロー!今季世界最高で、世界選手権代表に内定
女子やり投では、昨年、オレゴン世界選手権銅メダル、ダイヤモンドリーグファイナル3位など、名実ともに世界的なスローワーの仲間入りを果たした北口榛花選手(JAL)が、圧巻のパフォーマンスで2023年シーズンをスタートさせました。
2週間前にトレーニング拠点としているチェコから帰国した北口選手は、この大会が今季初戦。比較的風が弱く、気温も17℃まで上がったなかではあったものの、朝からの雨が本降りとなっていくなか、競技は12時30分にスタート。助走路が滑りやすくなるだけでなく、グリップ(やりを持つ部分)が濡れてしまうという、この種目にとって非常に条件の悪いなかでの試技となりました。
「何も考えずに投げた」という1回目で59m01をマークした北口選手は、スタンドで見守ったトレーナーを介して、チェコにいるディヴィッド・シェケラックコーチから届く遠隔指示を確認し、そこから1回ごとに動きを修正していきました。2回目をファウルしたのちに、3回目でブダペスト世界選手権参加標準記録(63m80)に迫る63m45を投げて、ここで首位に浮上。当初は「初戦なので60mを越えれば…」と考えていた北口選手でしたが、この記録が出たことで「せっかくなら、ここで(内定を)決めておきたいという気持ちになった」と言います。そして、60m37だった4回目を経て、ピットに立った5回目。「(コーチから)“マックスのスピードで行ってください”と言われたので、できるだけ速く走って投げた」と振り返った一投は、春の雨のなか大きな弧を描き、参加標準記録を示す黄色のラインと、自身の日本記録(66m00、2019年)を示す赤色のラインとの中間付近に刺さり、場内に大きなどよめきと拍手を呼び起こしました。記録は、自己4番目で、パフォーマンス日本歴代4位でもある64m50。この結果、オレゴン世界選手権メダル獲得者の北口選手は、即時内定の条件を満たし、トラック&フィールド種目でのブダペスト世界選手権日本代表内定第1号となりました。
この記録は、今季世界最高記録。帰国直後のタイミングでは「今年はスロースタート。セイコーゴールデングランプリあたりで記録を狙えれば…」と話していた北口選手ですが、初戦から「ワールドリーダー」として各国のライバルを迎え撃つ位置で、プレオリンピックイヤーをスタートさせることになりました。「自分でもびっくり」と振り返りつつも、まだまだ改善していけるところは多かった様子で、「完璧という感じではない」と述べ、「身体が動くようになれば、もっと飛ぶ」と、頼もしいコメントも。代表内定後も、日本選手権を含めて、国内で予定していた競技会には、計画通り参戦していくとのこと。5月6日に行われる「第10回木南道孝記念陸上競技大会」5月21日の「セイコーゴールデングランプリ陸上2023横浜」そして6月の「第107回日本陸上競技選手権大会」と、さらなる快進撃が大いに期待できそうです(北口選手のコメントは、別記ご参照ください)。
女子やり投では、2位となった斉藤真理菜選手(スズキ)の復調も目を引きました。1回目でトップ記録となる59m96をマークすると、4回目にセカンドベストとなる62m07まで記録を伸ばす好投を披露。2017年のユニバーシアード(現:ワールドユニバーシティゲームズ)で銀メダルを獲得した際にマークした自己記録62m37に30cmまで迫りました。斉藤選手は、国士舘大4年時の2017年に60mスローワーの仲間入りを果たすと、同年のロンドン世界選手権にも出場。翌2018年には日本選手権も制している選手。しかし、社会人になってからは腰を中心に故障が続き、実力を発揮できない期間が長く続いていました。今季は自信を持ってシーズンを迎えることができた様子。6年ぶりとなる自己記録の更新だけでなく、3大会ぶりとなる世界選手権出場にも照準を定めています。
女子に続いて行われた男子やり投は、昨年のオレゴン世界選手権代表のディーン元気選手(ミズノ)と小椋健司選手(エイジェックスポーツマネジメント)に加えて、今季、すでに82m21(4月1日)をマークしている新井涼平選手(スズキ)がそろい踏み。1回目に77m45を投げてトップに立った小椋選手を、3回目に77m94をマークしたディーン選手が逆転して優勝し、新井選手が4回目に77m11へと記録を伸ばして3位に浮上する結果となりました。ディーン選手は、このあとドーハ(カタール)へ飛び、5月5日に同地で開催されるダイヤモンドリーグに出場します。
躍進著しい男女スプリントハードルは富士通コンビの石川&田中がV
