2023.02.03(金)大会

【日本選手権室内】前日練習レポート/アジア室内代表・伊藤陸、ダイヤモンドアスリート・北田琉偉らが練習

第106回日本陸上競技選手権大会・室内競技/2023日本室内陸上競技大阪大会が、2月4~5日に大阪市において開催されます。大会前日となる2月3日午後には、会場の大阪城ホールが開放され、出場選手たちが前日練習に取り組みました。



前日練習用に開放される14時を過ぎると、大阪城ホールには続々とアスリートたちが入場してきました。競技エリアが広くないこともあり、終了となる17時までの間に、トレーニングは時間やレーンを区切っての実施です。選手たちは、通常の陸上競技場とは異なる弾性を持つボードトラックの感触を確かめながら、それぞれにスタート練習やハードルを設置しての練習、跳躍ピットでの助走合わせ、ゴムバーを使用しての棒高跳の跳躍練習などに取り組みました。



日本選手権室内にエントリーしている選手では、2日目に行われる男子三段跳に出場する伊藤陸選手(近畿大工業高専)の姿が見られました。伊藤選手の屋外自己記録17m00は学生記録(2021年)。室内では2020年のこの大会で、U20室内日本記録の16m23をマークしています。翌週にカザフスタンで開催されるアジア室内の日本代表にも選出されており、今回は、2連戦に臨むスケジュールです。現在の状況を、「思い通りに行っている部分と行っていない部分はあるが、全体的にみるといい感じに仕上がってきている」と言う伊藤選手は、試合を重ねるなかで調子を上げていくことをイメージしているとのこと。ここまで日本選手権室内では優勝(2022年)、2位(2021年)、優勝(2020年)と素晴らしい戦績を残していますが、「実は、この大会は、今まで“このくらいを目標にしよう”と考えて臨んでいた記録が、全然達成できていなくて…」と苦笑い。今回の目標としては、「アジア室内につなげるためにも、16(m)中盤くらいを跳んで、先につなげることができれば…とは思っている」とのこと。「けっこう難易度は高いことは自分でもわかっているが、(WAワールド)ランキングを考えると、日本室内、アジア室内の2試合でポイントが取れると、とても大きいので、しっかりと集中して臨みたい」と述べました。



棒高跳のピットでは、昨年末、第9期ダイヤモンドアスリートに認定された北田琉偉選手(大塚高校)が、ゴムバーを使っての跳躍練習に汗を流していました。北田選手は、2日目に行われるU20男子棒高跳に出場します。
ダイヤモンドアスリートに認定されて初めて臨む大会を前にした心境を尋ねると、「(屋外)シーズンインの一歩手前というタイミングでの試合。いいスタートが切れるようにしたい」と北田選手。今年は、「5m00をフラットに跳ぶこと」を目標に掲げているそうで、年間を通してパフォーマンスにムラが出ないことを目指しているといいます。この冬期は、体力面の強化に力を入れてきたため、「技術練習は、ほとんどやっていない状態。そういう意味でも、“思ったより力がついているな”とか“まだ、ここまでか”とか、今の自分の実力が、この大会でわかるかなと思う。それを知ることで、今後のモチベーションに繋げていきたい」とコメント。その一方で、目標として掲げている記録としては、「それはもちろん5m40を跳ぶこと。調子がよければポールも上げて、グリップ(の位置)も上げて、(5m50(U20室内日本記録)を目指していけたらなと思う」と意欲を見せました。

大会1日目の2月4日は、午前9時35分から競技がスタート。この日は、日本選手権として4種目の決勝が実施されるほか、日本室内陸上競技大阪大会として併催するU20の部(4種目)、U18の部(7種目)、U16の部(6種目)で17の決勝種目が行われます。
会場の大阪城ホールでは、両日ともに事前申請不要、入場無料で観戦いただくことが可能です(来場いただける場合は、感染症対策としてマスクの着用と1席空けての着席にご協力ください)。また、大会の模様は、ライブでの配信も実施の予定。今年も、メインチャンネルとフィールドチャンネルの2チャンネル態勢で、競技の模様をお届けします。2023年屋外シーズンを間近に控えたアスリートたちのパフォーマンスを、ぜひ、会場もしくはオンラインでお楽しみください! 
タイムテーブルや出場選手、スタートリスト、ライブ配信スケジュールなど、大会に関連する情報は、日本陸連公式サイト( https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1693/ )および日本陸連公式SNSをご参照ください。


文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)



▼第106回日本陸上競技選手権大会・室内競技/2023日本室内陸上競技大阪大会 大会ページ
https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1693/

▼ライブ配信情報はこちら
https://www.jaaf.or.jp/news/article/17430/

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