2023.02.08(水)大会

【JMCシリーズ第5戦】延岡西日本マラソン展望~JMCシリーズG3大会に新加盟! 新たなMGCファイナリストは誕生するか!?~



ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)のシリーズⅡ第2期で、新たに男子グレード3(G3)に指定された「第61回延岡西日本マラソン大会」が2月12日、宮崎・延岡市役所前を発着するコースで3年ぶりに開催される。

JMCシリーズG3に指定されたことで、10月15日に東京で開催されるパリ五輪日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得のチャンスが得られることとなり、順位にかかわらず2時間8分以内でフィニッシュ、もしくは対象レース2本の平均タイムが2時間10分00秒以内のワイルドカードの条件をクリアすればMGC出場権獲得者(ファイナリスト)となる。また、2時間15分以内で日本人男子3位以内に入ると順位ポイントが付与される。
JMCシリーズは、チャンピオン(第106回日本選手権者)になればブダペスト世界選手権の日本代表が内定、ランキング8位以内でMGC出場権が与えられる。


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◆地元・延岡を拠点に活動する旭化成の村山、松尾らMGC出場を懸ける

今大会の招待選手でMGC出場権を獲得しているランナーはいないが、自己ベストを更新してMGCファイナリストの仲間入りを果たしたいのが、地元・延岡を拠点とする旭化成の村山謙太だろう。
村山は2019年のベルリンマラソンで2時間8分56秒と自己ベストを出したが、その後20年東京マラソンは25km付近で途中棄権、22年大阪・びわ湖毎日マラソン統合大会は2時間17分51秒、昨年末の福岡国際マラソンは2時間18分11秒とサブテンを残せず、ハーフ以降に課題を抱えている。
15年北京世界選手権で10000m日本代表となったほか、昨年10月の東京レガシーハーフマラソンでは1時間2分14秒で日本人トップになるなど高いポテンシャルを持つ国内屈指のランナー。今大会はMGC出場権獲得となる2時間8分以内でフィニッシュするか、あるいはJMCシリーズⅡランキングで上位8人に入るポイントを加算できるかが注目ポイント。
先週行われた別府大分毎日マラソンの結果を踏まえ、村山がランキング8位に入るためには、今大会で1375ポイント以上を獲得する必要がある。

さらに、過去3度優勝している“ミスター延岡”こと松尾良一(旭化成)も、地元で前回に続く連覇を達成し、JMCランキングを上げたいところだろう。
松尾がJMCシリーズⅡで8位以内にランクインするためには、1274ポイント以上を加算する必要がある。
松尾は前回大会を2時間12分2秒で制覇しており、自己ベストは22年東京マラソンの2時間11分49秒。前回大会までは昼12時のスタートだったが、今大会から風などの影響を受けにくいとされる8時35分スタートとなっており、自身初のサブテンを狙いたい。

ほかにも招待選手には、旭化成から仲村尚毅、國司寛人がエントリー。仲村は1295ポイント以上を加算できればJMCシリーズⅡの上位8位以内の可能性が出てくる。延岡を拠点に活躍しているランナーには、地元ファンからも多くの声援が送られることだろう。


◆MGC出場を目指して、JMCシリーズⅡのポイントを加算できるか

自身3度目のマラソンに挑む江島崚太(三菱重工)もMGCファイナリストの道を拓きたい。國學院大時代は箱根駅伝に2度出走し、3年時に10区で区間5位。4年時の箱根予選会でハーフマラソン自己ベストの1時間3分36秒をマークしている。初マラソンは22年別府大分毎日マラソンで2時間14分52秒。同年の北海道マラソンは2時間20分03秒と2度のフルマラソンを経験した。
MGC出場権のワイルドカード獲得条件となる2時間8分以内という記録は、自己ベストを大幅に更新しなければならないが、JMCシリーズⅡのランキングで8位以内を狙うという点では、1327ポイント以上の加算で可能性が出てくる。

3年前、26年ぶりに箱根駅伝出場を果たした筑波大で、5区を担った相馬崇史(大塚製薬)もMGCファイナリストの条件をクリアできるか。JMCシリーズⅡ期間内では大阪・びわ湖毎日マラソン、北海道マラソン、防府読売マラソンに出走し、現在のところ1811ポイントが有効となっている。マラソンの自己ベストは2時間19分38秒と、MGC出場条件の2時間8分以内を狙うのは難しいかもしれないが、シリーズⅡのランキングで8位以内を獲る可能性は残されている。

招待選手のなかでは、城西大4年時の21年びわ湖毎日マラソンで初マラソン2時間15分44秒だった雲井崚太(ひらまつ病院)も、その自己ベスト更新に挑みたい。昨年の大阪・びわ湖毎日マラソンは2時間21分37秒だった。


◆若手の登竜門、初マラソンに挑むランナーにも注目

一方で若手の登竜門として、延岡西日本マラソンを初マラソンの舞台として経験する選手が多いことは有名だが、今大会も3人の招待選手が初マラソンに挑むこととなる。

新春のニューイヤー駅伝でアンカーを務め、2年連続4位入賞した三菱重工の吉田裕晟がその一人だ。ニューイヤー駅伝ではアンカー勝負で、服部勇馬(トヨタ自動車)らと熾烈な3位争いを繰り広げたシーンが記憶に新しい。吉田は長崎県の駅伝名門・諫早高から専修大へ進学。三菱重工に入社し、今年で6年目を迎える27歳で、昨年2月の全日本実業団ハーフマラソンでは、自己ベストの1時間1分58秒をマークするなど力をつけている。

順天堂大から九電工に入社したルーキー、吉岡智輝も延岡で初マラソンの舞台を踏む。昨年は5000mや10000mとトラックを中心に経験値を積み、5000mでは自身初の13分台もマークした。ハーフマラソンは大学3年時の箱根駅伝予選会でマークした1時間2分29秒が自己ベスト。先週開催された別府大分毎日マラソンでも学生ランナーが好記録を出したが、延岡でも23歳とフレッシュな勢いを見せてくれるか。

昨年の全日本実業団ハーフマラソンで自己ベストの1時間2分35秒をマークした山口和也(中国電力)も自身初のフルマラソンに挑戦する。高校時代は駅伝名門の世羅高(広島)で全国制覇を経験。日体大へ進学し、2年時の出雲駅伝で総合3位、箱根駅伝では8区で区間3位となり、総合4位入賞に貢献した。中国電力で4年目を迎える今年、満を持してフルマラソンに挑む。

パリ五輪につながるMGC出場権の獲得を目指して、あるいは初めてのフルマラソンに挑むべく、延岡に集結するランナーたち。「第61回延岡西日本マラソン」は、2月12日(日)8時35分に宮崎県の延岡市役所前をスタートする。


~オンエア情報~

◆2月12日(日)
九州7局 ON AIR
8:30-11:00 実況生中継 UMK・STS・KTN・TKU・KTS
12:00-14:30 中継録画 TNC・TOS
(BSフジ 23:00~24:30 ダイジェスト版放送)

▼ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ 特設サイト
https://www.jaaf.or.jp/jmc-series/

▼マラソングランドチャンピオンシップ 特設サイト
https://www.mgc42195.jp/

▼第61回延岡西日本マラソン大会
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1724/

▼エントリーリスト
https://www.umk.co.jp/marathon/player/index.html


クレジット:フォート・キシモト

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