近年、著しい躍進ぶりを見せているのが男女スプリントハードル。どちらも複数の選手によって日本記録や歴代上位記録が次々と塗り替えられています。水準が大きく引き上げられて突破が一段と難しくなっているブダペスト世界選手権の参加標準記録も、男子110mハードルではすでに3名が、女子100mハードルでも1名が突破済み。例年好記録が誕生しているこの大会でも、記録・勝負ともに、ファンの注目を集めました。女子100mハードルは、昨年、 12秒73まで日本記録を更新し、12秒78の世界選手権参加標準記録もクリアした福部真子選手(日本建設工業)、その福部選手とともにオレゴン世界選手権で準決勝まで駒を進めている青木益未選手(七十七銀行、12秒86=前日本記録、2022年)に加えて、2019年に日本人初の12秒台ハードラーとなり女子ハードルの時計の針を動かした寺田明日香選手(ジャパンクリエイト、12秒87=元日本記録、2021年)がエントリーする豪華な顔ぶれに。福部選手は12秒95(+0.6)、青木選手は13秒14(+1.2)、寺田選手は13秒04(+0.8)と、予選は、3者ともに各組1着で通過。昨年5月のゴールデングランプリ以来のハードルレースとなった寺田選手は、気象状況等も考慮して、ここで競技を終えました。
「決勝は世界選手権セミファイナリストコンビの戦いか」と思われたなか、中盤でわずかに奪ったリードを守り、そのまま逃げきったのは、予選で13秒07の自己新記録をマークしていた田中佑美選手(富士通)でした。田中選手は、予選で出した自己記録をさらに大きく更新する12秒97でフィニッシュ。12秒98・13秒02で続いた青木・福部の両選手に競り勝つ好内容で、日本人4人目の12秒台突入を果たしました。
田中選手といえば、インターハイ2連覇を達成したほか、高校時代から世界ユース選手権やU20世界選手権にも出場している実力者。立命館大では4年時に日本インカレを制しています。富士通入社を機に、さらに高いレベルへの飛躍を目指して、2021年から拠点を関東へ移し、男子110mハードル元日本記録保持者の谷川聡コーチ(筑波大)に師事。昨年の日本選手権(予選)で13秒12をマークして、大学3年時に出した自己記録(13秒18)を更新するなど、着実な足どりを見せてきました。今年は、WAワールドランキングのポイント獲得も意識して、1月からヨーロッパで室内レースを転戦したのちに、2月23日にオーストラリアで屋外初戦(13秒24)に臨み、3月には13秒19をマーク。良い状態で国内初戦となるこの大会を迎えていました。
初めて12秒台で走った感触を、「ハードルが次々と迫ってくる感じがした。いつもはスピードが出ると怖くなって足踏みをしてしまうのだが、青木さんと接戦だったので、ハードルにぶつかって転ぶならそれでもいいやという感じで走った」と笑いながら振り返った田中選手。もともと反り腰で身体が開いてしまいがちになる影響で、レース序盤で出遅れることが課題でしたが、社会人になってからは骨盤の位置を意識することで動きをコントロールし、1歩目からしっかりと踏み出していけるようにする改良に取り組んできました。「この2年間にやってきたことが、やっと少しずつ実を結んできた」という感触をつかんでいるなか、先行されても焦らず自分のレースに集中できたことが、決勝できっちり調子を上げてきて、レースを先行した青木選手を0.01秒差で抑える結果につながりました。
しかし、レース直後こそ、笑顔で他選手からの祝福を受けた田中選手ですが、ミックスゾーンでは、「タイムが縮まれば縮まるほど、自分よりもっと速く走っている人はすごいな、と、逆に距離を感じている。青木さんや福部さんは、まだまだ私より速いタイムを持っていて、これよりも速い世界を経験しているのだなと思うと、“追いつけるように頑張らなくちゃな”と思う」と冷静に分析。ブダペスト世界選手権に向けては、「ここまで海外転戦でポイントを稼いできたが、加えて日本選手権で3位以内となることが必要になってくる。(この好調が)春先で終わらないよう、日本選手権に、もうひと山持って行けるようにしたい」と、しっかり先を見据えていました。
男子110mハードルは、女子の田中選手と同じ富士通の所属で、筑波大時代から谷川コーチの指導を受けている石川周平選手(富士通)が13秒43(+0.3)で優勝。予選を全体のトップタイムとなる13秒54(+1.4)で通過すると、決勝でも安定したレース運びを見せ、前日本記録保持者の高山峻野選手(ゼンリン)に0.04秒の差をつけました。レース後は、「タイムを出すつもりでいたが、予選から難しいコンディションのなかでのレースとなったので、“しっかり自分の走りをして勝つ”ことを意識した。予選・決勝ともに、自分の確認したい技術やリズムの感じを再現して走ることができたので、収穫の多い大会になったと思う」と振り返った石川選手。ブダペスト世界選手権に向けては、昨年、ともにオレゴン世界選手権に出場した日本記録保持者(13秒06)の泉谷駿介選手(住友電工)と村竹ラシッド選手(順天堂大)に加えて、代表入りを逃したものの日本歴代2位の13秒10をマークして2022年日本リスト1位を占めた高山選手の3名がすでに参加標準記録を突破していることから、「かなり激戦になると思っている。もちろん自分も突破したうえで世界選手権に向けていきたいと考えているが、それに囚われてしまうのではなく、自分の走りをしっかりしながら、確実に自己ベスト(13秒37、2021年)を更新し、納得できる形でタイムを伸ばしていきたい」と話しました。
