2023.04.20(木)大会

【長野マラソン展望】~JMCシリーズⅢ(第3期)がいよいよ開幕! パリ五輪、そして東京世界選手権へと繋がる新たなストーリーが始まる~



ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズⅢ 第3期(23年4月~24年3月)が、23日の「長野マラソン」を皮切りにいよいよスタートする。

同シリーズは、選手強化や日本のマラソン全体の活性化につなげる新たな仕組みとして21年に創設されたもので、シリーズⅠでは男子が鈴木健吾(富士通)、女子は一山麻緒(資生堂)がチャンピオンとなった。
また今年3月までの期間で行われたシリーズⅡでは、男子が其田健也(JR東日本)、女子は松田瑞生(ダイハツ)がチャンピオンとなって、今夏のブダペスト世界選手権の代表内定を決めた。
同シリーズは2年間という期間で、安定的に高いレベルのパフォーマンスを残した選手が、日本代表内定を勝ち取れることも狙いの一つとなっており、シリーズⅡを制した其田、松田が第106回日本選手権者となり、ブダペストの切符を手にすることとなった。

>>【JMCシリーズⅡ】レポート&男女上位3選手コメント
https://www.jaaf.or.jp/jmc-series/news/article/17690/


今月から始まるシリーズⅢでは、長野マラソンのほか、前期に続いて北海道マラソンも加盟。男女とも7レースによってシリーズチャンピオンを決定することとなる。

その開幕戦となる長野マラソンは、シリーズ初加盟の大会で、「グレード3(G3)」に指定された。また、この大会はパリ五輪選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の対象期間(~23年5月31日)内のレースとなっており、ワイルドカードにより複数の選手にパリ五輪へのチャンスが残されているため、好記録を目指した白熱したレースが展開されるだろう。

JMCシリーズⅢでは「グレードS(GS)」から「グレード1(G1)」「グレード2(G2)」「グレード3(G3)」と大会がランク付けされており、もっともグレードの高いGSレースとして、男子は「福岡国際マラソン2023」「大阪マラソン2024」「東京マラソン2024」が、女子は「第43回大阪国際女子マラソン」「名古屋ウィメンズマラソン2024」が指定された。

シリーズ内の順位は、記録と順位をポイント化した「パフォーマンスポイント」により決定するが、GSレースの男子は、日本人1位の順位ポイントが210ポイントと高ポイントになっており、シリーズⅢでは加盟大会ごとに順位の入れ替えが激しくなることも予想される。最後までJMCシリーズⅢ総合成績から目が離せない。

また、JMCシリーズⅢはパリ五輪だけでなく、25年に東京で開催される世界選手権にもつながるシリーズ。
GSレースに指定された男女5大会は、パリ五輪マラソン日本代表選考レースにもなっており、長野から始まるシリーズⅢも前期に続き、盛り上がりを見せてくれるだろう。


◆パリ五輪日本代表選考レース・MGCファイナリストへの道を拓くか

男子招待選手には、ケニア出身で福岡第一高校(福岡)からスズキに所属し、22年「福岡国際マラソン2023」で自己ベストの2時間7分28秒を出したギザエ・マイケルを筆頭に、今年の「大阪マラソン」で自己ベストの2時間8分11秒をマークした西研人(大阪ガス)、22年「東京マラソン」で2時間8分25秒の自己新を出した堀尾謙介(九電工)ら2時間8分台のランナーが顔をそろえた。

この招待選手を中心に、今秋開催されるMGC出場権を懸けて、対象レース2本平均で2時間10分以内というワイルドカード条件をクリアしそうな選手を紹介する。

1人目は、自己ベスト2時間8分11秒の西研人。今大会2時間11分49秒以内でワイルドカードの条件クリアとなる。西は筑波大時代に同校26年ぶりの箱根駅伝出場を果たし、大阪ガスに所属後の22年「北海道マラソン」で2時間14分55秒、約半年後の「大阪マラソン」で2時間8分台と急成長を遂げる24歳のランナー。10000mでも昨年秋に28分19秒72と自己新を出した。2時間11分49秒以内でゴールし、MGCファイナリストに滑り込むことができるか。

2時間11分35秒以内でMGCファイナリストが決まるのは、九電工の堀尾謙介。自己ベストは2時間8分25秒で、今年3月の「東京マラソン」は2時間13分59秒だった。中央大時代は箱根駅伝で3年連続2区を担当。4年時は区間5位だった。昨年夏にトヨタ自動車から九電工へ移籍している。

また2時間11分22秒以内で条件突破となるのは、東洋大時代の箱根駅伝優勝メンバーでもある山本憲二(マツダ)だ。マラソンでは直近4年間サブテンを維持するパフォーマンス。自己ベストは22年「大阪・びわ湖毎日マラソン」で出した2時間8分38秒となっている。
ほかに細森大輔(YKK)も2時間9分38秒以内で条件クリアとなる。細森は2時間8分28秒が自己ベストだ。

さらに招待選手以外でも、國行麗生(大塚製薬)が2時間10分39秒以内、兼実省伍(中国電力)が2時間9分58秒以内でワイルドカードの条件クリアとなり、長野マラソンでも複数名のMGCファイナリストが誕生しそうな状況だ。


長野マラソンは、長野市の長野運動公園をスタートし、市内中心部から善光寺大門、千曲川沿いを走り、長野オリンピックスタジアムをフィニッシュ地点とするコース。コースの最高地点が標高383m、最低地点が340mと高低差が少なく、好記録も期待できそうだ。

いよいよ始まるJMCシリーズⅢ第3期の開幕戦、長野マラソンは23日8時20分にスタートする。


【アーカイブ】JMCシリーズⅡアワード!シリーズチャンピオンの其田&松田ほか、TOP8全選手が登壇

▼ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 特設サイト
https://www.jaaf.or.jp/jmc-series/

▼第25回長野マラソン大会ページ(エントリーリスト他)
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1752/

▼マラソングランドチャンピオンシップ 特設サイト
https://www.mgc42195.jp/

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