「スタートはいい反応をしたのだが、1台目で(ハードルを)引っかけてバランスを崩し、そこから立て直すことができなかった」と言う高山選手は、「まだ全然上げていない段階。そのなかで13秒4台が出たのでよかったかなと思う」とレースを反省。今季は、6月の日本選手権に最初のピークを合わせる計画で、「若い世代に負けないように頑張りたい」と話しました。なお、今年3月にオーストラリアで日本歴代4位の13秒25をマークして標準記録突破者となっていた村竹選手は、予選で左脚を痛めるアクシデント。まずは、日本選手権までに回復させることが最優先となりそうです。
桐生と山縣、男子100mに待望の戦線復帰!レースは栁田が混戦を制す
男子100mは、ともに休養に入っていた桐生祥秀選手(日本生命、元日本記録保持者9秒98、2017年)と山縣亮太選手(セイコー、日本記録保持者9秒95、2021年)が久しぶりにエントリー。予選1組から2人が5・6レーンに入る番組編成となったことで、観客からは大きな注目と温かな声援が寄せられました。予選のレースでは、3月末からオーストラリアと日本で実戦に臨んでいる桐生選手が、シーズンベストの10秒29(+0.5)をマークして1着で通過したものの、この織田記念が2021年9月の全日本実業団以来の復帰第一戦となった山縣選手は、10秒48・5着でのフィニッシュとなり、決勝に駒を進めることは叶いませんでした。「スタートで少し出遅れ、前にいた桐生選手を無理に追いかける形になり、50~60mでもう動きがバラバラになってしまった。試合でなければわからない点を感じることができた」と振り返った山縣選手の次戦は、木南記念で200mに出場する予定。2024年パリオリンピックに向けては、200mのレースに取り組んでいくなかで、目指している走りを確実に体得する方針にシフトしていくことになりそうです。
一方、午後に行われた決勝は、上位が横一線で激しく競り合う戦いとなりました。5レーンに入った桐生選手は、終盤でかわされて5位でのフィニッシュに。タイム・風速ともに、予選とぴたり同じ10秒29(+0.5)という結果に、レース後は少し悔しさもにじませつつも、「シーズンベストの(10秒)29を揃えることができたのでよかった」と評価しました。今季は、これからもレースを重ねるなかで走りを磨いていくプラン。「夏以降に(パリオリンピック参加標準記録の)10秒00、そして自己ベストが出せれば…」と、その目線は2024年パリオリンピックへと向けられています。
上位6選手が0.06秒の間でフィニッシュラインに雪崩れ込む形となった決勝レースを制したのは、ダイヤモンドアスリートの栁田大輝選手(東洋大)でした。「全体にぱっとしないレースになってしまった」という予選は10秒32の通過。決勝は8レーンでのレースとなりました。しかし、「スタートからしっかり出て、うまく中盤以降につなげられれば、自分の持ち味を生かして、中盤から後半で逃げきれると思って走った」という言葉の通り、終盤で上位に浮上してくると、予選で全体のトップタイムとなる10秒21をマークしていた2017年ユニバーシアード金メダリストの楊俊瀚選手(チャイニーズ台北、100m10秒11・200m20秒23同国記録保持者)と競り合いながら同タイムの10秒25でフィニッシュ。0.002秒の着差で勝ちきっての嬉しいグランプリ初勝利となりました。今季の目標は、個人種目での世界選手権出場。「今日も100点のレースではないので、ここで出た課題を修正し、(参加標準記録の)10秒00が切れるように、日本選手権に向けて力をつけていきたい」と瞳を輝かせました。
女子三段跳は森本が連覇、男子5000mはダイヤモンドアスリートの佐藤がV
女子三段跳では、昨年の田島記念で、13m84(日本歴代2位)の自己記録をマーク。室内シーズンに入ってからも好調を維持し、2月のアジア室内では自身の室内日本記録を13m66まで引き上げて銀メダルを獲得した森本麻里子選手(内田建設AC)が、悪天候のなか2回目(+1.0)、3回目(+1.2)の跳躍で13m68をマークして連覇を達成。試合後、「助走の乗りがすごく良くて、自分の思っていた走りができた」と振り返っただけに、後半5・6回目の試技がファウルに終わってしまった点は惜しまれましたが、全般にスケールアップを感じさせた跳躍からも、「今年は14m台を5試合で揃えるつもりで臨んでいる」と言うに足る充実ぶりが伝わってきました。1999年以降、更新が止まっている日本記録(14m04、花岡麻帆)が書き換えられる日は、そう遠くはなさそうです。また、この種目では、2位となった髙島真織子選手(九電工)も4月15日に出したばかりの自己記録13m56を、13m64まで更新。昨年、13m81の学生記録を樹立し、今大会は13m40で3位の船田茜理選手(武庫川女子大)も含めて、今季もこの3選手によるバトルが、記録の水準を上げていきそうです。
このほか、最終種目として行われた男子5000mでは、ダイヤモンドアスリートの佐藤圭汰選手(駒澤大)が「コンディションが悪かったので、記録より勝負に徹した」という言葉の通り、ペースメーカーがつくる流れに乗って序盤から先頭集団でレースを進め、4000mからペースアップ。自身が課題と捉えているラストでスパートを見せ、一騎打ちとなっていたダニエル・ディリツ選手(NTT西日本)を置き去りにして13分27秒04で先着。貴重なグランプリ初優勝を果たしました。
女子走高跳では、今季すでに1m85の自己新記録をマークしている高橋渚選手(メイスンワークTC)が、「私は、あまり雨が気にならないので」と降りしきる雨をものともせず、1m80までの試技をすべて1回でクリア。1m82の成功はならなかったものの、1m90の自己記録を持つ海外勢を抑えて優勝し、室内から続く好調の維持を印象づけました。
男子1500mは、荒井七海選手(Honda)が、グエム・アブラハム選手(阿見AC)とのラスト勝負を0.05秒差でかわし、3分40秒24で優勝。女子1500mは、今季からユニクロの所属となった後藤夢選手が4分18秒06で制しました。また、悪天候の影響を思いきり受ける形となってしまった男子棒高跳は、出場16選手中7選手が記録なしで終わることに。昨年のU20世界選手権で7位入賞を果たしている原口篤志選手(東大阪大)が、最初の高さとなった5m00と、次の高さの5m20を、ともに1回で成功させたことで年配ボウルターたちを抑え、グランプリ初優勝を遂げています。
【世界選手権日本代表内定者コメント】
女子やり投 北口榛花(JAL)
優勝 64m50 =ブダペスト世界選手権日本代表内定
今季初戦なので、60mを越えればいいなと思って臨んでいた。こんなに飛ぶ予定ではなかったので、自分でもびっくりしている。(チェコから)2週間前に帰国したが、実は、最初の1週間は、身体が全然動かなくて、ようやく動き始めたかなという状態。「もうちょっときれいに身体が動くようになるかな」という感じがある。
1回目から59m(01)を投げることができて、すごくホッとしたし、そこからいろいろと調整しながら投げることができた。 (チェコから遠隔指導に当たったディヴィッド・シェケラック)コーチの言う通りに投げられてよかったと思う。
(3回目の試技で)63(m45)が出たときに、「せっかくなら、ここで(参加標準記録を突破して内定を)決めたいな」と思った。(優勝記録となった5回目の試技は)コーチから、「マックスのスピードで行ってください」と指示があったので、できるだけ速く走って投げることを意識した。(この試技の)動画を見たコーチからは、チェコ語で「非現実的」とか「アンビリーバブル」といった意味合いの言葉が返ってきた。この冬、やりを引いたあとに脚を速く動かすことをずっとやってきていたので、それができていると言いたかったのか、「もっとやれ」ということなのかを汲み取ることはできなかったけれど(笑)、自分の感覚としては、まだ身体が十分に動いていないことで、本当はもうちょっと前に出て投げたいところが全体的に止まり気味で、その場で投げている感じがしている。
帰国直後のタイミングで「今季はスロースタートで行く」と話したが、去年の初戦を大きく上回る記録でのシーズンインとなった。 ただ、(この記録でも)まだあっちこっち 直すところは多く、完璧という感じはしていない。7割の仕上がりでこれだけ飛んでくれればありがたいという感じ。
世界選手権の代表に内定しても、今後も国内の試合には出続けるし、日本選手権もしっかり戦うつもりなので予定に変更はないが、これからオリンピックの選考が始まる8月までは、標準記録のことを考えずに、自分のやりたいことに集中して投げられるので、気持ちがちょっと楽になったような気がしている。
今日は(気象)コンディションが良くなかったためにまだ十分ではなかったが、この冬のトレーニングによって「一度、100m(のレース)に出てみたい」 と思えるくらい走りが良くなってきていて、助走スピードは確実に上がっている。 今後、助走スピードを高める練習を積み、それに合わせた投げができれば、やりはもっと飛ぶ。本当は、もっと投げたいので、これから少しずつ身体を整えて、ゴールデングランプリではもっといい記録で投げられるようにしたい。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
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